カテゴリー「沢登り」の記事

2009年8月29日 (土)

”MIZO・ディガー/改”「クワハンマー風」

便利度 :★★★☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★星☆☆☆
(改造は自己責任で!)


MiZOは時々商売度外視?みたいな面白い道具を創ります。

MiZOのハンマー“ロカ”は世界一(?)の沢用ハンマーだと思いますが、そのバリェーションである“フックハンマー”や“ディガー”、あるいは沢用バイルの“クワハンマー”などは、もはや趣味で造っているとしか思えないような面白道具です。
フックハンマーは八ツ目ウナギ泳法や泳ぎからの這い上がりには好いかもしれませんが、凹角の奥にピトンを打つ時はどうするんだろう?・・・って感じの変わったハンマーですし、“ディガー”は何に使うかわからないような、巨大なブレードを持つ沢ではテント場の整地以外には使い道のかなり限定されるハンマーです。

以前、日の高いうちから一杯飲んだ帰りに山道具屋に寄った折り、物珍しさから無駄遣いとは判りつつも酒の勢いでこの“ディガー”という妙なハンマーを買ってしまいました。
家に帰ってからじっくりと眺めてみると・・・、やはりブレードが巨大すぎて、雪渓にステップを切ったりテント場の整地をする以外には役に立たないような感じです。
そこで、このブレードを小さく、且つ実用的な形に改造することにしました。

改造のお手本としたのは、同じくMiZOの“クワハンマー”で、今回はこの泥壁に効きそうな横向きピック・バイルのショートシャフトバージョンを“ディガー”改造して作ろうという魂胆です。

Kuwa1  Kuwa4

改造は単純です。ディガーのブレードを金鋸で丁度良い大きさに切断し、ベルトサンダーで形を整えただけです。
また、少しでも支持力を確保できるように、下面の取り付け部にギザギザを刻んでみました。

Kuwa3  Kuwa4_2

正直、このハンマーが真価を発揮するようなシチュェーション(泥壁・泥ザレ・泥ルンゼなど、できたら遭遇したくない場面ですが・・・)にはまだ連れて行っていないのですが、以前“お遊び沢”で試してみた感じではそこそこ活躍してくれそうな感じです。

御紹介しておいてなんですが・・・・・・、私自身も、今回の改造は実用度外視の行き過ぎた山道具遊びだと感じています。
真似をする物好きな方もいないとは思いますが、できるなら止めておいたほうが賢明だと思いますよ。


★この記事はネタつなぎでアップしましたが、実際に改造したのは少々昔の話でして・・・、諸般の事情で現状では当分これを使うような沢には行けそうもありません・・・。涙!

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2009年6月 5日 (金)

ロープバッグを作ろう

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


Rb1

私は現在、岩攀りのロングルートや難しい沢には行きませんが、それでもロープを必要とされる場面にもしばしば遭遇します。
(・・・と、言っても現在の私は、骨折の後遺症で今後暫くロープを使う機会は無さそうです・・・涙!)

そこで、ロープの携行法ですが・・・、ロープをループにして肩から斜め掛けにする方法は沢登りやピッチ間の移動などで多用しますが、いざ繰り出す時に絡まったりキンクしたりイライラします。
また、振り分け型にロープを纏めるのもキンクは少ないもののやはり絡んでしまうこともしばしばですし携行も厄介ですし。

そこで、ロープが絡まずに繰り出せるようなロープバッグを作ってみました。
ロープの保護の面からは紫外線を通さない生地が良いのでしょうが、今回は沢登りでの水抜けを考え、素材は丈夫なメッシュ地を使い縦長の円柱状の形に作ってみました。
(扱いやすさでは開口部が大きく浅型のトートバックのような形が良いのかもしれませんが、今回はこのような形状にして見ました)

Rb6  Rb2


構造は画像を見れば一目瞭然だと思います。

今回使ったメッシュ地は、縦と横で伸び率がかなり異なりましたが、バッグがロープの重みで“洋梨型”に変形してしまうのを避けるため、横方向に伸びない方向で生地の裁断を行いました。
また、乱暴に扱われるので8番の糸でガッチリ縫い上げ、手やカラビナで提げられる様に取っ手を付け、開口部は巾着状に絞れるようにしてあります。

今回は、10ミリ程度のシングル50メートルなら余裕を持って、8.5ミリ×50メートルのWロープだったら2本がギリギリ納まるような大容量の物を作ってみました。

またよく知られたアイデアかも知れませんが、内側には赤と青2色ナイロンテープのループを対角位置に縫い付けてあるのがこの製品の特徴です。(画像↓)

Rb3

使用に際しては、まずロープを収納する時に末端に8ノットを作りカラビナで赤いループに留めます。
そしてあとは無造作に端からロープをバックの中に落とし込んでいけば完了ですが、最後の部分にはやはり8ノットを作ってカラビナで青いループに留めて置きます。

Rb4

そしてロープを使用する段になった場合は青いループ側の末端をトップのハーネスに結び、ビレイヤーは赤いループの末端を結べばよいのです。
沢や簡単なルートでしたら、ロック付カラビナをそのままスワミベルトにクリップしてもOKでしょう。

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こうして常に『トップは青いループ』の末端、と決めておけば絡むこともキンクすることも無くスムーズにロープを繰り出すことができます。
適当な既製品のトートバックをロープ用に流用する時も、内側に色違いのループを縫い付けておくと便利に使用できると思います。


また、沢登りのラペリング(懸垂下降)では、ロープを投げ落とす時にブッシュなどに絡まって面倒なことになることも少なくありません。
そんなときは支点で折り返したロープの両端から、このロープバッグの中に落とし込み、このバッグをスリングで身体に提げてロープを繰り出しながら下降するとスムーズに行動ができるでしょう。

