カテゴリー「ストーブ・クッカー」の記事

2009年10月15日 (木)

スノーピーク“GST-110A”のウインドシールド

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



Sp4
(今回はGST-110Aにウインドシールドを取り付けた)


スノーピークの超軽量ストーブ“ギガパワー・マイクロマックス・UL(GST-120)”用のウインドシールドは以前の記事でご紹介しました。
このストーブは、僅か56グラムしかなく軽量という点では最高評価をしても良い製品ですが、残念ながら使い勝手という点では多少重くてもイグナイター付きのストーブには及びません。

そこで、イグナイター付きの“ギガパワー・マイクロマックス(GST-110A)”を入手したのを機会に、前作のウインドシールドを装着できるように改造を行ってみました。

Sp1
(GST-110A/チタン仕様)

問題はイグナイターの碍管部分がウインドシールドの穴の内縁と干渉しないか?という点でしたが、寸法を測ってみたら前作と同じ設計で何とかOKそうでしたので早速ストーブのゴトクにスリットを加工しました。(画像↓)

Sp2

結果は設計どうり、上手くイグナイターの碍管部分に当たらずにウインドシールドの取り付けが可能でした。(画像↓)

Sp5  Sp3

工作については過去の記事( )をご覧いただければ、あらためて説明の必要ないと思います。
また、ウインドシールドの部分はチタンが理想なのですがステンレスでも十分実用になる製品となりますし、取り付けも簡単でかなり効果のあるウインドシールドなので、皆さんにも是非お勧めしたい改造です。

Gst110ax


(参考)-旧作品の例-

P-153 用、ウインドシールドの製作』
P-113 用、ウインドシールドの製作』

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2009年10月 8日 (木)

“パン・ハンドラー”を使いやすく

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


“パン・ハンドラー”などと言うとお洒落なのですが、要は鍋の柄のことですね。そして今回は改造と言うより、この鍋の柄を使いやすくする簡単便利なアイデアです。


さて、国産の山用クッカー(コッヘル)には大体折りたたみ式のハンドルが本体に取り付けられていますが、何故か欧米製のクッカーは本体とハンドルが別体式の物が多く、一個のハンドルを複数のクッカーで共用している場合が多いようです。
確かにその方が合理的なのかもしれませんが、鍋の中をかき回す時や、特に雪で水を作る時には頻繁にしかも乱暴に鍋を動かしたりしますから、一々ハンドルを確認したり握り直したりするのも結構面倒です。

そこで、ハンドルを手で握っていない時もそのまま鍋に固定されていて、しかも鍋から外したい時にはすぐ外せるように工夫してみました。

Ph1

上の画像はMSRのデュラライトクッカーです。
このクッカーは肉厚で少し重いものの、調理全般や特に飯を炊くには(吹きこぼれに注意すれば!)最高のクッカーでしたが残念ながら今年から廃番となってしまいました。


パン・ハンドラーの改造は画像を見れば一目瞭然なので、特に解説は必要ないでしょうが、ただ適当な長さのショックコードの輪をハンドルに結び付けただけです。
必要な時は上下のハンドルをショックコードで固定しておけば不用意にハンドルが動いてしまうこともありませんし、不必要ならそのまま使用すれば良いだけの話です。

Ph2  Ph3

単純ですが、重くもならずそこそこ便利になりますので、このタイプのクッカーとハンドルをご使用中の方には是非お勧めしたいと思います。

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2009年9月20日 (日)

ライスクッカー/改・で“α米”とお別れ?②

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(軽量化して使用する場合の評価です)


“ライスクッカー/改・で“α米”とお別れ?①”からの続きです。

さて、改造したライスクッカーで早速ご飯を炊いて見ることにしましょう。
使用するストーブはトロ火も可能な、MSRのドラゴンフライを使用しました。

ライスクッカー/改・で2合の米を研いで40分ほど吸水時間をとり、早速炊飯開始です。

Rc1

まずは、強火で加熱し、蓋を持ち上げて蒸気が噴き出したのが確認できたら火力を落とします。
本来はここで、蓋のカタカタ音が持続する程度の火力を維持するのですが・・・、なにせ蓋が自分で板金加工して寸法を合わせたもので精度が悪く、しかも軽量化してあるためか、あまり明確なカタカタ音とはなりませんでした。
この意味では、蓋はある程度重いほうが良いのでしょう。

