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2015年8月

2015年8月27日 (木)

“montbell”のヘッドランプが好いかも?②(番外編)

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆

Mbphl_3
(コストパフォーマンスの高い“montbell”のパワーヘッドランプ)


前回ご紹介した“montbell”のパワーヘッドランプは、シンプルな機能ながら夜間の行動にも十分な明るさを持ち、コストパフォーマンスの高い製品です。

しかし、前回の記事でもふれたように、頭に装着するバンドの調節部については詰めが甘いというのか・・・、やや残念な状態です。

Phbelt_1
(正しくベルトを通しても固定が甘い!)

本体のベルト装着部やサイズ調節用のバックルの形状が、薄いベルトを使うには不適切で、一度調節してもポケットに入れて持ち歩いたりするとすぐに調節がズレてしまうのです。

Phbelt_2
(ベルトの厚さに比べスリット幅が広過ぎかな?)

またランプ本体のベルトへの固定部も節度が無く、持ち上げただけでスルスルと動いてしまうのです。

Phbelt_4 Phbelt_9
(本体側も同様にベルトの厚さに比べスリット幅が広過ぎる)

本来の機能は十分満足すべきものなのに、付属の機能部品がこの状態では「画竜点睛を欠く」と言うのか、製品全体の完成度がイマイチと判断されても仕方ありませんよね。

旧モデルでは“コキ(日の字バックル)”部を縫製で取り付けていましたので弛み難かったのですが、この新モデルでは一体モールドの見栄えの良いベルトに変更したのが災いしたようです。
せめてベルトの両端とも“コキ(日の字バックル)”形状にしておけば(現状では片側が単純な角環・2段目の画像参照!)不用意に弛むことも少なく、ベルトもスッキリとまとまって良かったと思うのですが・・・・。

などと愚痴を言っていてもしょうがないですし、この製品を推薦した責任上この対策も紹介しなくてはなりません。
で・・・、早速改良です!

要は、調節用の“コキ(日の字バックル)”にベルトに対する節度ある抵抗を持たせズレ難くなるよう改造を行えばよいのです。

そこで私は、水槽のエアレーションなどに使用される塩化ビニールチューブを短く切ってバックル中央の切り欠きのある棒に挿入してみました。(画像↓)

Phbelt_6


シリコンチューブだともっと摩擦抵抗が出て良さそうですが、私は耐久性を考え上記の、高重合塩化ビニールのチューブ(表面が梨地なので一見シリコンにも見える)を使ってみました。

切欠きから長い方の棒に圧縮しながら挿入していき、その後短い方にも被せるように戻してゆきます。作業を容易にするには温めたり濡らしたりするのも良いでしょう。
※まぁ、一番良いのはこのバックルを切り取ってしまい、普通のコキに交換する事でしょうが・・・。


Phbelt_7 Phbelt_10
(チューブによりベルトに抵抗が生じズレ難くなる)


また、スルスルと遊動してしまうほど緩い本体とベルトの固定についても、スリット部の切欠きのある棒に同じチューブを被せてみました。(画像↓)

Phbelt_8


しかし、その後この部分は本体側の穴を利用して、適当な位置に縫い付けてしまったほうが良いと考え再改造しました。

Phbelt_11
(ベルトを縫い付けて位置を固定してしまう方が良いかな?)


拘り過ぎだと言われそうですが、基本性能は優秀でありながら細部でイマイチ詰めの甘かったこの製品もこれでより使い易い山道具となった訳です。

簡単な改造ですので、このヘッドランプをお使いの方は是非やってみてください!



さて、次回はこのヘッドランプにトリチウムのマーカーを取り付ける改造をしてみましょう。

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2015年8月20日 (木)

“montbell”のヘッドランプが好いかも?①(紹介編)

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


Mbphl_3
(今回ご紹介する montbell の“パワー ヘッドランプ”)


たとえ日帰りであっても、登山にヘッドランプは必需品です。
当たり前ですよね!