また、非常用に20~30メートルのロープを携帯する場合もこの形式で小型のロープバッグ(画像↓)を作っておくと、イザというときに迅速かつスムーズにロープの操出が可能ですし、バッグの中に数本のスリングとカラビナを入れておけば緊急時に慌てずに道具を準備できるはずです。

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(使用中の小型ロープバッグ)

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2008年10月16日 (木)

焚火の着火剤・重要な補足情報

便利度 :☆☆☆☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :☆☆☆☆☆
危険度 :★★★☆☆
(残念ながら、古くなった場合はこんな評価ですね)


以前の記事でロゴス製の着火剤について、下記のように絶賛しました。

『それは、“ロゴス”という量販店向きのキャンプ用品を作っているメーカーの固形着火剤なのですが、火力も十分で炎の持続時間も長く、半分に切って使用しても焚き火の着火には十分な能力を持っています。
また、水がかかっても消えない程の火力を持っていますので、少々の雨の中でも短時間で焚き火を熾すことができそうです。
これも自信をもってお薦めできる製品です。』


Fire
(㊧ロゴスの固形着火剤、㊨小袋入りジェル状着火剤)

確かに、この着火剤は素晴らしい能力を持っていることは確認済みですが・・・・・・。
しかし、この着火剤にも致命的な欠点があったのです。(もっと早く記事で公表すればよかったのですが、忘れていて遅くなってしまいました、スミマセン・・・)

それは、古くなると乾燥してスカスカのラムネ菓子のようになって、焚火の着火どころか着火剤自身にすら全く火が着かなくなってしまうのです。

Fire1
(このようにスカスカに乾燥してしまうと点火すらできない)

そういえば、この着火剤のパッケージはブリスターパックの上面にアルミ箔を貼った状態で密封されていましたが、これは固化させた燃焼成分の蒸発を防ぐためだったようです。
“メタ”や“エスビット”などの従来の固形燃料がむき出しで置いておいても着火能力の低下が少ないのに対し、このロゴスの着火剤は比較的急速に能力の低下が起こるということなのでしょう。

この状態のままでしたら着火能力も2~3年位は十分保たれるのでしょうが、山に持っていくとなると1パックづつ切り離して小物袋に入れザックに放り込むわけですが、ザックの中で揉まれているうちにパッケージのアルミ箔に穴が開き、そこから揮発成分が蒸発してしまうようです。
知らずに山に持っていったら、火が着かない着火剤だった、というのも洒落になりませんから・・・・私は今シーズン初めからこの製品の使用をやめ、以前使用していた小袋入りのジェル状着火剤を再び使用することにしています。

Fire2
(やはり定番はこのジェル状着火剤でしょう!)

自分で薦めておいて申し訳ありませんが、この着火剤をご使用の方は事前に実際に火が着くかテストする必要がありそうです。


〈 余談ですが・・・『焚き火・考』 〉

以前の記事の「余談」で、私が沢で焚き火をすることについての私なりの釈明を述べました。
また、僭越ですが、私たちが自然の中で遊ばせてもらうためには、私たちが知的動物であるなら他の全ての生物の目で・・・、また私たちが社会的動物であるなら、社会の中で他者の評価という目で・・・、自己を客体視し己の行為の及ぼす影響に対しての規範性が個々に求められるのではないかと言うような事を述べました。

“万事アバウト主義”の私が、何故こんな堅苦しい話をするのかというと・・・。
それは、近年アウトドア系のメディアに焚き火の楽しさが度々紹介されたり、最近では山の老舗雑誌『岳人(9月号)』に尾根上の幕営時に焚き火を使用する記録が写真入で堂々と(?)紹介されていたことについて、これは少々問題かな?、と考えさせられたものですから、敢えて『雑音』を発信させていただいた、というのがその理由です。(『G』誌では焚火に批判的な意見を“雑音”と切り捨てています)
しかも、自ら“焚き火好き”を公言し、ブログに焚き火の写真や着火剤について紹介している関係で、私にも発言する責任が生じてしまったと言うことですね。

一つだけハッキリしていることは、アウトドア系の雑誌で採りあげる“焚き火”は管理されたキャンプサイトでのそれがテーマになっており、上記の某山岳雑誌『G』に掲載された記録は、サバイバル登山の第一人者 氏が、その経験に基づき氏なりの判断基準で責任を持って管理した上での焚き火だと言うことです。
法的な部分はいざ知らず、私個人としては、この山岳雑誌の記事にある、個別の“行為”に関しては格段に大きな異議を挟むものではありません(当然小さな異議はあります・・・!)、しかしこれを影響の大きい媒体に載せるかどうかとなると話は別だと思います。
私としては影響の大きさを考慮すれば、記事のこの部分は当然ボツにすべきだったと考えています。
焚き火は「こそこそ隠れて」、「痕跡を残さぬように」、「遠慮がちに」行う“日陰者”で良いんじゃぁないでしょうか?少なくても私はそう思っています。

以前、山のルール(?)は変遷すると述べましたが、戦前では森林限界を超えた場所でも登山者が焚き火で煮炊きすることは常識でした。旧制高校時代の先輩の話を伺うと今の常識に照らせば、当時はずいぶん無茶な事をしていたようです。

しかし、時は流れ昨今は中高年登山ブームの影響もあってか、日本百名山は言うに及ばず全国の美しく興味深い山域は慢性的オーバーユース状態ですし、混雑を嫌った登山者は、いきおいマイナーで人の居ない山域にまで足を広げるようになっています。
したがって、現代においては、少なくても環境へのインパクトの大きい林間や植生のある場所場所での焚き火は基本的にルール違反と考えるのが妥当だと思うのです。

