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2015年1月

2015年1月26日 (月)

また変態テント“HOOPLA 4”を買っちまった~!

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


私は日本の山では基本的にアライのエアライズやカモシカのエスパースのようなクロスフレームの自立型テントが絶対便利だと思っています。

しかし、山道具道楽の悲しい性で、目新しい変わったテントがあるとつい物欲が働いてしまうのです。

療養中の過日、体調が回復したらタープより密閉性が高く、家族で宴会ができて、しかも4人が就寝できるような超軽量なシェルターが欲しいなぁ・・・、などと考えていたら・・・。
運悪くウェブ上で、M.H.W.の“HOOPLA4”というかなり変な形のシェルターと出会ってしまったのです。

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(“HOOPLA4”はかなり変な形をしているが・・・)



このシェルターは非常に独創的な設計で、角錐型のモノポールシェルターの上部に“トラスリング”と呼ぶ円形のフレームを配置し、ヘッドスペースを確保するという画期的な物でした。

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(輪になったフレームによりヘッドスペースを広げている)



しかも、この変な形が災いして人気が無かったのか・・・?、旧カラーとは言え現行モデルが、何と40%OFFの大バーゲン価格で売られていたのです。

そんな訳で、GOLITEの“HEX3”で三角テントには懲りている筈なのに、また新しいモノポールテントをポチってしまいました。

実際に張ってみたところ、ややコツは要るものの、ネット上に動画で張り方の解説もあったため、初めてでも特に苦労せずにシッカリ張ることができました。

円形のフレームのお蔭で上部の空間を確保しつつ全高を低く抑えられたため、トレッキングポール1本で設営が可能なのもこのテントの特徴です。(多くのモノポールテントではトレッキング・ポールのジョイントが必要!)
ただし、ポールの長さは低く張っても最低130㎝必要ですから、女性用の短いトレッキングポールだと寸法不足で使えないかも知れません。

フロアーの真ん中にあるポールは些か邪魔ですが、取り敢えず4人が寝られて本体重量がジャスト1㎏(ミニマム0.9㎏)なら、一人当たり@250gですから、まさしく超軽量シェルターです。

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(内部はかなり広い)



耐風性はGOLITEの“HEX3”のような角錐型のモノポールシェルターよりは劣るかも知れませんが、外周のペグさえ効いていれば結構しっかり立っていますし、付属の補助用ガイラインで補強すればそこそこの耐風性はありそうで、稜線のテン場でも問題は無さそうです。

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(補助ガイラインも6本付属している)



また、樹林帯なら頂点にあるハンギングループで吊っても設営が可能でしょう。(画像↓)

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ベンチレターはアルミ(?)ワイヤーのフレーム入りの小さなもの一つですが、入り口がWファスナーになっているので、上部を開放すればここからも換気が可能です。


9  H4b

(頂部のベンチレター㊧と、ドア上部㊨で換気が可能)


現物を総合的に見れば、変な外見の割には十分実用的なテントのようです。

まだ実際に使っていませんし、今年の冬はテント泊の冬山には行けそうもないので、来春以降実際に使ってからレポートなどもしてみたいと思います。



それから・・・、、このテントにはオプションの専用のフロアー(フットプリント)もあり、国内定価でも12,000円程度の設定だったので別途購入も考えましたが・・・、何故か国内では現在単体での購入が困難のようです。

買えないとなると余計に欲しくなるのが人の性!成り行きとして、フロアーを自作することになりました。

この自作フロアーの製作については、後日ご紹介予定です!



【以下、「フロアー製作編」へ続く・・・】

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2015年1月15日 (木)

“eTrex20-J” と“30-J” どちらを選ぶ?

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


Etrex2030
(㊧“eTrex 30J”、㊨ “eTrex 20J”)


eTrex20j と30J どっちが・・・、というより、一部ではGPS専用機かスマホか?という論議もされているようですが・・・、私に言わせれば山の中ではやはり専用機以外には考えられません。

一般的に、登山用のGPSに求められる条件は、測位精度が高いのは当たり前として、小型軽量である事やある程度の防水性が確保されていることが挙げられますが、それに加え数日に渡る沢旅では、電池寿命がどれだけ長いか?、電池交換ができるか?という条件が加わりますし、スキーツアーで使う場合には手袋をしたままでも保持しやすいという要素も重要となります。