そこで「山道具道楽」の私は山で使い易そうなヘッドランプを見つけるとつい買ってしまうのですが・・・。

最近のヘッドランプは多機能で高機能な物が多くなってきているのは良いとして、その分操作が複雑で初めて使う時には説明書無しでは操作できませんし、私のようなボケかかった高齢者だと3ヶ月も使わないと、細かい操作を忘れ、山の中で暫し考え込むこともしばしばです。

以前BDの“ストーム”という多機能ヘッドランプを絶賛していながら、言葉を翻すようですが・・・、機能は素晴らしくても現場で使い易い「山道具」でないならやはり問題ありでしょうね。

そんな訳で、多機能でなくても操作がジンプルで山で使い易いヘッドランプの条件を考えてみました。

①ディマー機能は不要で、HI/MID/LOの切り替えができればよい。
②誤点灯防止のロック機能は必須。
③ある程度の防水性は欲しい。
④点滅モードは不要。
⑤防眩用赤色LEDも不要。
⑥できたらテント内照明用の拡散光モードも欲しい。
⑦バッテリー残量インディケーターも不要。
⑧当然小型軽量が望ましい。
⑨何よりも直感的なシンプル操作で使える事。
⑩無論価格は廉いほど良い!

以上の条件でヘッドランプを探して到達したのが、モンベルの新しい“パワー・ヘッドランプ”という商品です。

上記、全ての条件を満たしているとは言えませんが、私の要求にほぼ満足できる製品のようなので、早速購入してみました。

条件①に付いてはパワーLEDはLO/HIの2段階ですが、目に優しい電球色のLEDが別にあり、このモードだと条件⑥のテント内照明や、条件⑦で不要とした防眩用赤色LEDの代用として夜間の山小屋での探し物などにも便利そうです。

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(目に優しい電球色のLEDを2灯装備している)

条件②の誤点灯防止能については、ダブルクリックでONという変わった方式ですが、これさえ覚えておけば後は循環式のモード切り替えなので、これ以上ボケても操作に困ることは無さそうです。したがって条件⑨もクリアーです。

Dscf1830
(動作の流れはシンプルだ)

条件⑧の小型軽量性についても、AAA3本使用で明るさの割にはそこそこ長時間光りますので、まずは合格点です。(画像↓)
また、無駄な⑦バッテリー残量インディケーターもありません。

Mbphl_2


条件③の防水性ですがIPF6の基準を満たした防噴流型という事で、雨位だったらビクともしないでしょう。
ただし、裏蓋の固定がシンプルなスナップ式であることと、ガスケットの密着度がイマイチのような気がしますので、長時間水に浸けるのは止めた方が良さそうです。

Mbphl_5 Mbphl_1
(外見上密着度はイマイチに見えるが・・・)

条件④で点滅モードは不要としましたが、残念ながらこのモードは備わっています。だけど、この点滅モードは何に使うんでしょう?おそらく遭難時に位置を知らせる事を目的にしているのでしょうが、だったら動作の流れから外して長押しで点滅モードに切り替えるようにしたり、あるいは思い切ってこの機能を無くしてしまえば操作がよりシンプルになると思います。

条件⑩は、この性能・機能で定価で2,900円ですから、コストパフォーマンスについてはほぼ満点でしょう。
さすが我が国の登山用品市場で1995年にいち早く価格リストラを断行したモンベルの面目躍如といったところです。

その他、今回のモデルチェンジから、初期電圧が高いリチウム電池が正式に使えるようになりましたので、厳冬期でも安心です。
また、同時にモデルチェンジした新型“コンパクト ヘッドランプ”(単三電池1本使用)も同様にリチウム電池が使えるようになりました。

と、言う訳で・・・、せっかく国内ブランドでこれだけ使い易くて廉価な製品を売っているんですから、もう倍以上も払って海外ブランドの製品(どうせ実際に造っているのは某国なんですから・・・?!)など買う必要はないという事ですね。

今のところこの製品で気になるのは、ベルトのバックルの形状が悪いため調節してもすぐに弛んでしまうという事くらいでしょうか。
早急な改善を望みたいところです。


さて・・・、このヘッドランプにも、私的にはもう一つ不満があります。

それは、闇夜でもヘッドランプの位置がわかるマーカーが無いという事です。
蓄光マーカーならコストも掛からず工夫次第で如何様にも装備できるはずなんですが・・・。

そこで、今回もこのヘッドランプを改造してマーカーを内蔵することにしました。

【以下、続く・・・】

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2015年8月 7日 (金)

キャラバン“KR_1R”のメンテナンス

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(“KR_1R”の製品としての評価です)


最近ラバーソールの沢靴がそのシェアを伸ばしているようです。
私はフェルト底も好きなのですが・・・、日帰りの短い沢の場合、入渓から下山まで履きっぱなしで済むラバーソール沢靴の使用頻度が高くなっています。

また、一時期“アクアステルス”の独壇場だったラバーソールも、最近モンベルの“アクアグリッパー”やビブラム社の“イドログリップ”などが次々に市場に参入し、しかもその何れもが性能においてはほぼ互角と言うレベルまで達しており、自分の志向や好みでラバーソールの沢靴を選べるようになったのも好ましい傾向だと思います。

まぁ、好き嫌いもあるかも知れませんが、沢の状況や時期によってフェルトとラバーソールを使い分けるというのが、これからの沢屋のあるべき姿という事になるのでしょうかね・・・。(?)