こんな事は言いたくないのですが・・・、若い時に山岳会や大学の山岳部等で山のベテランとの山行を通じて、技術のみでなく精神的な部分までを体系的に学んだ中高年の方は問題無いのですが、中高年になってから突然登山を始められた方の中には、残念ながら山の中で、若い人よりも傍若無人な振る舞いをする方も多いようです。(まあ、若い方でもローインパクトに関心の無い場合は同じかもしれませんが・・・)
閑と金に物を言わせて結構なバリエーションルートをこなす程の年配者(別名をプロガイドの金ズル?とも言います)の中にさえ、私の目から見ても非常識だな、と感じる方が少なくありません。

バナナの皮を谷に放り投げるなどまだマシなほうで、コンクリートの土間とはいえ避難小屋の中までアイゼンで入り込んだり、酷い例では雪で半分埋まった山小屋のトタン屋根の上までアイゼンのまま歩いていって写真を撮っていた中高年の方も実際に目撃しています。

また、渓の中でも、岩魚の大量虐殺にしか興味を持たない源流釣り集団のあまりにも酷い野営の痕跡を目にすると怒りさえこみ上がってきます。(「自分を棚に上げて」と言われるかな・・・?)
彼らも話すと楽しい同年代のオッサン達で悪人には見えないんですが・・・。

山のルール以前に“いい大人”なのに自分の行為がどのような結果をもたらすか、という常識的な想像力すら働かないのでしょうか?・・・それとも、年齢を重ねていても、「面倒だから、誰も見ていないから(見ていても?)、楽しいから、楽だから・・・」、を常識よりも優先させてしまうのでしょうか?

私自身は“山登り”が本来的に自由なものであるべきだと考えていますし、個が「束縛からの解放」や「欲望の充足」を求める事自体を否定するものではありません。
しかし、かと言って、自らを束縛から解き放ち、欲望を満たすことだけが本当の“自由”を手に入れる途だとも私は考えません。
私は、「“自分の欲望”(本能?)に正直な行為」と、「“自分”(理性)に正直な行為」とではたぶん正反対の結果をもたらすと考えています。


これが私たちの大好きな“山”という遊び場を共有する人達の多様性の現実なのです・・・。
雑誌が焚き火の楽しさをを紹介すれば、何処ででも誰にでも許されるのかと勘違いした誰かが何処かで真似をし、私が「焚き火は楽しい」と書けば別の誰かが何処かで真似をします。
そして、その焚き火の跡を見た誰かが何処かで真似て焚き火をし、其処で楽しさを味わった登山者はまた別のところで焚き火をする・・・。

高速道路入り口付近の緑地帯に散乱する大量のゴミだって、最初の誰かがゴミを捨てなければ別の景色になっていたかもしれません・・・。

 ・・・これは明らかに悪循環の連鎖反応を引き起こしそうです、そうなったら私も少なからず良心の呵責を感じざるを得ませんし、下手をすると私も大好きな焚き火を自粛せざるを得なくなりそうですから・・・。

さて、小うるさい大人にはなりたくないと思っていた私が、先輩気取りで説教臭い『雑音』を述べていたら、いささか気分が悪くなりましたので、口直しに、私の好きな詩を紹介します。

なんでもない詩ですが、山の中で寝ころんでいると不思議とこの詩を思い出します。
そして、何だか“自然”にあたたかく抱きとられているような幸せと感謝を感じ、涙が溢れるのです。
皆がこんな感覚を持ってくれたら、山はもっと楽しいところになるんでしょうね。

「お日ひさん、雨さん」 金子みすゞ

ほこりのついた
しば草を
雨さんあらって
くれました。

あらってぬれた
しば草を
お日さんほして
くれました。

こうしてわたしが
ねころんで
空をみるのに
よいように。

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2008年8月28日 (木)

MiIZOの沢用ハンマーを小改造

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆
(改造は自己責任で!)


MiZOのハンマー“ロカ(穴開きタイプ)”は沢登りでは定番となっているほどの素晴らしいハンマーです。
最近MiZOからもっと軽い(310グラム!)ハンマー“チコ”が出ましたが、これではハーケンを打つのにも苦労しそうですしジャンピングを叩くには絶対的に軽すぎます、私の行けるような沢ではこれでも良いのかも知れませんが、やはり本来の用途を考えると“ロカ”のほうが使い勝手は数段上だと思います。

以前の記事でこの“ロカ(穴開きタイプ)”のピックにギザギザを加工して草付きや雪渓での支持力を増加させる改造をご紹介しましたが、今回さらに小改造を行いましたので報告いたします。

Roca2
(改造済みの“ロカ”)

MIZOの“ロカ(穴開きタイプ)”は穴の分だけ軽量ですし、その穴にカラビナを掛けてぶら下げる事もできて便利なのですが、穴の上側の縁が広すぎて小さなカラビナだと通す時に引っ掛かる感じがします。
特にRの小さなD型カラビナだと上手く回転せず不自然なぶら下り方となったり、イザという時に外し難くなったりしました。

Roca1
(㊨が加工前、㊧が加工後の状態)

そこで穴の上辺の部分を円弧状にグラインダーで削り、リューターで角を滑らかに仕上げてみました。
あまり極端に削ると強度が心配ですが、この程度でしたら全く問題にはならないでしょう。

これで小さなカラビナでもスムーズに穴に通せますし、ハンマーが自由にぶらぶら回転しますので違和感無く携帯できます。

Roca3  Roca4 
(小さなR のカラビナでもスムーズに1周回転できるようになった)

