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2015年1月15日 (木)

“eTrex20-J” と“30-J” どちらを選ぶ?

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


Etrex2030
(㊧“eTrex 30J”、㊨ “eTrex 20J”)


eTrex20j と30J どっちが・・・、というより、一部ではGPS専用機かスマホか?という論議もされているようですが・・・、私に言わせれば山の中ではやはり専用機以外には考えられません。

一般的に、登山用のGPSに求められる条件は、測位精度が高いのは当たり前として、小型軽量である事やある程度の防水性が確保されていることが挙げられますが、それに加え数日に渡る沢旅では、電池寿命がどれだけ長いか?、電池交換ができるか?という条件が加わりますし、スキーツアーで使う場合には手袋をしたままでも保持しやすいという要素も重要となります。

そしてそれらの条件を総合して考えると、私的には現在 eTrex20j か30J のどちらかを選ぶという選択肢以外は思い浮かびません。

そんな訳で、私は eTrex * 0-J シリーズ発売と同時にと30-J を購入しました
当然のように当初は安価なインターナショナル版を買って日本語化しようとも考えましたが、eTrex * 0 シリーズはDakotaのように簡単にチョメチョメできないようなので、仕方なく高価なJ仕様を買ったのです。
まぁ「金持ち喧嘩せず」ですな。(笑)

その後日本語の地図表示ができる“いどんなっぷ”さんの地図も出ましたし、地形図のイメージを表示する地図ソフトもありますので、インターナショナル版をメニューのみ日本語化して使うという方法も良いかも知れません。


そんな訳で、私は現在30-Jをメインに使っていますが、沢の詰めでドロドロの軍手での操作も躊躇なく出来ますし、さらに連続したトラックを欲しがらなければ、間欠使用で3~4日は余裕で電池寿命があります。

まぁ、以前から地図にはいろいろと問題もあり、現在のTOPO 10m + Ver.2 も南方島嶼部に依然欠陥が残るとはいえ、登山で使う分には問題無いですし、本体が準天頂衛星“みちびき”を受信できるときは谷筋でも結構精度がでますので、現在位置の把握を主な目的とするなら、実際に使っている立場として自信をもってお薦めできる製品だと思います。

また、リチウム電池を使用し、ジャケットの内ポケットに収納すれば、外気温実測マイナス15度でもほぼ問題無くトラックが取れていたのを確認しています。

このように、私も eTrex30-J を現在まで便利に使っていたつもりなのですが・・・、よくよく考えてみると、この機種を差別化しているコンパスと高度計はあまり役に立った経験が無いのです。
というか、コンパスは使用条件の設定もイマイチ判り難いですし、時々校正もしてやらなければならず面倒ですから、電池寿命を考えて普段はOFF にしちゃってるのです。
また、高度計は常時ONですが、現在位置が分かれば気圧から推測した高度を知る必要も無いので、この機能もほとんど利用していません。

私は当初、より多機能というスペックに釣られて、高い方の30-J を買っちゃいましたが、使っているうちに実際には20-J の方でも良かったんじゃぁないだろうか・・・、と考えるようになりました。

法外だと評判の悪い日本の標準価格でも、20-J が¥40,000、30-J が¥60,000と2万円もの価格差があり、実勢価格でも両機種の価格差はそのままに維持されているのが現状です。

インターナショナル版はメーカー標準価格でも20/30がそれぞれ$199.99/$299.99ですから、ディスカウント後の実勢価格を考えても、Jモデルの定価設定自体が(ローカライズのコストを考慮しても)かなり異常ですし、Jモデル両機種の価格差もコンパスと高度計の価格原価から考えれば納得のいくものではないとお考えの方も多いと思いますが・・・、今回はそれはひとまず置いておきましょう(笑)。


さて、私はあるきっかけでハンディーGPSをもう一つ購入したいと考えました。
その理由は、連れ合いと行った山ボードツアーで、雪も良く滑りましたし林間滑降がかなり快適で、最初は二人とも目視できる位置にいたのですが、あまりの楽しさに2人ともついついノンストップのツリーランを楽しんでしまいました・・・、しかし、その結果お互いにどちらが先に下まで降りたかすらも判らなくなってしまったのです。

スキーと異なり、ボードの場合は目先の地形に誘われて滑り易い方にどんどん下へ滑ってしまうので、パーティーがバラけてしまう傾向がスキーよりも格段に大きい事は経験者ならご承知だと思います。

この時は最終的には合流できたのですが、巡り合うまでずいぶん時間が掛かり、またお互いに心配してしまいました。
そんな経験から、気付かされたのは一人一個GPSを持ち、集合場所をいくつか決めて地図上にマークしておくことが必要だという事です。

