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2015年8月 7日 (金)

キャラバン“KR_1R”のメンテナンス

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(“KR_1R”の製品としての評価です)


最近ラバーソールの沢靴がそのシェアを伸ばしているようです。
私はフェルト底も好きなのですが・・・、日帰りの短い沢の場合、入渓から下山まで履きっぱなしで済むラバーソール沢靴の使用頻度が高くなっています。

また、一時期“アクアステルス”の独壇場だったラバーソールも、最近モンベルの“アクアグリッパー”やビブラム社の“イドログリップ”などが次々に市場に参入し、しかもその何れもが性能においてはほぼ互角と言うレベルまで達しており、自分の志向や好みでラバーソールの沢靴を選べるようになったのも好ましい傾向だと思います。

まぁ、好き嫌いもあるかも知れませんが、沢の状況や時期によってフェルトとラバーソールを使い分けるというのが、これからの沢屋のあるべき姿という事になるのでしょうかね・・・。(?)

3rs_1
(㊧“サワートレッカーRS”、㊥“奥利根アクア”、㊨“KR_1R”)

さて、私が現在使っているのはキャラバンの“KR_1R”というラバーソールの沢靴ですが、何度か使ってみて気になった点や、少々のメンテナンスを要した点もありましたので今回はその報告をしてみたいと思います。

この沢靴の甲(アッパー)部分の造りは、発泡プリント補強のあるメッシュ素材で、縫製もポリアリレート系?の糸を使用しているため、基本的には十分な強度を持っています。

しかし、この記事を書いた実働30時間位の段階で下の画像のようにメッシュ部分が擦れて穴が開いてしまいました。
歩き方も悪いのでしょうが、ちょうど発泡プリント補強の無い部分が弱点になったようです。
水捌けの問題もあるのでしょうが、補強の形を工夫するか、素材自体を変更する必要もあるかも知れません。

Sbr_2
(数日の使用で靴の内側に穴が開いてしまった)

このままでは穴が大きくなってしまいそうなので早速リペアしました。
先ず内側にガムテープを貼り、表面もマスキングして“SHOE GOO”を擦り込み、乾かないうちにマスキングを剥がして1日乾燥すればOKです。

Sbr_14
(今回使用した“SHOE GOO”㊤と、製靴用の“ダイアボンド”㊦)

㊟“SHOE GOO”はたぶんシリル化ウレタン系の非溶剤型の接着剤だと思いますが、沢靴やネオプレーンの沢用脚絆の修理だけでなく、普通の靴の修理にも使えますので一つ持っていると便利です。
一方“ダイアボンド”は旧来型の溶剤型の合成ゴム系接着剤で、昔“バンジャク”という商品名だった製靴用の接着剤と同じような物です。
ホームセンターで売っている普通の合成ゴム系ボンドより乾燥後の柔軟性が高く剥がれ難いようなので靴用にはこれを使いましょう。
また、フェルトソールの張り替えなどの時には“ダイアボンド”の缶入りの物を購入すると量的に余裕を持った作業ができて安心です。



体裁は悪いのですが、この黒い“SHOE GOO”は経験上最も強度があり、しかも水にも強いので見栄えの悪いのは我慢しましょう。

Sbr_10
(見栄えは悪いが取り敢えずリペア完了!)

さて、次に気になったのが爪先部分のソールの剥がれです。

この爪先部分は凝った造りになっていて当初のレポートで好評価だった部分なのですが、何故か数日の使用で剥離が始まりました。
当座は問題無く使えても、このまま剥離が進行すると何時か沢の途中でソールがベロ~ンと剥がれてしまうかも知れませんので今のうちにリペアしておくことにしました。

Sbr_8
(爪先部に剥離が発生!)

まず、剥離した両面の汚れを取り除いた上で、尖った精密ヤスリやキサゲ状の物で表面を荒し、製靴用のダイアボンドを塗布して接着し、ハンマーで叩いて密着させます。
続いて、駄目押しの補強として、リューターとドラムサンダーでコバの表面を接着剤の乗りが良くなるよう荒し、その面に“SHOE GOO”を塗布しておきます。

Kr1_r_1 Kr1_r_2
(剥離部の保護のため表面を荒らしてから“SHOE GOO”を盛る)

乾けばリペア完了ですが・・・、これでまだ暫くはこの沢靴が使用できそうですね。

それから、この沢靴はソールの張り替えも可能なんだそうですが・・・、アッパーの消耗も早い沢靴という事情を考えると、メンテナンスしながらギリギリまで使用し、総合的な限界を感じた時点で新しい沢靴に買い替える、と言うのがコスパの面で賢明な方法ではないかと考えます。


諸般の事情で、今シーズンあと何回沢に行けるかは分かりませんが、シーズンが終わった時点でこのリペアの結果がどうなったか、あらためて報告をしてみたいと思います。


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