そしてそれらの条件を総合して考えると、私的には現在 eTrex20j か30J のどちらかを選ぶという選択肢以外は思い浮かびません。

そんな訳で、私は eTrex * 0-J シリーズ発売と同時にと30-J を購入しました
当然のように当初は安価なインターナショナル版を買って日本語化しようとも考えましたが、eTrex * 0 シリーズはDakotaのように簡単にチョメチョメできないようなので、仕方なく高価なJ仕様を買ったのです。
まぁ「金持ち喧嘩せず」ですな。(笑)

その後日本語の地図表示ができる“いどんなっぷ”さんの地図も出ましたし、地形図のイメージを表示する地図ソフトもありますので、インターナショナル版をメニューのみ日本語化して使うという方法も良いかも知れません。


そんな訳で、私は現在30-Jをメインに使っていますが、沢の詰めでドロドロの軍手での操作も躊躇なく出来ますし、さらに連続したトラックを欲しがらなければ、間欠使用で3~4日は余裕で電池寿命があります。

まぁ、以前から地図にはいろいろと問題もあり、現在のTOPO 10m + Ver.2 も南方島嶼部に依然欠陥が残るとはいえ、登山で使う分には問題無いですし、本体が準天頂衛星“みちびき”を受信できるときは谷筋でも結構精度がでますので、現在位置の把握を主な目的とするなら、実際に使っている立場として自信をもってお薦めできる製品だと思います。

また、リチウム電池を使用し、ジャケットの内ポケットに収納すれば、外気温実測マイナス15度でもほぼ問題無くトラックが取れていたのを確認しています。

このように、私も eTrex30-J を現在まで便利に使っていたつもりなのですが・・・、よくよく考えてみると、この機種を差別化しているコンパスと高度計はあまり役に立った経験が無いのです。
というか、コンパスは使用条件の設定もイマイチ判り難いですし、時々校正もしてやらなければならず面倒ですから、電池寿命を考えて普段はOFF にしちゃってるのです。
また、高度計は常時ONですが、現在位置が分かれば気圧から推測した高度を知る必要も無いので、この機能もほとんど利用していません。

私は当初、より多機能というスペックに釣られて、高い方の30-J を買っちゃいましたが、使っているうちに実際には20-J の方でも良かったんじゃぁないだろうか・・・、と考えるようになりました。

法外だと評判の悪い日本の標準価格でも、20-J が¥40,000、30-J が¥60,000と2万円もの価格差があり、実勢価格でも両機種の価格差はそのままに維持されているのが現状です。

インターナショナル版はメーカー標準価格でも20/30がそれぞれ$199.99/$299.99ですから、ディスカウント後の実勢価格を考えても、Jモデルの定価設定自体が(ローカライズのコストを考慮しても)かなり異常ですし、Jモデル両機種の価格差もコンパスと高度計の価格原価から考えれば納得のいくものではないとお考えの方も多いと思いますが・・・、今回はそれはひとまず置いておきましょう(笑)。


さて、私はあるきっかけでハンディーGPSをもう一つ購入したいと考えました。
その理由は、連れ合いと行った山ボードツアーで、雪も良く滑りましたし林間滑降がかなり快適で、最初は二人とも目視できる位置にいたのですが、あまりの楽しさに2人ともついついノンストップのツリーランを楽しんでしまいました・・・、しかし、その結果お互いにどちらが先に下まで降りたかすらも判らなくなってしまったのです。

スキーと異なり、ボードの場合は目先の地形に誘われて滑り易い方にどんどん下へ滑ってしまうので、パーティーがバラけてしまう傾向がスキーよりも格段に大きい事は経験者ならご承知だと思います。

この時は最終的には合流できたのですが、巡り合うまでずいぶん時間が掛かり、またお互いに心配してしまいました。
そんな経験から、気付かされたのは一人一個GPSを持ち、集合場所をいくつか決めて地図上にマークしておくことが必要だという事です。