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2008年6月20日 (金)

“ピンソール・ミニもどき”HD仕様

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


アクアステルス用“ピンソールもどき”は以前に紹介しましたが、これは本家ピンソールと同じ15ミリのポリプロピレンテープとYKKのプラスチックバックルで装着する仕様となっていました。
これでも不都合はないのですが、たまたまエキスパートオブジャパンのクロモリ4Pの現行モデル(前回のベースは旧モデルのステンレス製4P)が格安で売られていたので、今回は“ピンソールもどき”のヘビーデューティー仕様を作ってみました。

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(Wリングの部分の黒い紐はクイックリリース用です)

と言っても、仕様は前回とほとんど同じで、クロモリ4Pのベルと通し穴にステンレス板とDリングをリベット留めし、アイゼンバンド用の15ミリナイロンテープをバンドにし、まず壊れる事の無いWリングバックルで固定するようにしただけです。

Pin_mdx3 Pin_mdx4

本家ピンソールは足の裏側のピンがフェルトに喰い込んで使用中のズレを防止する構造になっていますが、私の“ピンソールもどき”はそのような構造になっておらず、私の考案した(?)前後2本のベルトと、サイドの可動式ステンレスステーでズレを防止する構造にしてあります。
実際にフェルトソールとの組み合わせでこの“ピンソールもどき”が靴底の最初の位置からズレずに使用できるか実験してみたのが下の画像です。

Pin_mdx

沢の源頭部での泥壁と藪漕ぎ、ドロドロの湿原を経由して登山道に出た所の状態ですが、特にズレる事も無く、その効果を十分に発揮してくれました。

(付記)
私も初めは雪の無い沢でこの種のアイゼンのような道具を使うことに抵抗がありましたし、また実際に元祖のピンソールを使うまでは、こんな小さなスパイクでどれ程の効果が期待できるかとの疑念を持っていました。(自分は山屋で、渓流釣り師ではないという変な自負があったのかもしれません)
しかし、いざ使用してみてところ、雨の後のグズグズの草付き泥壁などでは予想以上に有効な道具である事を改めて実感し、年齢的に少しでも体力的負担を軽減させたいとの思いで使っているというのが正直な所です。

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2007年10月 5日 (金)

“ゴム太郎”お薦めします!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


以前の記事で述べたとおり、私は焚き火が大好きです。
そして、その焚き火に絶対に欠かすことができないのがノコギリでしょう。
沢旅とか源流行などに必要な刃物というと、真っ先に思い浮かぶのが鉈とかナガサなどの大型の刃物かも知れませんが、私は沢登りの時に重い鉈などは基本的に持って行きません。

私は、焚き火の為だったら、良く切れるノコギリが一本あれば十分だと考えています。(実は以前“袋ナガサ”という薄刃の剣先鉈が何故か無性に欲しくなり購入しましたが、沢には数回持っていったきりで、現在は押入れの奥で錆びて眠っています)

沢用のノコギリとして一般的なのは携帯性のよい折込タイプのノコギリでしょう。
私も以前はこのタイプを使用していたのですが、十年程前から“シルキー・ゴム太郎”と言うノコギリの“『替え刃』のみ”を購入し、ポリプロピレンの板でシース(鞘)を作り、グリップにテープを巻いて使用しています。
初めて使った時はあまりの切れ味に、薪を作りすぎてしまったくらいで、切れ味といい軽さといい携帯性といい価格といい、四拍子揃った自信を持ってお薦めできる道具です。(同じメーカーで“シルキー・ゴムボーイ”という替え刃式の折込鋸もあり、重いですがこちらも良く切れます)

Noko1

『替え刃』だけ購入するのですから当然グリップや鞘は付いていません。グリップの付く部分の断面は鋭角なのでとりあえずグラインダーやヤスリで面取り程度に角を落としてから、自己融着テープを厚めに巻いておきます。自己融着テープはブチルゴム系でもビニール系でもかまいません。

普通のビニールテープでもかまいませんが、これだと時間の経過とともに糊がベタついて、使用時に手までベタベタになって不愉快極まりないので自己融着テープの使用を強く薦めます。(経験者は語るデス!)
シースは100円ショップで買ったポリプロピレンシートを二つ折りにして、カシメか鳩目で留めて出来上がりです(下の画像)。
手作りシースに入れても薄くて柔軟性がありますので、ザックの中に入れてもじゃまになりません。

Noko2 Nokot
(上・ハトメ留め、下・カシメ留めの鞘) (ブチルゴムとビニール系の自己融着テープ)

また、ゴム太郎には刃の長さには30センチの物もあるらしいのですが、近隣のホームセンターには24センチと27センチの二種類しか見当たりませんでした。

Noko3
(上・27センチ、下・24センチ)

私は現在24センチと27センチの二種類を持っています。
刃の長いほうが太い木も切れて使いやすいのですが、携行性との兼ね合いで私は普通の沢には24センチの物を持っていき、27センチの方は積雪期のスノーソーとして使っています。
27センチではスノーソーにはチョット短か過ぎる気はしますが(できればは30センチの方が良いでしょう)、雪でも氷でも専用のスノーソーよりも良く切れますし、緊急時にスキーを連結して柴橇を作るために枝を切ったりすることも可能です。

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2007年8月24日 (金)

焚き火の“着火剤”

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


沢登りの隠れた楽しみの一つが「焚き火」ではないでしょうか?
ローインパクトを信条としているナチュラル志向の登山者からは『焚き火など以ての外』と叱られるかも知れませんが、楽しいものは楽しいのですから・・・。
私は最大限の注意をすれば、沢の流木を利用した焚き火くらいだったら、許されるのでは・・・と考えています。