また、そんな時に限ってトランシーバーも持って行かなかったのですが、山裾の樹林帯を長距離滑る山ボードの場合はトランシーバーも持つべきだと思いました。

さて、そんな事があったのでもう一つハンディーGPSを購入しようと思い立った訳です。
当初はOREGON 650 TCJ が第一候補だったのですが・・・、必用の無い道路地図も抱き合わせで定価 95,000円は些か高過ぎですし、重量もeTrex 30 の1.4倍の210gもあり、電池もeTrex 30 の25時間に対し16時間と、山で使うには少々問題ありです。
ディスプレイも綺麗でスクロールも早く、ワイヤレスデーター通信もできたりと機器としての魅力はあるのですが、私の指向する登山に不向きならしょうがありません。

650j
(OREGON 650TCJ)

30-J があるのに20-Jを買うのも馬鹿馬鹿しいとは思いましたが、ブログネタという意味もあり、結局20-Jを選んでしまいました。

さてさて・・・、前置きが長くなりましたが結論は単純です。
実際に両者を使ってみた末の結論は、登山には20-Jで十分ということです。

まぁ、30-Jとの価格差が10,000円以内だったら30を選ぶのも悪くないでしょうが、高度計ならカシオのプロトレックを常時持っていますし、コンパスは必ずポケットに入れていますので、ハンディーGPS に大枚弐萬円はたいて敢えてコンパスや高度計を付ける必要など無いというのが私の見解です。

以上、私の主観のみが根拠のまったくの私見ですが、どちらを買おうかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。



【余談ですが・・・】

海外では、仲間の位置情報を受信してディスプレイに表示してくれるGPSがあります。

Cflg2
(“GAMIN/Rino 610”)

また、ハンティング用に犬の首輪に仕込んだGPSからの位置情報を受信して、ディスプレイ上に表示してくれるハンディーGPS もあるんですが・・・、日本でもこんなのがあると好いですね。

Cflg
(“GAMIN/Astro”)

しかし、これらのGPS機器は入手できたとしても、電波法の関係で国内では使用できないのです。
何とかならんもんでしょうかね・・・、電波法?

まぁ、アマチュア無線なら自分のGPS位置情報を送信してくれる機種も多いので、PDAと組み合わせてパーティー全員の位置を地図上にプロットすることも可能ではありますが、これじゃあ山道具としてはまったく実用的ではありません。

また、話は変わりますが・・・、高機能アバランチビーコンの中には微弱電波で埋没者のバイタルデーターを捜索者に知らせてくれたりするものもあります。

私が5年ほど使っているバリヴォックスも先駆的にこの機能が付加されましたが、私のは日本正規品のため日本の電波法に抵触しないよう御親切にもこの機能が意図的に停止されています。
それじゃあ、これを装着して欧米で雪崩に埋まったとしたら・・・、位置が特定されたとしても既に死亡と判定されて救助を後回しにされ、ほんとに死んじゃいますよね。

さらに、最近では探索にGPS位置情報を使用するビーコンも登場しましたし、さらに複数の探索者同士が位置情報を無線で交換しながら探索を効果的に進められるビーコンも研究されていると聞きますが、いずれにせよ日本では電波法の関係で使用できないでしょうね。

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ハンディーGPS」カテゴリの記事

コメント

理事長さん

どもです!

僕も手持ちのOREGON300のインターナショナルモデル初期モデルのトポをUUDで入れたのを使ってたんですが、どうも一昨年位から調子が悪く(よく途中で電源が落ちたりしてます。その他もろもろ)安心出来ないので、今は取り敢えずのお守りとしてiPhoneのDIY GPSを使ってますが、僕も山では専用機で無いとやはり不安に思いますから、買換えしないといけないなぁ!
って思ってたところです。
文中にあるように、高度計も気圧から計測するものならプロトレックでも十分だし現在位置がわかればコンパスは不要ですし、オイルコンパスは常時必ず身に付けてるので日本版でも20-Jなら40,000位なら!
って思いました。
実際、購入する際は改めて相談させてもらいますので色々と使用に関して教えて下さいね<(_ _)>

投稿: bp-hiro | 2015年1月16日 (金) 11時33分

続けてすみません。

この20Jも別売のトポ図(17,000円)の別途購入が必要なんです?

だとしたら合計57,000円になるんで、やっぱりインターナショナル版を検討の方が良いのかな!?
と思いまして・・・・・・・・・・・・・・・・(~_~;)

投稿: bp-hiro | 2015年1月16日 (金) 11時41分

hiroさんまいどです!
20はディスプレイは小さいですが、電池も持ちますし好いですよ~。
とは言え、やはり価格が問題ですよね。この値段何とかならないんでしょうか(笑)。

(p.s.)
この前、話題になった赤岳主稜の左のルートですが、ネットで調べたらショルダーリッジの右と左でしたね。
私の頭の中にあった地形の概念も現実とはかなり違っていました。登ったところも忘れちゃうんですから・・・、歳はとりたくないですね(涙)。

では!