3rs_1
(㊧“サワートレッカーRS”、㊥“奥利根アクア”、㊨“KR_1R”)

さて、私が現在使っているのはキャラバンの“KR_1R”というラバーソールの沢靴ですが、何度か使ってみて気になった点や、少々のメンテナンスを要した点もありましたので今回はその報告をしてみたいと思います。

この沢靴の甲(アッパー)部分の造りは、発泡プリント補強のあるメッシュ素材で、縫製もポリアリレート系?の糸を使用しているため、基本的には十分な強度を持っています。

しかし、この記事を書いた実働30時間位の段階で下の画像のようにメッシュ部分が擦れて穴が開いてしまいました。
歩き方も悪いのでしょうが、ちょうど発泡プリント補強の無い部分が弱点になったようです。
水捌けの問題もあるのでしょうが、補強の形を工夫するか、素材自体を変更する必要もあるかも知れません。

Sbr_2
(数日の使用で靴の内側に穴が開いてしまった)

このままでは穴が大きくなってしまいそうなので早速リペアしました。
先ず内側にガムテープを貼り、表面もマスキングして“SHOE GOO”を擦り込み、乾かないうちにマスキングを剥がして1日乾燥すればOKです。

Sbr_14
(今回使用した“SHOE GOO”㊤と、製靴用の“ダイアボンド”㊦)

㊟“SHOE GOO”はたぶんシリル化ウレタン系の非溶剤型の接着剤だと思いますが、沢靴やネオプレーンの沢用脚絆の修理だけでなく、普通の靴の修理にも使えますので一つ持っていると便利です。
一方“ダイアボンド”は旧来型の溶剤型の合成ゴム系接着剤で、昔“バンジャク”という商品名だった製靴用の接着剤と同じような物です。
ホームセンターで売っている普通の合成ゴム系ボンドより乾燥後の柔軟性が高く剥がれ難いようなので靴用にはこれを使いましょう。
また、フェルトソールの張り替えなどの時には“ダイアボンド”の缶入りの物を購入すると量的に余裕を持った作業ができて安心です。



体裁は悪いのですが、この黒い“SHOE GOO”は経験上最も強度があり、しかも水にも強いので見栄えの悪いのは我慢しましょう。

Sbr_10
(見栄えは悪いが取り敢えずリペア完了!)

さて、次に気になったのが爪先部分のソールの剥がれです。

この爪先部分は凝った造りになっていて当初のレポートで好評価だった部分なのですが、何故か数日の使用で剥離が始まりました。
当座は問題無く使えても、このまま剥離が進行すると何時か沢の途中でソールがベロ~ンと剥がれてしまうかも知れませんので今のうちにリペアしておくことにしました。

Sbr_8
(爪先部に剥離が発生!)

まず、剥離した両面の汚れを取り除いた上で、尖った精密ヤスリやキサゲ状の物で表面を荒し、製靴用のダイアボンドを塗布して接着し、ハンマーで叩いて密着させます。
続いて、駄目押しの補強として、リューターとドラムサンダーでコバの表面を接着剤の乗りが良くなるよう荒し、その面に“SHOE GOO”を塗布しておきます。

Kr1_r_1 Kr1_r_2
(剥離部の保護のため表面を荒らしてから“SHOE GOO”を盛る)

乾けばリペア完了ですが・・・、これでまだ暫くはこの沢靴が使用できそうですね。

それから、この沢靴はソールの張り替えも可能なんだそうですが・・・、アッパーの消耗も早い沢靴という事情を考えると、メンテナンスしながらギリギリまで使用し、総合的な限界を感じた時点で新しい沢靴に買い替える、と言うのがコスパの面で賢明な方法ではないかと考えます。


諸般の事情で、今シーズンあと何回沢に行けるかは分かりませんが、シーズンが終わった時点でこのリペアの結果がどうなったか、あらためて報告をしてみたいと思います。


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