Fire2

焚き火上手の人は、マッチ一本と少々の新聞紙だけで短時間で立派な焚き火を作れますが、私のような未熟者では何らかの着火剤を使用しないと失敗も多いのです。
また、源流釣り師などは補修用に持参しているガムテープをて着火剤としても流用しているようですが、短時間で確実な焚き火を熾したいのなら市販の着火剤を使った方が確実です。

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(左がロゴスの固形着火剤、右がジェル状の着火剤)


私は、以前には登山用品店で売っている“META”や“エスビット”という固形燃料を使っていましたが、たまたま手持ちがなかった時、近所のホームセンターでキャンプ用の小さなパッケージに小分けされたジェル状の着火剤を購入して使用したところ、これが大正解でした。
炎が大きく強力で、それまで使っていた小さなMETAのように火床にした丸太の隙間から下に落ちてしまうような事もなく、確実に焚き火を熾す事ができたのです。
という訳で、以来しばらくこのジェル状の着火剤を使用していました、が・・・ホームセンターのキャンプ用品売り場、恐るべし!。
昨年、このジェル状着火剤に勝るとも劣らない(・・・と言うか、完全に勝っている!)着火剤を見つけたのです。

それは、“ロゴス”という量販店向きのキャンプ用品を作っているメーカーの固形着火剤なのですが、火力も十分で炎の持続時間も長く、半分に切って使用しても焚き火の着火には十分な能力を持っています。
また、水がかかっても消えない程の火力を持っていますので、少々の雨の中でも短時間で焚き火を熾すことができそうです。
これも自信をもってお薦めできる製品です。

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2007年8月10日 (金)

“ヒルノック”は登山でも有効か?

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆

Hiru2

最近は近郊の山でも“山ビル”の被害が増加しています。
メジロアブの猛攻撃も辛いですが、初めて山ビルに吸血され、ズボンやソックスが血だらけとなっているのに気付いた時のショックは、一生忘れられない嫌な思い出になります。

特に、ヒルは麻酔成分と血液を凝固させない成分を出しながら吸血しますから、一切痛みを感じませんが、普通で数時間、人によっては2日程出血が止まらない場合もあり、結構精神的な苦痛と不快感を味合わされます。

下の画像は南アルプスの深南部某沢の山ビルですが、歩いていると靴底だろうが何処だろうが体の前後にある吸盤で吸い付き、尺取虫式にあっという間に沢靴とネオプレーンスパッツの間から脛まで上がってきて吸血します。吸血したあとは最後の画像のように拭いても拭いても出血は止まりません。

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山ビルの被害を避けるため山仕事の人たちは安価な食塩を使ったりしていますが、登山用としてより強力な効果を持つ薬剤としては『ヤマビルファイター(忌避剤)』『ヒルノック(忌避剤)』「ヤマビルジェット(殺蛭剤)』等があります。
ヤマビルファイターは塗料成分を含み山仕事の長靴などには適しているようですが、山靴・沢靴やズボンに使用するには ??を感じますし、ヤマビルジェットは大きな忌避効果もあるようですが基本的に農薬なので人体に使用するには不安を感じます。

そこで、塗料成分を含まず比較的毒性の低いジエチルトルアミドを主成分とし、雨に濡れても効果の落ちにくいという触れ込みの『ヒルノック』を実際の沢で使ってみました。
忌避効果としては、吸血中の山ビルにスプレーしてみた所一瞬で落ちましたので十分だと思います。
残念ながらその時は写真を撮る余裕がありませんでしたので、テン場でやってきたヒルに『ヒルノック』を使って見たのが次の画像です。
獲物を狙って元気に動く山ビルも軽く一吹きで悶絶していました。

Hiru_bs Hiru_nk

この『ヒルノック』を登山靴やズボンにスプレーしておけば、かなり長時間効果を発揮する事を確認しておりますので、山ビルの生息情報のある山域に入る場合は念のため持参すると良いでしょう。

しかし、残念ながらこの『ヒルノック』は登山用としては、自信を持って推薦できますが、渡渉を繰り返す沢ではやはり短時間で効果がなくなってしまうようです。
とは言え、沢では靴の濡れないアプローチで山ビルの被害を受ける場合も多いのでその意味では大変有効ですし、吸血中のヒルを剥がすのにも使えますので、沢に持っていっても損にはならないと思います。

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2007年7月19日 (木)

強力!“パワー森林香”

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


夏の沢やヤブ山でのタープ野営では、蚊やブヨなどの吸血昆虫に悩まされますよね。
そこで、何らかの虫対策をしなければならないのですが、一般的な虫除け法として筆頭に上げられるのは、やはり蚊取り線香ではないでしょうか?

Katori

もちろん普通の蚊取り線香でも良いのですが、ここでご紹介する“パワー森林香”は太くて煙の量も圧倒的に多く非常に強力な製品です。
林業関係者も愛用しているという謳い文句も、あながち大袈裟ではないと思います。

ただ、通販などで買うと結構割高になるので地方の釣具屋さんなどで見つけた時に買っておくと良いでしょう。

また、太いので専用の蚊取り線香ケースを使うようにとの注意があるようですが、私は普通の吊り下げ式のケースを使っていますが、特に問題は起きていません。

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2007年7月16日 (月)

ダイニーマロープ用デセンダー

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :☆☆☆☆☆(全くお薦めしません)
危険度 :★★★★★


ダイニーマロープは細径でも伸びが少なく、ラペリング(懸垂下降)も不安は少ないのですが、唯一の弱点は径が細いため普通の8環などのデバイスではフリクションが十分効かず下降スピードのコントロールが難しいということでしょう。

