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2014年11月 6日 (木)

“キャラバン”の新しい沢靴を買う時は・・・

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆

私はずいぶん前から、フェルトソール、アクアステルスソールを問わず、自分の足と相性の良かったキャラバン製の沢靴を愛用しています。

Kr1r
(現在使用中のキャラバン“KR1_R”)


特に最近はアプローチから下山まで履きっぱなしで済むアクアステルスソールの沢靴を使う機会がかなりの割合を占めるようになってしまいました。

しかし、過日アクアステルスソールを製造している“5.10社”が大手某A社に身売りをした関係で、キャラバンに対するアクアステルスソールの供給が停止されるとのインサイダー情報(笑)を得て、これは大変と衝動的に旧モデルのキャラバン製アクアステルス沢靴のストックを探して購入してしまいました。

Iide
(慌てて買ってしまったキャラバン“飯豊AQUA”)

しかしそれも杞憂だったようで、今シーズンキャラバンはビブラム社の開発した“イドログリップ”という新しいウェットコンディションでも防滑性能の高いソールを使った新しい沢靴の販売を始めたのです。

旧モデル“アクアステルス”の買い置きが有るとはいえ、この新しい沢靴は山道具道楽にとって実に魅力的な興味の対象(≒ブログネタ)です。
そこで早速購入!

しかし・・・、この時点で私も手術やら治療やらで暫く沢に行ける状態ではなくなり、やっとテストできたのが水が冷たくなる時期になってからでした。

そんな訳で“イドログリップ”ソールの使用感については前回の記事をご覧いただくことにして、今回は遅れ馳せながらキャラバンの新しい沢靴“KR1_R”についてのレビューを記事にしてみたいと思います。

まず感じたのは、アッパーは結構ペラペラでこれで1万7千円はチョット高いかなぁ?という印象ですが、よく見ると補強のラバーランドもしっかりしていてダイニーマ製の縫い糸のステッチも岩に擦れてしまいそうな位置には無く、良く考えられた、それなりにシッカリした造りの靴であることは間違いなさそうです。

靴紐はかなり細い丸紐状で、好き嫌いの分かれるところでしょうが取り敢えずは良く締まります。
この細さだったら以前の同社の沢靴“丹沢”のようにコードロックを付けてくれてもよかったんじゃないかと思いました。

Scboots_7_2
(ペラペラな印象だがソールはガッチリした造りだ)

肝心の“イドログリップ”についてはまだ2回しか使っていないので耐久性については何とも言えませんが、私が使った限りでは総合的にまずまずの性能に仕上っていると思います。(画像↓)

Scboots_3_2


また、アクアステルスソールと違い、トーからインサイドにかけての外縁部が厚くなっている、いわゆるクライミングゾーンが設けられています。
気休め程度かも知れませんが、細かいホールドに立ち込む時には有効かもしれません。

Scboots_4
(㊤“イドログリップ”、㊦“アクアステルス”)

また、これと併せてフォームラバーのミッドソールが爪先部分のみ硬いラバーとのコンビになっています。
これもこれまでの沢靴には無かったことで、細かいホールドに乗った時や、長いアプローチや下山に使った時の耐久性に良い影響をもたらすはずです。

Scboots_5
(㊤“KR1_R”の爪先部分、㊦“キャラバンの旧タイプ”)


それから、現在キャラバン製のアクアステルス沢靴“黒部AQUA”や“飯豊AQUA”を履いていて、これから新しい沢靴として“KR_1R”に買い替えようと考えている方に重要なアドバイスがあります。

それは、これまでお使いのサイズと同じものを買えばOKと考えず、必ず試し履きをしてもらいたいという事です。

理由は従来のキャラバン社の“黒部”や“飯豊”のラスト(木型)は3Eワイズで、しかも釣り用のストッキングウェーダーやネオプレーンのソックスやを履いてジャストサイズになるよう、呼び寸法より1サイズ近く大きめに作られていました。
それに対し、“KR_1R”は足の長さでは従来同様大き目ながら、幅がやや細めの2Eのラストに変更されたからです。
従来モデルでも、より登攀用的性格の強い“大峰AQUA”などは2Eワイズのラストだったようですが、“KR_1R”はこれよりもさらに細めな印象です。

下の画像でも“KR_1R”は以前の“黒部AQUA”よりサイズが0.5大きいのに以前のソール幅が実測で1㎝以上細めなのがお判りだと思います。

Scboots_8 Scboots_9
(㊧“KR1_R”の26.5㎝、㊨“キャラバンの旧タイプ”の26㎝、10㎜以上幅が違う)

スニーカーサイズ26.5㎝の私が従来のキャラバンの沢靴を選ぶときは、中厚のソックスを履いても半サイズ下の26.0㎝で丁度だったのに、“KR_1R”の26.0㎝を試し履きした時にショップでずいぶん悩んでしまいました。

特に私の場合左足が脛骨骨折後遺症による浮腫のため右足より体積が大きく、従来の3Eの沢靴だったら26.0㎝でジャストだったのに、幅が狭くなった、“KR_1R”だとこれではやや窮屈なのです。

そこで暫し悩んだ結果、今後はシビアな沢に行くことも無いだろうから爪先の捨て寸が大き目でも問題無いだろうし、アプローチや下山時の歩行の快適性も考え、結局26.5㎝を買う事にしてしまいました。

つまり、スマートな足の方は以前の3Eの製品と同じサイズを購入しても、よりホールド感が向上したと感じるでしょうが、足の幅が広い方では半サイズ大きくしないとキツク感じるかも知れないという事です。

私の場合も、以前より0.5大きいサイズにしたのですが、初めての使用の際に小指の側面にマメができて痛い思いをしました。
(初めて使用した後に自作ピンチクリアーで矯正したせいか、あるいは足が慣れたかは定かではありませんが、2回目の沢では10時間行動の後でも特に足に問題は起こりませんでしたが・・・。)


そんな訳で、足型によってはこの新しいキャラバンの沢靴は、従来の同社製の製品と比べ、足との相性が少々異なりますので慎重に履き比べてもらいたいと思います。

以上、短い使用経験からの拙い報告ですが、来期に沢靴を新調しようと考えている方の参考になれば幸いです。

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