投稿: 理事長 | 2015年1月16日 (金) 16時35分

理事長さん

返信ありがとうございます。

そうですね、やっぱり地図も入れて57,000円はね・・・・・・・・・・・
その金額出すならインターナショナル版で600の方が良いkも!?って思ったりします。

赤岳の件、ショルダーリッジですね~
ありがとうございます<(_ _)>

いやいや、理事長さんよりは若い僕でも間が空くと地形なんかはぼやけてしまいますよ~(~_~;)

投稿: bp-hiro | 2015年1月16日 (金) 18時10分

hiroさん。

来月GARMINのTOPO/10m+のVer.3が出るそうですよ。
提供メディアがマイクロSDなので機種を変えても使い回しができますし、これまでと違いメディアに地図のインストーラーが入っていますので地図データーをPCで表示できるそうです。
これと併せて20J買っちゃいましょうよ!

http://www.iiyo.net/cProductDetail.aspx?sku=1120902&CD=F1000007&WKCD=

投稿: 理事長 | 2015年1月17日 (土) 11時35分

ご無沙汰です。

昨年は大病を克服なさったようで重畳です。

以前、当方も2万円でetrex30を入手したことはコメントに書きましたが、じつはあの端末は1年も使わないで紛失してしまいました。後継をどうするかだいぶ迷いましたが、やはり感度の点で同じeTrex30を3万弱の値段で買い直しました。ところが、いどんなっぷの地図はデバイス個別に紐付けされているのですね。事情をいどんにメールしましたが、にべもなくまた新たに同じ地図を買えとの返事でした。いわばGarminの尻馬に乗ったような商売ですから、その返事もむべなるかな。

また同じものを買う気にはならず、いまは、山は国土地理院、都会はYahooマップのタイル・データをダウンロードしJNX化できるフリーソフト(http://biciliata.appspot.com/ymapjnx.htm)や、どんな地図でもイメージをJNX化できるOkMap(http://www.okmap.org/)を使ってしのいでいます。実際、あの端末でルート検索はしないので当方の用途には不便しません。

で、前置きが長くなりましたが、eTrex20のこと。早くこの記事が掲載されていれば、当然買換は…………。ということで、「おそかりし」でした。ははは。

今後も面白い記事を期待しています。

投稿: OJer | 2015年1月24日 (土) 14時22分

OJerさんご無沙汰してました!

お陰様で一応元気にしています。

で・・・、GPS用の地図といえば、来月純正のTOPOのVer.3が出るみたいですよ。
今度のは、一例で言えば送電線の位置なんかも充実しているみたいで結構よさそうです。
一部山域の沢では送電線の位置が判ると結構便利だと思います。

では!

投稿: 理事長 | 2015年1月24日 (土) 22時30分

いつも楽しく拝見しております。eTrexは20と30どちらで十分か。管理者殿のおっしゃる通り、20で十分だと思います。
私は、海外版のeTrex20を、東京のあるお店で購入して、現在に至っていますが、正直言って高いお金を出してJ版を購入する必要は、まったく無いと思っています。このお店では、専用の地図(国土地理院ベースで、随時更新もしている)も出していて、本体+全国版地図を購入しても、税込み5万円ちょっとということで、コストパフォーマンスに優れています。私には東日本版地図で十分なので、4万円弱で購入できました。表記も日本語です。唯一J版と違うのは、山行途中で、何らかのポイントを登録する際に、ローマ字登録しかできない、登録済みポイントの検索もローマ字のみというところですが、なんら不便は感じていません。J版のいやらしい所は、登山道に沿ってナビをする機能を、意図的に封印しているところです。以前、J版を扱っている店でそれとなく聞いたら、「だって登山道は、地図の通りでない場合があるでしょ。」と言われました。ま、地図の通りにナビをして何かあっても責任取れないということなのでしょうが、ちょっと釈然としませんでした。J版で、登山道に沿ってルートナビをさせようと思ったら、あらかじめカシミール3Dでルートデータを作成し、本体に読み込ませる必要がありますが、山行の度に、それができるか?というところです。ルート不明瞭になる積雪期ならともかく、無雪期に毎回それを行う気にはならないです。
今後も、面白い記事をお待ちしています。

投稿: 海外版eTrex購入者 | 2015年1月28日 (水) 00時20分

“海外版購入者”さんようこそ。

ご意見ありがとうございました。
新しいTOP Ver.3 ではオートルートが使えるようになったそうですが、実際に山でそんな機能を使う人っているんでしょうかね?
まぁ、日本語版の価格が適正であれば、インターナショナルモデルかJモデルか、どちらを選ぶのか?なんて悩まずに済むんですが、あの代理店、何とかならんもんですかね。

では今後ともよろしく!

投稿: 理事長 | 2015年1月28日 (水) 07時42分

理事長さん

ご返信ありがとうございます。

確かにオートルートなんて使うのか?って言われると、自分も今はほとんど使っていない機能ですね。ただ、初心者と一緒の山行の時に使うと、「あとどれくらいでゴール」というのが分かるので、同行者へのアドバイスに使えて便利だと思います。と言うか、それ位ですかね(笑)

私も思うのは、無駄に値段が高いJ版ですね。

ではまた、新しい記事を楽しみにしています。

投稿: 海外版購入者 | 2015年1月28日 (水) 10時20分

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