当初私も8環の小さい方の穴を使ったりしましたが、その後PETZL社から“ルベルソ”を小型化した細径のツインロープ用ビレイデバイス“ルベルシーノ”が発売されたので購入してみました。

Ruve1

しかし実際にテストしてみると、小ぶりな外観とはいえにさすがにメーカー指定の範囲を下回る6mm径のロープではビレイでもラペルでもフリクションが十分ではないと感じました。

その後PETZL社は、この製品固有のフリクション不足ついての指摘を受け、一部部品の形状を変えた改良型に切り替えました。これが現行のモデルです。
私のルベルシーノはΦ8mmのロープでもフリクション不足を指摘された旧型ですから、設計基準外のΦ6mmロープでは制動力不足なのも当然だったわけです。
そこで、デバイスを分解しロープが接触するパーツを自作の削り出しのパーツとリプレースし、Φ6mmロープでもフリクションが効く、ダイニーマロープ専用のデバイスに改造してみました。

Ruve2 Ruve3

パーツは2017アルミを削り出しましたが、分解してみたところオリジナルのパーツは外見からは判らない複雑な形状をした部品(→写真)だったので、切削には予想外に手間がかかりました。
取り外したピンは再使用不可能なので、現在は加工したステンレスのボルト・ナットで留めてありますが、ゆくゆくはチタンのピンに交換しようと思っています。

いずれにせよ、命に関わるこのような改造は本来やってはいけない事の範疇ですし、当然メーカーの保障対象外となります。素材の特性や耐力を熟知した上、でリスクが自己の責任にあることを十分承知して行うべき改造でしょう。

                                                                                                            

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防虫ネット付きシュラフカバー①

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



沢登りではテントやシュラフを使わず、タープとシュラフカバーだけで夜を過ごす方も多いと思います。
しかし、まさしくオープンエアーのタープ生活では、薮蚊・ブヨ・ヌカ蚊などの吸血昆虫の多い時期には苦労させられますよね。
特に就寝時に集中的に顔を攻撃されると、翌朝は出来損ないの“いかりや長介人形”みたいな顔になって泣きたくなります。
DEETなどの忌避防虫剤も仕方なく使用しますが、強いものはかなり苦味がありますし目にも沁みます。また、最近毒性が問題になっていますし、できたら寝る時くらいは使用したくないと思いませんか。

Neta

そこで、ジャングル戦用の軍用シュラフのようなモスキートネット付きのシュラフカバーを作ってみました。
材料はネットオークションで激安入手したキャンプ用の蚊帳です。
モスキートネットの目の大きさには1インチ平方にあるメッシュ数が200~1000位のものがあるようですが、200だと小さなヌカ蚊などは通り抜けそうですのでできたら500メッシュ以上のものを選んだほうが良いでしょう。
ベースとなったシュラフは透湿防水素材のもので、工作はただシュラフカバーの開口部に合わせて裁断したネット生地を縫い合わせ入り口部分にファスナーを取り付けただけです。

実際に使ってみると上を向いて寝た時は顔にネットが当たって鬱っとおしいものの、横を向けばなんとか快適に就寝できました。
虫に好かれやすい体質の沢登り愛好家の方は、試してみる価値は十分あると思いますよ。

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MIZOの沢用ハンマー

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆(多少強度は落ちるかも・・・)


私の登れるような簡単な沢では、ハーケンを打ち込むというというハンマー本来の使い方はをする場面はあまり無いのですが、それでもハンマーとハーケン2~3枚はなるべく持参するようにしています。
それは、もちろん必要ならハーケンを打ち込んでに支点を得るという目的もありますが、それよりむしろ草付きや泥壁を通過するときに打ち込んでホールドにするという使い方を考えてのことです。

Mizo1 Mizo2
(右の写真のようにギザギザを4個追加した)


私はMIZOのハンマーを使用していますが、私の主な使用目的を考えるとオリジナルの状態ではピックの角度も浅く、打ち込んだ時に抜けにくくする為のギザギザが少なすぎるように感じました。
そこで、写真のようにドリルとヤスリで大き目のギザギザを新たに作りました。
使用した感じでは草付きばかりではなくスノーブリッジの乗り越しなどでも有効度がさらに向上したのを実感できました。

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アクアステルス沢靴インプレッション

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


3年ほど前、沢登り愛好家の間で“5.10”のアクアステルスソールの性能について話題沸騰となったことは記憶に新しいですよね。

Aqua1 Aqua2

新製品が出ると物欲を抑えられない私ですから、当然速攻でアクアステルスの沢靴を購入し、以来アクアステルスの靴もすでに2足目を使用しているのです。
当初、無敵の沢靴ように扱われた評価も現在ではやや落ち着いたようですが、私なりの感想を簡潔に箇条書きで述べてみたいと思います。

①濡れていても岩の上だったら抜群のフリクションを発揮
②コケの付いている岩はやや不安(効く時も効かない時も・・・)
③皮の剥けた倒木や丸太の上では無力に等しい!(私はこれで大転倒)
④残雪の上も非常に恐ろしい思いをする
⑤草付き・泥壁ではフェルトと同等か?
⑥下向きに寝た根曲り竹や笹薮の藪漕ぎではフェルトより有効
⑦下山路では総合的にみればフェルトよりも快適(下山靴も持たずに済む)

以上、私自身もどちらが良いとは断定できない状態で、山行の都度、沢の状態やアプローチや下山路の長さなどを予想して、フェルトにするかアクアステルスにするか悩んでいるというのが現実です。
参考にならずにスミマセン!