Rc2

しかたなく、時々蓋を触って振動で沸騰状態を確認し、水分が無くなって振動が消えたのを見計らって火を止めます。(私の場合は“軽いオコゲ”が好きなのでわずかに焦げた香りが感じられるまで暫く待ちますが・・・)
ここまで点火から約15分、雰囲気音度、約20℃で、燃料消費量はプライミング(予熱)の分を除き23グラムでした。

Rc3

その後、10分ほど蒸らしてから試食しましたが・・・。

「う~ん」最高!本体に厚みがあるから熱が均等に伝わるのでしょうか?しかもスミフロン加工のおかげで絶妙な軽いオコゲ具合です。

山で毎日こんな美味いご飯が食べられたら最高なんですが、標高が高くなるとそう簡単にはいかないんですよね。
まあ、それでも十分な吸水時間さえとれば北岳の肩のテン場であったとしても、かなり美味い飯を炊けそうな手応えを感じさせてくれるクッカーであることは確かです。(やはり炊飯には、チタンではなく、多少重くても厚めのアルミ製が適しているんでしょうね)

残念ながら蓋の軽量化に伴い、謳い文句の『“カタカタ音”で勘に頼らず簡単に炊飯できる』というメリットはイマイチ感じられなくなりましたが、クッカーの形状から2.5合程度までなら吹きこぼれも焦げ付きも無く、便利に使用できますから、(軽量化して使うなら・・・)登山用としても十分お勧めできる優れものだと思います。

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2009年9月 5日 (土)

ライスクッカー/改・で“α米”とお別れ?①

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(軽量化改造した場合の評価です)


沢登りでは焚火に丸型飯盒で飯を炊くのが簡単でいいのですが、1~2人でのテン泊縦走中にストーブとコッフェル(クッカー)で飯を炊くのには些か躊躇します。
なぜなら、吹きこぼれてバーナーヘッドに掛かったり、ガンタになったり、焦げたり、また鍋洗いの手間が掛かったりと、結構面倒だからです。

水が豊富なら“不思議なめし袋”という道具を使えば、少量でも予想以上に美味しいご飯が炊けますが、これも手軽と言う訳ではありません。

また、ウルトラライトも好いのですが、いい歳をしたジジイが α米の混ぜご飯を袋から直接口に運ぶような夕食” というのも侘びしい気がします。
そこで、軽量化と手間を省くため“α米”を普通の米のようにクッカーで軽く炊いてみたり、“α米”にフリーズドライなどを利用した一見豪華な(?)副食を合わせた食料計画を立てる事になるのですが、これでも食費が嵩みますし、何より決して美味いと言えるようなご飯にはならないのです。

そこで、軽量装備の山行でも本当の米を炊いてみようと考え、少量の米(1~2合)を簡単に美味しく、しかも吹きこぼれること無く炊く方法はないかと模索していました。
(MSRのデュラライトは厚みもあり美味い飯が炊けますが油断すると盛大に吹きこぼれてしまうのが難点です)

そんな時、キャンプ用品売り場で見かけたのがユニフレームの“ライスクッカー・ミニDX”というキャンプ用の小さな炊飯釜だったのです。
釜の上縁が蓋の位置より上側まで伸びているので吹きこぼれることもなく、蓋が蒸気でカタカタいう音で火加減の目安となるとの能書きがあり・・・、しかもスミフロン加工なので焦げ付きの心配も無く、洗うのも簡単そうです。

Rice1
(画像は改造済みのライスクッカー)

しかし、残念なのは用途がキャンプ用ということで、釜本体はアルミですが蓋と取っ手はかなり重いステンレス製だったのです。(しかも、蓋は以前のモデルよりかなり重い物に改良?されて、さらに重くなっていました)
本体が1.5mm厚というのは美味い飯を炊くのに欠かせないとしても、蓋と取っ手は山に持って行くのに躊躇せざるを得ない重さです。
蓋が重いのはそれなりに理由のあることなのでしょうが、いくらなんでもこれは重すぎです。
また、約3000円という高価格だったこともあり、店頭でしばし悩みましたが・・・、自分で軽量化の改造をするという前提で結局購入してしまいました。

購入後、さっそく軽量化のための工作開始です。
蓋は軽いアルミの蓋を100円ショップ“ダイソー”で200円で購入し、切断と板金加工で直径と形状を合わせ、ツマミも小型のものを削り出で作り、蒸気抜きの穴はリベットで塞ぎました。(沸騰時にカタカタ音がするように)

