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2016年2月

2016年2月16日 (火)

ビンディングの“重量”対“費用”対“効果”

便利度 :☆☆☆☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :☆☆☆☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(今回は評価の対象外です)


今シーズン前半は歴史的な降雪量の少なさで、年末年始にオープンできないスキー場があったり、平年なら雪不足とは無縁のスキー場でもゲレンデはパウダーどころか其処此処に土の見えるコースコンディションでした。

Geto

それにもかかわらず、例年なら積雪も十分で“非圧雪”を売り物にしているスキー場に行くと、雪も無いのに超高価なパウダー専用板にこれまた高価なビンディングを載せたスキーヤーやボーダーをたくさん目にします。
スキー場の倒産が続く中、粉好きのスキーヤーやボーダーに不景気の三文字は無いんでしょうか?

まぁ、道具は一般に値段の高い方が品質は良いですし見栄も張れますから、私も技術と体力の無さを外見で補おうと、年甲斐も無く結構頑張っちゃったりはしますが・・・。
だけど、土やブッシュの出たゲレンデにスーパーファットのカスタムスキーやギンギンのスワローテールを持ち出すのは、一張羅の燕尾服で畑を耕すようなもの・・・、判る人から見ればそこそこカッコ悪いことなんじゃないでしょうかね?
そう言えば以前、神楽の圧雪のコースでスワロ-テールの板に乗り、見事に吹っ飛んで転げ落ち、細いテールを根元からポッキリ折って笑い泣きしていた方を見ました・・・。
十何万円かが一瞬で粗大ゴミですから、まぁ、かわいそうではありますが半分は自業自得って事でしょう。



さて本題に入りますが・・・、スノーボードのビンディングって、同一メーカーでも入門用からハイエンドモデルまで幾つもの種類があ、り値段もピンキリでかなりの差がありますよね。

以前はアンチ・バートンだった私も、今ではすっかりバートンファンに成り下がり、ビンディングは全部バートンになってしまいましたが、そのBURTONにしたって、入門用の“FREE STYLE”やハイエンドモデルの“X-BASE”などの特別な機種を除いた男性用の主要モデルだけでも“CUSTOM”“MISSION”“CARTEL”“MALAVITA”“GENESIS”等々、幾つもの種類があり、その価格にも結構な上下差があります。

同じようなモールド・プラスチックの製品なのになんで倍以上も価格に開きがあるのか?イマイチ釈然としない方も多いんじゃないでしょうか。

まぁ、ゲレンデクルージング用とパイプ用とジブ用ではそれぞれ求められる性能は異なる筈ですし、実際にヘタクソな私が乗っても、それぞれの乗り味の違いを少しは感じます(感じるような気がする?笑)ので、メーカーの多アイテム化にはそれなりの意味があるという事なのでしょう。
例えば、堅い圧雪のゲレンデではフォワードリーンを大き目にセットした“CARTEL”の速いレスポンスがリズミカルなターンを可能にしてくれますし、あらゆる雪質で快適にクルージング出来て、長く乗っても疲れないのは“GENESIS”といった具合でしょうか・・・。

とは言え、普通にゲレンデクルージングを楽しんだりBC用に使うだけなら、何を履いてもほぼ同じなんじゃないか・・・、というのが実際に5種類を使用している私の率直な感想です。
私見ですが、BCや粉雪の新雪を滑るのでしたら、普及モデルながら軽くて軟らかい“CUSTOM”は、その対極にあるような上位モデルの“GENESIS”に負けず劣らず快適に使用できると感じるのです。

同じなんだったら軽い方が好いですよね、特にBCでの重要な要素は軽量である事ですから・・・。

そんな訳で、以上に挙げた私の使っているBURTONのビンディング5種類の重さを比較してみたいと思います。
正確には、年式やストラップの違いなど条件は同じではないのですが、その辺りはご容赦ください。

また軽量という点では、やはり4×4対応の機種より、BURTONのEST(チャンネルシステム専用)ビンディングが有利なので、ここでは同じESTの機種で比べてみる事にします。

理由は、例えば同じ“CARTEL”でもESTと4×4用ではかなり重量の差があるからです。(画像↓)

Bb_d_4  Bb_d_6
(㊧“CARTEL/EST” 、㊨“CARTEL/REFLEX”)

また取り付けビスも前者は前後で4本ですが後者は8本必要ですから、これだけでもかなりの差になります。

Bb_d_1  Bb_d_2
(ESTと4×4用はビスだけで34gの差)

結局、同じモデル名でもESTと4×4用ではビスまで含めると両足で108gも違ってしまうのです。
さらに、ESTは大昔のベースレス・ビンディングのようなフィーリングを持ち、板のフレックスを足の裏に感じられるような乗り味で、私としては大変お気に入りです。


それでは本題に戻ってEST用の各ビンディングの重さをメーカーの標準価格順に量ってみましょう。

はじめに“CUSTOM/EST”ですが、これは1個781g。(以下、同じMサイズで計測)ですから、両足で1562gということです。

Bb_d_5


“MISSION/EST”は@823gで両足なら1646g。

Bb_d_3


“CARTEL/EST”は@883gで両足1776g。

Bb_d_4_2

“MALAVITA/EST”は@954gで両足1908g

Mlvt_2
(MALAVITAはハイバックが頑丈なためか一番重い?)