また、そんな時に限ってトランシーバーも持って行かなかったのですが、山裾の樹林帯を長距離滑る山ボードの場合はトランシーバーも持つべきだと思いました。

さて、そんな事があったのでもう一つハンディーGPSを購入しようと思い立った訳です。
当初はOREGON 650 TCJ が第一候補だったのですが・・・、必用の無い道路地図も抱き合わせで定価 95,000円は些か高過ぎですし、重量もeTrex 30 の1.4倍の210gもあり、電池もeTrex 30 の25時間に対し16時間と、山で使うには少々問題ありです。
ディスプレイも綺麗でスクロールも早く、ワイヤレスデーター通信もできたりと機器としての魅力はあるのですが、私の指向する登山に不向きならしょうがありません。

650j
(OREGON 650TCJ)

30-J があるのに20-Jを買うのも馬鹿馬鹿しいとは思いましたが、ブログネタという意味もあり、結局20-Jを選んでしまいました。

さてさて・・・、前置きが長くなりましたが結論は単純です。
実際に両者を使ってみた末の結論は、登山には20-Jで十分ということです。

まぁ、30-Jとの価格差が10,000円以内だったら30を選ぶのも悪くないでしょうが、高度計ならカシオのプロトレックを常時持っていますし、コンパスは必ずポケットに入れていますので、ハンディーGPS に大枚弐萬円はたいて敢えてコンパスや高度計を付ける必要など無いというのが私の見解です。

以上、私の主観のみが根拠のまったくの私見ですが、どちらを買おうかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。



【余談ですが・・・】

海外では、仲間の位置情報を受信してディスプレイに表示してくれるGPSがあります。

Cflg2
(“GAMIN/Rino 610”)

また、ハンティング用に犬の首輪に仕込んだGPSからの位置情報を受信して、ディスプレイ上に表示してくれるハンディーGPS もあるんですが・・・、日本でもこんなのがあると好いですね。

Cflg
(“GAMIN/Astro”)

しかし、これらのGPS機器は入手できたとしても、電波法の関係で国内では使用できないのです。
何とかならんもんでしょうかね・・・、電波法?

まぁ、アマチュア無線なら自分のGPS位置情報を送信してくれる機種も多いので、PDAと組み合わせてパーティー全員の位置を地図上にプロットすることも可能ではありますが、これじゃあ山道具としてはまったく実用的ではありません。

また、話は変わりますが・・・、高機能アバランチビーコンの中には微弱電波で埋没者のバイタルデーターを捜索者に知らせてくれたりするものもあります。

私が5年ほど使っているバリヴォックスも先駆的にこの機能が付加されましたが、私のは日本正規品のため日本の電波法に抵触しないよう御親切にもこの機能が意図的に停止されています。
それじゃあ、これを装着して欧米で雪崩に埋まったとしたら・・・、位置が特定されたとしても既に死亡と判定されて救助を後回しにされ、ほんとに死んじゃいますよね。

さらに、最近では探索にGPS位置情報を使用するビーコンも登場しましたし、さらに複数の探索者同士が位置情報を無線で交換しながら探索を効果的に進められるビーコンも研究されていると聞きますが、いずれにせよ日本では電波法の関係で使用できないでしょうね。

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2015年1月 3日 (土)

シェル出し用“油圧シリンダー”を作っちゃおう!(試行編)③

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★☆☆☆

《御注意!》
今回の一連の記事も、当ブログの常として、あくまでアマチュアの悪戯の範囲での試行としてお考えください!
使用した機材等も正式な用途外のモノを流用していますので、耐久性・安全性共に全く保証しかねます。
早い話が、使えるには使えるが・・・、原則論では根本的に間違っている工作だという前提でお楽しみいただければ幸いです。

“シェル出し用“油圧シリンダー”を作っちゃおう!②” からの続きです】



押し出し用の型は、取り敢えず私の小指の付け根から指先までの形状に合わせ堅木を削りました。
アウトラインは単純化してありますので普通の大人なら大体はこれでOKだと思いますが、足の大きさやアウトラインが大きく異なる場合は別の型を作った方が良いでしょう。

また、親指側の押し出しに使う場合は拇指球の凸部を強調した木型を作るべきだと思います。

今回は押し型小指周辺用の押し型を作ってみましたが、前回の記事に記したように、固定式と遊動式の2種類を作ってみましたので、追ってテストを重ねてみようと思います。

Sp2_6  Sp2_4
(押し出し用の木型は2種作ってみた)