Rices   Riceal
(オリジナルと自作の蓋、これだけで何と!140g以上の軽量化)

また、鉉も細いステンレスワイヤーを真鍮の削り出しパーツに圧着した軽い物に取り替えました。(加工状態は画像をご覧ください)

Riceh   Ricehu
(軽量化したワイヤー製の鉉、㊧画像の下は取り外したオリジナルの重い鉉)

なんとこれだけで170gもの軽量化達成。
この状態で蓋・本体合わせて294gと、なんとか山に持っていく気になる重さになりました。
はたして、この軽量化改造ライスクッカーで美味い飯が炊けるでしょうか?
早速実験してみましょう。

(以下、続く・・・)

〈おまけ〉

*ガンタ(芯のあるご飯)の原因の多くは米の吸水不足です。高所では炊き始める前に最低30分できたら1時間位の吸水時間をとると極端な失敗はなくなります。

*標高の高いところでは、かなり多目の水で米をグツグツ煮てしまい、十分煮えた時点で一旦火から下ろし、余分な湯を捨てて、最後は弱火で加熱して炊きあげるという裏技を試してみても良いでしょう。

*クッカーの蓋に石を乗せて内部の圧力を高めようする方法も一般的に行われていますが、これは経験上ほとんど効果は期待できません。重い木製の蓋のあるカマド炊き用の釜ならいざ知らず、蓋との間に隙間のある登山用のクッカーで、沸点が顕著に上昇するほどの圧力が継続的に加わる事は理論上考えられませんし、仮に圧力が上がったとすれば薄手のクッカーだったら底面が凸変形してしまうでしょう。私が以前そう考えていたように、ほとんどの方がクッカーの蓋に重りを乗せた方が良いと思っているようですが、実際には思った程の影響は無いというのが私自身の経験からの結論です。(蓋に石を乗せるのは、蓋の浮き上がりを防ぐためには効果的です)

*炊飯中に蓋を開けてはいけない、というのは半分迷信です(半分は本当です・・・)。不安なら躊躇せず蓋を開け試食しましょう。炊飯に失敗して友人から顰蹙をかうより得策だと思います。

*山では「無洗米」が絶対便利です。水の豊富な沢以外では多少高くてもこれを持って行きましょう。しかし、無洗米でも炊く前の吸水時間は普通の米と同様に十分確保する必要があります。

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2009年8月15日 (土)

JETBOILのコジーを改良

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


ジエットボイル”は私のお気に入りの山道具です。
カップ麺とコーヒー程度の昼食には丁度いい大きさですので、バーナーを軽いものに改造して夫婦での日帰り山行やスキーツアーにも頻繁に携行しています。

Jb0
(画像はJETBOIL/改

しかし、お気に入りとはいえこの“ジエットボイル/改”にも、私的には不満なところが幾つかあるのです。
その最たるものがコンパニオンカップのハンドルでしょう。
ジエットボイルのコンパニオンカップ本体にはハンドルが無く、保温用のネオプレーン製コジーに縫い付けたテープをハンドルとするような構造なのですが、水が入った状態でテープのハンドルを持つとネオプレーンのコジ-が捲れ上がって不安定になってしまい非常に使いにくいのです。(画像↓)
手の大きな外国人なら湯飲みを持つようにカップをワシ掴みににできるかもしれませんが、女性や手の小さな方だとこのテープを持つしかありません。


Jb1
(こんな風に捲れあがると熱湯の入っている時は危険でもある)

そこで、私は細いベルクロテープでコジーをコンパニオンカップ本体に締め付けるバンドを作り、上下2箇所に巻いて見ました。(画像↓㊧㊥)
簡単な構造なので画像をご覧になれば一目瞭然だと思います。
上側のテープのタブは邪魔なので下に折り返して手縫いで留め、そのループの中にベルクロテープを通してあります。(画像↓㊨)

Jb2  Jb5  Jb4

さらに、コジーを裏返して内面にSILNET(シリコン系のシームシール材)をドット状に塗って滑り止めにしておくと更にしっかり固定できます。

Jb6  Jb7

これでテープ製のハンドルを持った時、コジ-が捲れ上がってしまうことも最小限に抑えられますので安心してコンパニオンカップを持ち上げることができます。
工作が簡単な割には有効な改造ですから、ジエットボイル愛用者にはぜひお勧めしたいですね。