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ダイニーマロープを使う

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆(買うだけ!)

推薦度 :★★★★★
危険度 :★★★★☆


私は沢登りに行く時はどんな簡単なルートでもロープを持っていきます。また通常の縦走でもなるべくロープを持参するように心がけています。多少荷物は増えても、山道・桟道の崩落箇所の通過や増水した川の渡渉、また万が一レスキューが必要なアクシデントに遭遇した時、ロープが無いのでは話にならないからです。
簡単な沢登りなどでは通常Φ8mmのロープを20mも持てば必要にして十分ですが、下降する沢を間違えて予想外の滝が現れラペリングの必要が生じた場合など、どうしても40mが欲しくなる場面も無きにしも非ずです。

とは言え、クライミングロープではΦ8mm~9mmの40mだとボリュームの点でも重量の点、でも気軽にザックに入れる気は起こりませんよね。
そこで強度のある細いロープを探していた時に出会ったのがヨット用のダイニーマロープです。

Dn

写真は“Wing社の ダイニーマロープ”のΦ6mm・40mですが、この製品は実質7mmくらいの太さがありますのでゴボウで掴む際も比較的握りやすいロープです。
また、引っ張り強度も1600kgと十分ですし、細いわりに伸びが驚くほど少ないのでダブルの20mの空中懸垂でもクライミング用の細径ツインロープのようにビヨ~ンと伸びて恐ろしい思いをする事もありません。

ただし、このロープはあくまでもクライミング用のダイナミックロープではなく、ショックアブソーバー作用の無い所謂スタティックロープです。ラペリングおよび滑落程度の確保でしたら特段の問題は無いでしょうが、クライミング中の距離のあるフォールの場合はロープは切れなくても人間の身体の方が損傷する可能性が大です。
ヴィアフェラータ用のエナジーアブソーバーを使用すればこの問題は解決するかもしれませんが、それも実用的ではないので、このロープの特性を理解して、割り切った使い方のできる方以外にはこの種のロープはお薦めしません。

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2007年7月15日 (日)

ダイニーマロープ With バッグ

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆(ミシンが必要です)
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★★★☆

私は、バックカントリーツアーや岩場の通過が予想される山行にはルートの予想難易度に係わらずロープの携行を強く推奨しています。
と言っても、軽い細引きでは強度不足で肝心なときに役に立ちませんし、さりとて本格的なクライミングロープでは重過ぎてザックに入れるのを躊躇しますよね。

Dnb1 Dnb2

そこで私はバックカントリーツアーを中心に、ダイニーマのΦ6mm・20mロープを自作の収納袋に入れて携行しています。
また、このような非常用のロープはループ状やコイル状にして持っていたのではイザという場合に素早く展開できません。そこで携行に便利で素早くスムーズにロープを繰り出せる良い方法を模索し、水難救助用のスローロープを参考にして山用のロープバッグを作成してみました。

ロープはYAMAHAのダイニーマロープのΦ6mmです。このロープは同じ呼び径Φ6mmのWingのダイニーマロープよりも若干細めで、引っ張り強度も1500kgと十分ながら非常にコンパクトにまとまります。

ロープバッグは420ナイロン布をメインに、一部通気性を考慮してナイロンメッシュを配しました。入り口はスタッフバックのように巾着状に絞れるようにし、底面にはグロメット付きの穴を明けロープの末端を通してあります。

バッグの中にロープを端から順次収納していくとバッグの中でロープは無秩序に押し込まれているように見えますが、こうして収納しておくと末端を引っ張り出すだけで絡んだりキンクしたりする事無く全長をスムーズに伸ばす事ができます。
軽いのでザックのショルダーストラップに下げておけば、任意の長さで繰り出せますので、沢登りの“お助けひも”としても活用できます。
これは結構便利ですよ!

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防虫ネット付きシュラフカバー②

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


前回製作の“防虫ネット付きシュラフカバー①”もかなり役に立ったのですが、新たに薄くても保温力のあるブレスサーモをライニングしたゴアテックス・シュラフカバーを購入したので、前作の経験を生かし、ネットを取り外して通常のシュラフカバーとしても使用できるように改良してみました。

Netb

前作との違いは、ネットの形状を楕円にして上下2本のファスナーを付けたという事です。ファスナーを2本とも開放するとネットの取り外しができますので、虫のいない季節は通常のシュラフカバーとして使用できるようにしてあります。
実は、まだ1度も山で使用してはいないのですが、さらに快適に使用できると思います。

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アクアステルス用“ピンソールもどき”

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


渓流靴に一大センセーションを巻き起こした“5.10”のアクアステルスソールですが、その性能は別コーナーで述べるとして、私にとっての大きな問題はピンソールとの相性がイマイチだったことでした。
ピンソールはスパイクの裏側についている小さなピンが靴底のフェルトに食い込んでずれを防ぐ構造が特徴なのですが、これをアクアステルスソールで使用すると靴底のゴムがギタギタに傷付いてしまう結果を招くのです。
アクアステルスソールはフェルトと違って張替えができない事を考えれば結構高価な沢靴ですから、出来たら長持ちしてもらいたいですよね。

Minimo1 Minimo2

そこでアクアステルスソール用の“ピンソールもどき”を作ってみました。
ベースになったのは“エキスパート。オブ。ジャパン”の爪の高さが15mmと非常に短い4本爪アイゼンです。これに写真のようにステンレス板とリングでステーを拵えて、2本締めバンドで靴に固定するように改造しました。
これでアクアステルスソールの沢靴でも安心してピンソール(もどき)を装着できるようになります。

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“熊スプレー”と“自作ストッカー”

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆(むしろ安全)