また、爪先や踵部を加工したければ、別途エクステンダーや専用の押し型を加工せねばなりませんが、これも工夫次第で特に困難という事は無いでしょう。

なお、舟状骨などピンポイントの当たり出しにはこの油圧シリンダーよりもピンチクリアーを使ったほうが位置も正確で加工も容易だと思います。


さて実際のシェル出し作業ですが、まずブーツシェルの当たる場所にマークをしたら、そこに押し型が当たるようにシリンダー後端のアジャストスクリューを調整します。
シリンダーが動かないようにシェルとの間にゴムや合板の板を挟んだり、必用ならシリンダーが後ろに下がらないように木製のスペーサーなどで位置決めをします。(画像↓)

Hp_3

油圧シリンダーの下準備ができたら、次に外側からシェルが塑性変形が可能な程度まで加熱します。
広範囲に押し出す場合はプロショップにある“ネストール”という専用の赤外線ヒーターが理想なのですが、アマチュアの場合はヒートガンスチームクリーナーの何れかを使う事になるでしょう。
シェルの加熱にヒートガンを使うか、それともスチームを使うかは加工者で判断してください。

ただし、アマチュアの方がヒートガンを使用する場合は、放射温度計を併用し、シェルの表面温度が90℃+α以上に上がらないように監視しながらの方が安全です。

Hp_6
(スチーム加熱によるシェル加工)

シェルが適温になった段階で、ポンプのスクリューをゆっくり締め込み、木型を押し出してシェルを広げていきますが、この段階では特に慎重さが要求されます。

作業中はついつい欲張って大きく押し出したいという誘惑に駆られますが、シェル出しは位置が的確なら僅か数ミリでも劇的な効果があり、また出し過ぎはブーツのセンターラインが移動し、コントロール性にも問題が生じるかも知れませんので、『過ぎたるは及ばざるが如し』を念頭に作業しましょう。

さて、後は冷水で冷やせば、あなたの足に完璧にフィットするブーツが出来上がるという訳です。

Hp_7
(小指側のシェルを押し出し加工した状態)



とはいえ・・・、面倒な道具の自作から始め、こんなに手間を掛けるのだったらショップに頼んだ方がよっぽど楽だと思う方がほとんどだと思います。
そりゃあそうですよね。(笑)

しかし、よく考えてください・・・、プロショップでシェル出しをする場合だって、ブーツを買い替えるたびにショップの担当者とああじゃないこうじゃないと相談し、延々と薀蓄を聞かされ、さらに使った結果が良くなければ再度ショップに持ち込んで嫌な顔をされながら修正してもらわなくてはなりません。

ショップでシェル出しをするんだって、それに要する時間を含め、結構な負担を要するマターであることは経験者ならご理解いただけると思います。

ピンチクリアーや油圧シリンダーの工作は確かに面倒ですが、1度作っておけば友人や家族を含め、おそらく一生の間、自分の納得のいくブーツを自分の手で仕上げる事ができるのです。

今回のシェル出し用シリンダーにしても、小型の専用油圧シリンダーを通常購入して自作するとなると、軽く2万円程度の出費は覚悟しなければなりませんが、今回の試作ではオークションで格安のエアシリンダーが入手できたのと、手持ちの材料や部品が使えたため、新たに購入したのは継手とホース位なもので合計でも3千円以内の出費で済みました。
この程度なら、実用性のある工作遊びの費用としては妥当な線でしょう。


・・・さてさて、今回もお粗末な記事で申し訳ありませんでしたが・・・、エアシリンダーを油圧で動かそうなどという非常識で頓狂な事を実践できるのも素人だけに許された特権なんじゃないでしょうか?。
そんな素人の可能性を信じ、「駄目で元々」精神に則り、煩悩の赴くまま、損得も考えず酔狂なD.I.Y.道を突き進むのが『山道具道楽』のポリシーですので、そのあたりをご斟酌の上、正論で突っ込まず寛容な心でご容赦いただければ幸いです。
 




【予告】

現在、今回ご紹介した油圧シリンダーと同様に、内部から足のアウトラインの型を簡単に押し出せる道具を開発中です。

この道具は油圧などでなく単純な機械動作で動き、しかも市販のパーツだけで工作可能な構造です。
しかも材料費はせいぜい3,000円程度で、基本部分は旋盤やフライス盤など特殊な工具を使わず、自宅の工具箱にある物だけで組み立てられることを条件に設計してみました。

完成次第ご紹介したいと思いますので、しばらくお待ちください。

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