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2009年5月14日 (木)

MSR・リアクター、携行の便利技

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


MSRのリアクター(画像↓日本未輸入)は一度使うとその熱効率の高さに驚かされます。
ただ・・・、私の場合は大きさと重さ、それからストーブを単体で使用できないという致命的(?)な特徴のため、使用頻度は高くありません。

(α米とインスタントスープの組み合わせといった、クッカーでお湯を沸かすだけで済む食料計画のUL長期山行でしたらリアクターは最高のクッカーだと思います。しかし、私としてはラーメンやシチューの調理にも直接クッカーを使いたいですし、そのクッカーと別にお茶用のポットは分けて使いたいのです。しかし、そのためにはリアクターの他にもう一つ別のストーブを持たなければならず、それならリアクターを使うより、プリムスのEta-Powerを使った方がストーブが1つで済み合理的だからです。)

Re1  Re2
(バーナー上面が凸になっていて、専用クッカー以外は使用できない)

また、リアクターは収納にもイマイチ工夫が足りないような気がします。
クッカー本体の中にバーナー本体と250型カートリッジが収納できるようにはなっているのですが、バーナー剥き出しだとガタガタしてクッカー内面を傷付けてしまいますので、パックタオル等の緩衝材を挟んで収納しなければなりません。

(こう言った細部の煮詰めの甘さは大変残念です。リアクターのバーナー部の底面にJETBOILのような樹脂製の足を3箇所ほど設けるだけで簡単に解決する単純な「設計の妙」なんですが・・・。)

しかし、これだけだとカートリッジはまだガタガタ動きますので、なにか良いアイデアは無いかと探していた時に見つけたのがモンベル製の“カートリッジ・ソックプロテクター(250用)”です。

Rea  Reb  Rec
(㊧→㊥→㊨のように、バーナー部にソックプロテクターを被せる)

これをバーナー本体に被せてからクッカーの底に収納し(画像↓㊧)、それからカートリッジを収納して蓋を閉め、ハンドルを回転させて留めれば3者はその形状とネオプレーン製のソックプロテクターの弾力性で適度に固定されガタつくことも無く、またカートリッジのバルブ部と蓋のラバー製ツマミの部分が上手く組合わさって中心に固定され(画像↓㊥)良い具合です。

Red  Ree  Ref
(バーナーの凸部→カートリッジ底の凹部、カートリッジのバルブ→蓋裏のツマミ部が上手く組み合わされる)

更に使用時には、この“カートリッジ・ソックプロテクター”を本来の目的でカートリッジに被せれば良いわけですから無駄も無いわけです。(画像↓、効果はあまり実感できませんが・・・)

簡単なことですが、以上のようにするとザックの中で振動が加わってもデリケートそうなリアクターのバーナー部も“カートリッジ・ソックプロテクター”で保護されますので、我ながら良いアイデアだと思います。

Reg


(おまけ)

冒頭に述べたように、リアクターのバーナーには専用のクッカー以外使用できません。

ジエットボイルにはポットサポートと言う便利な道具が追加され、バーナー部単体でも使えるようになり汎用性が格段に高まりました。

そこで私もリアクター用のポットサポートの試作に挑戦してみました。

Reps1_2  Reps2

「これで、リアクターの汎用性が高まるか・・・!」と期待したのですが・・・、事はそう単純ではなかったようです。

耐熱性を考え、チタン板(0.8t と 0.6t)とステンレスリベットとビスを使うなど、それなりの工夫はしたつもりなのですが・・・、通常のガスストーブの炎と異なる燃焼形態をとる大熱量のバーナーは、アマチュアにはかなりの難物のようです。
敢えてバーナー上面を凸状にして、専用クッカー以外の使用を難しくしているのかも知れません。

湯を沸かす実験ではまずまずの結果なのですが、現段階では直感的に構造上と安全性に問題がありそうな気がするのです。
しかも、単体で60グラム以上なので、これだったらスノピのULストーブをサブで持っていっても同じことです。
と、言うわけで現在は実験段階という域を出ず、残念ながら正式な記事でご紹介できる段階ではありません。

Reps3  Repsf
(直径の関係で使用できるのは画像↑のEPIのSサイズクッカー程度まで)