最近山で熊に出会った話題をよく聞きます。
私も昨年は奥秩父と八幡平で2回も熊さんに遇ってしまいました。幸いにも2回とも先方さんから退散してくれたので無事でしたが、アドレナリン系のパニックで結構ビビリました。その他、最近山で日本ザルに遭遇する機会も以前より多くなっているような気がしますが、サルも間近で見ると結構恐ろしいものです。

私はここ10年ほど、沢には“熊スプレー”を持参しています。イザとなった時どれだけ冷静にそれを使用できるかは疑問ですが、最悪のケースを避ける可能性という選択肢を持っているのといないのでは安心感が違いますので「お守り」と考えて持って行く事にしています。

Kuma1

しかし熊スプレーが直接の起因となった被害も在る事を忘れてはなりません。
又聞きですが、押入れに保管中の熊スプレーの突然のリークで暫く自宅に入れなくなった方(2日ほどホテル暮らしをしたそうです・・・)も居るようですし、万が一車の運転中に突然リークでもしたら交通事故の原因ともなりかねません。

アメリカでは熊スプレー専用のセーフティーストッカーなるものが発売されているようですが、日本での入手は困難でしょうし買えたにしても恐ろしく高価なものになってしまいそうです。
そこで、塩ビパイプと配管パーツを使用して熊スプレーのストッカーを製作してみました。
材料は何処のホームセンターでも売っているパーツで、蓋のところはOリングで気密が保たれるようになっているので安心です。組み立ては硬質塩ビ専用の接着剤をたっぷり塗って嵌め込むだけと極めて簡単です。
内部には薄いスポジを入れてスプレー缶が動かないようにしておきましょう。

Kuma2

これで安心して“熊スプレー”の保管・運搬ができると思えば材料費の数百円はタダみたいなものです。
熊スプレー愛用者(?)の方は是非お試しください。

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“ピンソール・ミニ”もいじっちゃう

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


フェルトソールの渓流靴とピンソールの相性はとても良く、性能も十分なのですが、最大の欠点は着脱に手間が掛かり、特に沢の詰めなど草付きの急斜面などでは「気軽に装着」というわけには行きませんでした。

そんな時に“ピンソール・ミニ”という簡易型のピンソールが㈱昇栄から新発売されたので試しに購入してみました。

Pmini1 Pmini2


実際に使用した結果は、ピンソールには及ばないものの、小さな外観からは想像できないような効果を発揮してくれました。そんな訳で、現在はこちらの“ピンソール・ミニ”がメインで本家ピンソールの出番は極めて少なくなってしまいました。

Pinm1_1

しかし、やはり取り付けチェーンとストラップの構造が気に入らなかったので、写真のように足の甲と踵側を2本のバンドで固定できるように改良したところ、さらにしっかり固定されるようになりました。

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丸型飯盒はスグレモノ

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


沢登り用のクッカーとして真っ先に思い浮かぶのは“ビリー缶”でしょう。特にこれでなくてはというような特徴も無い只の鍋なのですが、焚き火に吊るせる構造を持つ数少ない製品だったのが多くの沢登り好きに愛用されてきた理由なのでしょうか?。
ところが、製造中止になったのでしょうか、ここ数年は購入不可能な状態となっていました。

Maru

そこで私がお勧めしたいのが“丸型飯盒”です。登山用品店よりも夏場のホームセンターのキャンプ用品コーナーなどに置いてある場合が多い、安価で購入できる製品です。
普通は5合炊きのものが多いのですが、探せば4合炊きのものも入手可能です。

難点は焚き火に吊るす取っ手の部分がゴツくてパッキングしにくいことですが、私はこの取っ手を取り外し、ステンレスワイヤーで作ったものに取り替えて使用していますが、この改造もかなり有効です。
写真は愛用の4合炊き改造丸型飯盒と、出番待ちの5合炊きテフロン加工飯盒です。テフロン加工のものはかなり割高なのですが、たぶん美味しい“おこげ”が食べられそうなので楽しみにしています。

◎参考に、私流の焚き火飯盒炊爨術を公開します。

①テン場に着いたら先ず米を研ぎ、米に水を馴染ませておきます(できたら1時間以上)
②飯盒を焚き火にかけ、沸騰するまで待ちます(飯盒の中子は使用しません)
③沸騰した状態で3~4分そのまま火にかけ続けます
④次に一旦火から下ろし、焚き火の横に置き10分程待ちます
⑤最後に焚き火の上にやや遠めに吊るし、3分加熱します
⑥火から下ろし5分以上蒸らします

以上、20分以内で失敗無しに美味しいご飯が炊き上がるはずです。お試しあれ!

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ピンソールをいじっちゃう

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



フェルトソールの靴は渓流では抜群のフリクションを発揮してくれますが、下山路はもちろん草付き泥壁などでは「勘弁してよ~!」と言いたくなる位よく滑ります。

そんなフエルトソールを泥壁でも無敵に変えてくれるのが㈱昇栄の“ピンソール”という製品です。

Pin1

一見貧弱な造りに見えますが(実際に値段の割にはチャチなつくりですが・・・)、これが結構スグレモノなのです。スパイクの裏側にも小さなスパイク状の突起がありそれがソールのフェルトに食い込んでずれずにしっかりと固定される構造がこの道具の特徴となっており、沢の詰めや高巻きなどでは絶大な効果を発揮します。
Pin2 Pin3

現在は改良されているようですが、私の買った当時は固定用のチェーンとストラップの部分が貧弱で使用中に壊れてしまいました。
そこで、写真のような形に改良してみましたが、オリジナルよりもしっかり固定でき、今のところ不都合も生じず快適に使用できています。

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