« “山道具道楽”について | トップページ | スプリットスキンのテール・フィックスを改良 »

2017年9月 4日 (月)

カーボン・ウィペットを短く切る!

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★☆☆☆

Wpc_4
(“カーボン・ウィペット”を仕舞寸法62㎝に改造)

最近更新をサボっていますので・・・、もう秋だっていうのにまたまた冬用装備の記事でスミマセン!

さて、過去にも何度か記事にしていますが、BDのセルフアレストポール“ウィペット”は山スキーや山ボードに非常に有効な道具です。

しかし、この道具の難点は以前からスキー用の2セクションの物しかなく、山ボード用には使えませんでした。
そんな訳で私は、2セクションの上段を短くカットし、3セクション・ポールの中段・下段を組み合わせてボード用に改造していました。

ところが2シーズン程前、ようやく3セクションの“ウィペット”が発売されたのです。
しかも軽量なカーボン製とあって私の物欲もかなり刺激されたのですが・・・、スペックを見てがっかりです。
使用寸法が100~140㎝と無駄に長く、さらに仕舞寸法が70㎝と、私の受容限界を超えた長さだったのです。
今日日ピッケルだってこんなに長くありません。
これじゃあ、滑降時にザックに着けてツリーランでもしようものなら、木の枝ラリアートを喰らってしまいます。

しかも、短く改造しようとしてもサブグリップが2セクション同様かなり下の位置にあり、その制約であまり短く出来そうにありません。
サブグリップを剥ぎ取ってしまおうかとも考えましたが結構ガッチリと貼り付けてあるようで剥がすと下地が傷んでしまいそうです。

同社の3セクションポール“エクスペディション”の仕舞寸法が62㎝ですから、せめてこれに近い寸法に収まっていなければ買う気になれません。

そこで購入をいったん断念したのですが・・・、ショップで現物を手に取ってみたところ「これだったら7~8センチ位は詰められる!」と確信しました。

そこで早速購入、そして改造です。
“カーボン・ウィペット”と言っても上段は7000系のアルミ合金ですから上段の改造は慣れたもの。(改造の詳細は過去の記事をご覧ください)

Wpc_3
(上段パイプを7センチ程カットする)

また、中段・下段は上部をカットしますが、カーボンは目の粗い鋸を使うとササクレますので、カットする線をパイプカッターで軽く切り込んだ後、極細目の糸鋸で切りました。

Wpc_2  
(カーボンチューブのカットには目の細かい糸鋸を使用した) 

問題は上端部のスライドに抵抗を与えるための赤いプラスチックプラグを再使用するためカーボンパイプから取り外す方法です。
御承知のようにカーボンファイバーは非常に堅牢ですから、プラグを傷付けずに取り外すのはそう簡単ではありません。

私は最初、リューターに薄い切断砥石を取り付けて縦にギリギリまで切り込みを入れて、次に折った金鋸でプラグ直前まで切り込み、最後はカッターで残ったカーボン繊維を完全に切ってからマイナスドライバーでコジって外しましたが、これが結構苦労しました。
そこで、その後は旋盤でカーボン部分をプラスチックプラグ寸前まで削り込み、最後は薄く残ったカーボン繊維をカッターで切って取り外しましたが・・・、これまた結構大変でした。(笑)

Wpc_1
(㊨赤いプラグは、㊧のリューターと薄い切断砥石での取り外しも可)

最後に取り外したプラグと短く詰めたカーボンパイプ上端をエポキシ接着剤で固定すれば完成です。

Wp_c_1
(接着剤で固定すれば完了!)

なお、作業は上段の加工後、寸法を見ながら中段をカットしプラグを取り付け、その後に下段の作業に取り掛かるというように、現物合わせで段階的に作業を進め、可能な限り寸法を短く出来るように加工しましょう。

Wp_c_3
(上段から寸法を見ながら作業する)

画像が完成した状態ですが、仕舞寸法は改造前の状態より8センチ短い62㎝と、“エクスペディション3”と同じにすることができました。
たかが8センチとは言え、ザックに着けた状態ではずいぶんと短く感じます。
また最伸長は、セクション間に十分なオーバーラップを取った場合でも126㎝にはなりますから私には十分な長さが確保されています。

Wpc_4_2
(やっと完了!)

最後にバスケット近くのテーパーで細くなっている部分に、フリックロック・レバーが節度を持って閉じられるよう、熱収縮チューブを使って若干太く仕上げておきました。

Wp_c_2
(バスケット上部を熱収縮チューブで太くし、フリックロックで固定できるように


苦労もありましたが、これで何とか使えるBCボード用3セクション・カーボン・セルフアレストポールが完成しました。

3セクションの“ウィペット”は欲しいけど、仕舞寸法が長すぎるとお感じのBCボーダー方には、是非お勧めしたい改造です。

|

« “山道具道楽”について | トップページ | スプリットスキンのテール・フィックスを改良 »

山スキー・バックカントリー 2」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« “山道具道楽”について | トップページ | スプリットスキンのテール・フィックスを改良 »