まだまだ一般に公開できるまでには幾つかの試作を重ねなければらなそうですが、今後も時間を掛けてこのスタディーを続けて行きたいと思います。

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2009年2月26日 (木)

ガスカートリッジの安定台に一工夫

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

登山用ガスストーブのカートリッジは、地面に直接置いても良いのですが不整地では安定性に欠き、大き目のクッカー使用時にはかなり不安定です。
さらん、雪面では安定しないばかりか、すぐにカートリッジが冷えて火力が極端に低下してしまいます。
そこで、私はカートリッジの安定台(三脚?)の併用を強く勧めたいと思います。

Sta1
(L型のピンを紛失防止のゴム紐で固定した単純な構造)

画像は私の使用しているEPIのカートリッジスタビライザーですが、これは500型・250(230)型・110型共用のとても良くできた製品だと思います。
しかし、残念ながら組み立て後の固定はただ末端同士がはまり合っているだけで、地面の状態によってはクッカーを動かした拍子にその結合が外れてしまうこともあるのです。
これでは危険な場合も考えられるので、動かしたくらいでは固定が外れないような工夫をしてみました。

この安定台は画像で判るように3つの同型のパーツの組み合わせた合理的な構造を持っており、3つのパーツが2箇所の小さなスプリングピン(Cピン)のヒンジで結合されています。
装着は、カートリッジの下縁の沿わせて開き、下の画像の状態に嵌め合わせると固定される仕組みですが、この改造では装着後に両端の使用していないスプリングピン用の穴を自作したピンで固定してしまおうというわけです。


Sta2
(3箇所のうちスプリングピンのはまっていない1箇所の穴にピンを差して固定する)

仕掛けは単純ですので画像をご覧いただければ解ると思います。
素材はΦ1.5mmのステンレス線で、これをL字型に曲げ、スタビライザーのヒンジ穴に差し込めるようにしただけです。
また、脚に差し込むピンになる部分は心持ち波状に曲げておくと固定に節度が出ますし、紛失防止を兼ねて細い紐で脚と繋いでおくと完璧です。(画像↓)

Sta3
(固定された状態)

簡単な割には確実に効果がありますので、是非お勧めしたい一工夫です。

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2008年12月 4日 (木)

JETBOIL With パイトーチ(チタン仕様)

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


前回、JETBOIL の パイトーチバージョンの試作をご紹介しました。
この試作品は0.5mm厚のチタン板の手持ちが無くなったため、ステンレスで作ってみましたが(画像↓)、この結果何とか実用品として満足できる能力を持っていることがわかりました。

Pt1

その後、チタン板が入手できましたので最終形態としての実用モデルを製作してみました。

(入手できたのが200×300mmの0.5mm厚でしたので、ワンピース構造では作れず、今回も2ピース構造となりましたが、2ピース構造の方が周囲長の微調節ができて工作は容易です)

Pj1  Pj2
(チタン製の改良型㊨と、JTBOILにセットした状態㊧)

実用版、ということでプレスの突起でコンパニオンカップと連結する構造は同様ですが、細部は少し凝ったモノにしてみました。

JETBOILのコンパニオンカップ内に収納するためには、どうしても結合部を着脱できる構造にしなければなりません。
前回の試作では端面を折り返して組み合わせる構造としましたが、今回は画像のようにアルミ製のノブとキーホールシェイプの穴(画像↓)を結合させる形式を採ってみました。

Pjkh

アルミ製のノブ(画像↓)は2017アルミを卓上旋盤で削り出し、中心に3㎜のタップを立てチタン板の裏側からトラスビスで留める構造としました。
当初はリベット状に裏側から潰してカシメようとしましたが、意外と力が掛かる場所のため、耐久性に問題が出そうだったのでビス留めに変更したのです。

Pjnob

組み立ては、マッシュルーム形状のノブの頭を大きな穴に通し、横にスライドさせるとガッチリ結合されます。(画像↓)

Pjb

能力については試作品と同じですが、500CC の水を短時間で完全に沸騰することができ、登山用としても十分な能力を持ったアルコールストーブとなりました。
また、風にもかなり強いようで、風の強い戸外でも実用になりそうです。

前回も述べましたが、パイトーチに標準付属のバーナー部の栓は役に立ちませんので、持ち運びの時には市販のゴム栓をタンク部に詰めておけばアルコールが漏れることも無く、安全に持ち運ぶことが可能です。(タンク開口部端面にバリのある時は耐水ペーパーで平滑に仕上げておくと良い)