“GENESSIS/EST”は@903gで両足1806g。

Bb_d_7_2
(Wテイクバックルとハンモックストラップは魅力だが結構重い)

例外はありますが、基本的に上級モデル(≒高価格モデル)になるに従い何故か重量も増えるという傾向があるようですね。

つまり一番軽い“CUSTOM/EST”と一番重い“MALAVITA/EST”の間にはMサイズ両足で346gもの差があり二番目に重い“GENESSIS/EST”の間でも244gもの差があるという事になります。

超ハイエンドモデルの“X-BASET”は持った感じでは、多分“CUSTOM”程度とすごく軽そうに感じるものの、結構硬そうなのと価格が6万円という事で今のところ購入には至っていません。

さらに4×4用の“CARTEL/REFLEX”と“CUSTOM/EST”を比べるとビスの重さを含め 312gもの差があるという事ですから・・・。
脚下で300gグラム以上の差はかなり大きいと言わざるを得ませんよね。



こうして考えてみると、オフピステにおいては「俺はBCボーダーだ!」と見栄を張って高価なパウダーボードにこれ見よがしに高価なビンディングを載せて金持ちオーラを発散させるのも悪くはありませんが・・・、それよりBC用の板は外見より定評のある、ややオールラウンド寄りの物を選び、ビンディングは見栄を張らず、廉くても新雪や不整地で使いやすい軽くて軟らかい中堅機種を敢えてチョイスするというのが、通好みの渋いカッコ良さじゃないかなぁ・・・?、なんて私は考えています。

Custom
(私は山ボード用には見栄を張らず敢えて軽い“CUSTOM”を使っている)

BCと言ったって、上から下まで全部ディープパウダーってことはまずありません。
天候によってはモナカもシュカブラもありますし、季節によっては湿雪やザラメだってありますから、アラスカやカナダ、あるいはニセコのハイシーズンの一発勝負で活躍する道具をそのまま本州中部の上越や信州のBCフィールドに持ち出したって楽しめないのは明らかです。

生意気なようですが・・・、結局、道具は目的でなく、あくまで楽しむための手段ですから、価格より自分の置かれたフィールドとシチュエ-ションでどれだけ面白く遊べるかを基準に選択すべきなんでしょうね。

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2016年2月 1日 (月)

DEELUXE/ Spark XV 15-16 チョコッとレビュー

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆

Deeluxe_xv_6
(DEELUXE/ Spark XV)

以前の記事で“15-16・DEELUXE/ Spark XV”の見ただけレビューをしましたが、その後実際に使用してみましたので(画像↓)、その感想を短かく書いてみようと思います。

Deespark_2


今回もBC用という事で、サーモインナーを焼く際には爪先周りに十分な余裕が出るように成型しましたので履き心地は結構いい感じになりました。

シューレースは2系統に分かれ足首部分が独立して締められるので快適ですが、締めた状態でそれぞれのコードの余代の長さに大きな差があります。
また、FLDバックルシステムは年々改良がなされていますが使用感は相変わらずイマイチです。

Deespark_1
(FLDバックルは年々改良されているが・・・、BC用には華奢すぎ!)

私のブーツでは当初1箇所 ON/OFFの切り替えにカチッ!という節度が無く、ロックの甘いバックルがあり使用中にレースが弛んだりしましたが、しばらくしたら当たりが出たのか?現在は何とか問題無く使えています。

バックルは操作の容易な大型の物に変更されましたが、これだと逆に両足のバックル同士がぶつかって破損してしまう可能性も高くなってしまうかもしれません。
バックルが外れてしまっても簡単にパチッとはめられますが、中に小さなバネがありますので、これが飛んで行ってしまうと雪の中での発見はまず不可能です。
小さなガードが付いているとはいえバックル剥き出しでの歩行には十分注意が必要でしょう。

あと、特筆すべきなのは底のビブラムです。
以前の記事にも書きましたが、旧モデルとはコンパウンドが変わり圧倒的に氷結面で滑り難くなった事が体感でも判ります。
後で調べたらこのソールはビブラムの“Ice Treck”という商品名の対氷防滑素材だそうで、氷結路での性能では普通タイヤとスタッドレスタイヤ位の差はありそうです。

Deespark_3
(防滑能力に優れたビブラムの“Ice Treck”ソール)

そんな訳で・・・、使用した感じでもBCボード用のブーツとしては合格点をつけても良さそうな製品です。






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