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2015年5月10日 (日)

BDの3セクション・ポールを小改造

便利度 :★★★★☆
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


BCボードで使用するのは当然短くたためる3セクション・ポールですが、中でもブラックダイヤモンドの“エクスペディション3”は価格もリーズナブルで、定番中の定番、ベンチマーク的BCポールと言っても良いでしょう。

今回の小改造の対象となったのも“エクスペディション3”です。

このポールはマイナーチェンジを繰り返しながら進化してきましたが、現行の“エクスペディション 3 ”はフリックロックレバーが小型に改良され使い易くなったのは良いのですが、グリップが4シーズン対応のフォーム素材に変更されてしまったのは少々残念な気がします。(画像↓)

Pole_12
(14-15 モデルの“エクスペディション 3”のグリップ)

フォームグリップだと状況により握った部分から浸み込んだ水分が凍り、そこに氷化した雪が付着してしまう事もあるからです。
そんな訳で。私はフォームグリップの場合、BC専用に少し手を加えて使う事にしています。


今回改造したのはニューモデルではなく、以前の海外モデルで、水を吸わないモールドグリップを採用し、より確実に固定のできるフリックロックプロという金属製の新型レバーを採用した製品です。
サブグリップはありませんが、雪の付着も無く、シンプルで使い易い3セクション・ポールだと思います。(画像↓)

Pole_11


ただし、この製品も同様ですが、以前の“エクスペディション 3”から引き続き問題だったのが、収納用に最短位置でロックレバーを締めた時にリング直下のテーパー部分が災いして完全にロックできず、数センチほど上下に遊動してしまうという現象です。
大昔の初代の“エクスペディション”の場合はリング上側のスリーブを少し削って対処できたのですが、最近の製品はこの方法は使えません。

まぁ、このガタつきも実用上はほとんど問題は無さそうですから気にしなければ良いのですが、このままだとレバーが固く締まっていない状態でブッシュに引っ掛って誤解放してしまうかも知れませんし・・・、やはり気分的には何とかビシッと決めたいと思うのが人情というものですよね。

そこで、リング直前の部分の直径を僅かに太くして、最短位置でロックした時も下段パイプがシッカリとロックされるようにしてみました。

簡単にやるならビニールテープを貼るだけでも良いのでしょうが、これだと使っているうちに確実に剥がれますので、私は電気配線用の熱収縮(ヒートシュリンク)チューブを使ってみました。

工作はごく簡単!、数センチに切った熱収縮チューブを上部から被せ、ヒートガンでシュリンクさせれば完成です。

Exp3_1 Exp3_3
(㊧下段上部と熱収縮チューブ ㊨念の為リングを外しヒートガンで加工)


なお、この改造に使う熱収縮チューブは“ヨンイチチューブ”等の内面にホットグルーが塗布されたものが良いのでしょう。
私は、あまり太くなると納まりが悪くなると考え、敢えてφ10㎜のチューブをラジオペンチで無理矢理拡げてφ14㎜の下段パイプに通し収縮させました。


たったこれだけの作業で、今まで気掛かりだった収納時のポール下段のガタ付きが解消されて、気分的にもスッキリしますよ。

 Hst_1 Hst_2
(㊧加工後の状態 ㊨ロックされ以前のように動かない)






【余談ですが・・・】

先日、月山に山スキーに行ってきたのですが、近年まれにみる残雪の少なさに戦意を喪失し、温泉とビール三昧の残念な(笑)山行になってしまいました。

鳥海山や八甲田も同様だったらしいのですが・・・、今年は2月まではそこそこの積雪があったのにもかかわらず、3月以降に気温の高い天候が続いて急激に雪解けが進んでしまったようです。

残雪が少ないだけだったら、「そんな年もあるさぁ~」と諦めるとしても、今年の月山で困ったのはスキーやボードのソールに付着する油脂性の汚れが酷かった事です。

正式な呼称は不明ですが、昔から仲間内で“ブナヤニ”(山毛欅脂?)と呼んでいた物で、残雪期のブナ林のツリーランでは時々出くわす厄介者です。
酷い時は10分ほど滑っただけでソールが真っ黒に汚れて全く滑らなくなってしまい、緩斜面では本当にお手上げ状態になります。
また、そんな状態だと、登行の際にも新品のピカピカのシールが1日の使用で10年物のような外観に変貌するという悲劇に見舞われるのです。

現場での対策は、スクレーパーで掻いてからワックスリムーバーで完全に除去し、そのあと気休めにフロロ入りのペーストワックスを塗る位しか方法はありません。
黄砂だけだったらブロンズブラシを掛けるだけでもそこそこ効果があるのですが、“ブナヤニ”の場合はそう簡単ではないのです。

ところで・・・、この厄介な“ブナヤニ”の正体は何なのでしょう?

私も正確には知らないのですが、大昔に山スキーの先輩から聞いた話によると、ブナの枝の先には若芽と花が一緒に収まった鞘があって冬に徐々に成長し5月頃に鞘を破って若葉が開き同時に花を咲かせます。

ところが、何年かに一度の花が多く咲く年と暖冬で開花時期の早い年が重なると、若芽を覆っていた鞘と花が一気に大量に残雪の上に落ちてしまうんだそうです。

そして、若芽の鞘は冬の寒さや積雪から内部の花や新芽を守るため油脂分を多く含み、それが雪の表面であの厄介な“ブナヤニ”になるんだと聞きました。

私は大先輩のこの説をずっと信じてきたのですが・・・、今になってよくよく考えてみてると、これはまだグレーゾーンの域に在る仮説のような気がしてなりません。
たかだか、ブナの花と新芽の鞘だけであんな状態になるなんて、イマイチ信じられないような気もするからです。

誰か、この春スキーシーズンにスキーのソールに付着する物質の正式名称と、その原因をご存知の方がいらしたら、是非御教授いただきたいと思います。

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コメント

新芽が萌芽する時の種皮が落下した物ではないのでしょうか。守門岳で2度程経験しましたが、数百mでソールに入り込みハエ取り紙の様に全く滑らなくなります。ダメかと思いましたが、リムーバーで綺麗に落ちて回復はしました。

投稿: 菅原敦夫 | 2015年5月10日 (日) 22時04分

“菅原”さん、はじめまして。

貴重な情報ありがとうございました。
やっぱりアレはブナの芽由来なんですかね?

それから、貴サイトの二子山の記事拝見しました。

私も昔「叶後」に行ったことがありますし、私のブログでも余談として記事にしたことがあります。↓

http://mountain-equipment.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-da20.html

では、今後とも『山道具道楽』をよろしく。


投稿: 理事長 | 2015年5月11日 (月) 07時36分

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