Pjin2  Pjin
(結合部を外し直系を小さくすると、パイトーチ一式と一括してカップ内に収納できる) 


(おまけ)
今回、今まで使っていた黒いゴム栓の代わりに、耐薬品性の高いシリコンゴム製の栓を使ってみましたが・・・。
シリコンゴムは耐アルコール性が高いはずなのですが、ずっと栓をしたままにしていたら先端部が白く変色してしまいました。(画像↓㊨)

Pjp   Pjgom

素材自体は膨潤していないので実用上は問題は無いと思うのですが・・・何故なのでしょう?
気になる方は、はじめから白色シリコン製のゴム栓を使ったほうが良いかも知れません。

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2008年11月27日 (木)

JETBOIL with パイトーチ(試作)

便利度 :★★★☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


一連の記事で紹介したように、ジェットボイルとアルコールストーブの組み合わせを幾つか試行して見ましたが、ベースになったストーブが炎が横に広がるタイプのバーゴのデカゴンだったため、ジェットボイルのコンパニオンカップ底面の熱交換部に効果的に炎が当たらず、思ったよりも結果が良くありませんでした。

Jk2
(イマイチだった前作のデカゴン + ジェットボイル)

そこで、炎が中央に集中するタイプの“パイトーチ”(画像↓)を試してみることにしました。
これだったら熱交換部に上手く炎が通り、効率良く湯を沸かせそうです。

Pt3
(以前はアウトドア用もあったが現在はこの実験器具タイプのみ)

構造は前回のものと同じですが、高さをパイトーチに合わせて75mmとし、材質を0.3mm厚のステンレスにしてみました。
本当はチタンを使いたかったのですが手持ちが底をつきましたので、試作としてステンレスを使いました。

Pt1  Pt4

空気孔はΦ12mmを10個明け、コンパニオンカップとの接合には前作同様プレスで作った突起で固定できるようにしてあります。

Pt5  Pt2
(折り返しを嵌め込んだ結合部と固定用突起㊧、 ㊨は全体像)

折り返した結合部を取り外し可能にしてコンパニオンカップ本体の中に全部を収納できるようになっています。(画像↓㊧)

Pt7  Sen
(㊨付属のバーナー部の栓ではアルコールが漏れてしまうが、バーナーを外しタンク部に市販のゴム栓をすればカップ内に全体を収納して運搬できる)

さて、テストしてみたところ500CCの水が(たぶん20℃位?)が4分位で沸騰のきざしが見えはじめ、6分を過ぎたところでグラグラと本当の沸騰状態になりました。
前作ではこんなに完璧に沸騰しませんでしたので、かなり大成功と言って良いと思います。
また、パイトーチは短時間で燃焼が安定しますし、控えめな音で燃焼中であることが判ります。
さらに、実際に計測したわけではありませんが、デカゴンよりかなりの省燃費のようですから実用性も十分だと思います。

(JETBOIL With パイトーチ「改良型」、近日公開予定)

この試作品で、JETBOILとパイトーチの組み合わせの有効性が実証されましたので、チタン製の完成型を作成中です。(JSBさんのコメントのおかげででチタン薄板を入手できました)
結合部もキーホール嵌合と完成度を高めてみました。(画像↓)

Pj1   Pjkh

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2008年11月13日 (木)

JETBOIL+VARGOアダプター(改良型)

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


(“JETBOIL+VARGOアダプター・試作”からの続きです)

試作品(画像↓)にはいくつか問題がありましたので、その解決のため、設計を変更してみました。

Js1_3

①全高が低く炎が効率的に働かず排気口から噴出してしまう問題。
  →全高を30mm(画像↓㊧)から45mm(画像↓㊨)に延長する。

Js2_2  Jk2
(試作品と改良型では、全高と吸気孔の大きさが違います)

②カップの内径に納まらず収納に問題がある。
  →リベット留めを片方にし、他方を嵌め合い構造(画像↓)としカップ内への収容を図る。

Jk4

③その他、これでも炎は外側に回りこむと思われるので、コジー(ネオプレーン製カバー)の下部を捲り上げるか、場合によってはコジーの使用はやめ、ハンドルの使用(画像↓)も考える。

Jk1
(ネオプレーン製のコジーを外した状態) 

そして完成したのが、この改良型です。
詳細は画像を見て判断できると思うので省略しますが、嵌め合い部を外すと外径を小さくできますのでカップ内側への収納も可能となっています。

Jk5
(結合部を外してカップに収納できる構造とした)

コンパニオンカップの2CUPの線(500CC)まで注水し、実験をしてみたところ、炎が安定してから4分(点火から6分)で沸騰が始まり、6分で完全でありませんが弱い沸騰状態になりました。

私としては、まだまだ不満もありますが、能力的にはまずまずの結果と言ってよいのではないでしょうか?
また、アルコールストーブを“デカゴン”でなく、同じVARGO製の“トライアド・ストーブ”を使用すれば炎も上向きに噴出しますので、より以上に良い組み合わせになると思います。

それ以外でしたら、“パイトーチ”(登山用のものは販売を停止したようですが、実験器具としてはまだ売っています)というアルコールストーブ(ランプ?)も炎が中心から出ますので、JETBOILの熱交換部との相性が良さそうです。
パイトーチだったら、省燃費のアルコールクッカー・システムが創れそうなので、現在実験中(画像↓)です。近日公開予定!

Pt2_2

(再度のお願い)
0.5mm厚のチタン板の手持ちが今回で底をついてしまいました。
私の以前の購入先がチタンの扱いを停止し、現在入手不能となってしまいました。お手上げ状態です。
どなたか、0.5~0.8mm厚のチタン板をアマチュア向きに、小口(30cm~40cm角位)で、できたら通販で購入できるお店をご存知の方はお知らせいただければ幸いです。

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2008年11月 8日 (土)

JETBOIL+VARGO アダプター(試作)

便利度 :★☆☆☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(この試作品はハッキリ言ってNGでした)


前回、VARGOのアルコールストーブ”デカゴン”を効率良く使用することを目論んで本体の改造と専用ゴトクを作りました。
ある程度は性能の向上も見られたのですが、残念ながらこれではまだ私が山用ストーブに望む最低限の能力に達してはいない、というのが正直な感想です。

そこで、高効率ストーブの定番“JETBOIL”とアルコールストーブを組み合わせたら・・・と考え、早速試作をして見ました。

Js1

早い話が、このストーブに“JRTBOIL”のコンパニオンカップを組み合わせるアダプターを作るだけの話ですが、どうせだったらチタン製にしようと考え、0.5mm厚のチタン板を使ってみました。

Js16

構造は画像を見れば一目瞭然だと思います。
本当はワンピース構造で作りたかったのですが、手持ちの0.5mm厚のチタン板の寸法の関係で2ピース構造としました。
さて、チタン板の切り出しですが、その前にケント紙等で型紙を作り、JETBOILのコンパニオンカップ下部の結合部の直径に合わせ、遊び寸を考慮した上で正確な寸法を割り出しておきましょう。(現物合わせのときは面倒でも慎重を期しておくと後で後悔する事がなくなります!)

寸法が決まればそれに合わせてチタン板を切り出します0.5mm厚でしたら金切バサミでも可能でしょう。
切り出した板のバリを取りコーナーに小さなRをとって形を整えた後、下部にΦ12mmの空気孔を計12個開けました。(この基本パーツを使って画像↓のような2タイプを試作してみました)

Js11

〈試作 /Type1〉
また、今回はプロトタイプとの位置付けなので、コンパニオンカップとの取り付け部にU字型の切欠きを設けて上縁を少し内側に曲げて遊びをなくすことができるようにしてみました。

Js9  Js14

後は、2枚の板をを計4個のアルミリベットで円筒状に留めれば完成です。
その際、下側のリベットは短いものを使用してしっかり潰してカシメておきますが、上側のリベットは長めのものを力を加減して潰し、カシメ打ち棒のような自作の打ち具を使ってデベソ状の突起にしておきました。
これは、コンパニオンカップ下部にあるバヨネット式の固定溝(画像↓㊧)にこのリベットのデベソ部分が噛み合って(画像↓㊨)しっかり固定されるようにするためです。こうしておけばカップをこの自作アダプターと一体化しておけます。

Js5   Js10


〈試作 /Type2〉
こちらは、最初から遊びの無いピッタリの直径に仕上げ、コンパニオンカップ下部にあるバヨネット式の固定溝に嵌るデベソの部分を、本体のチタン板にハンドプレスで突起状に押し出してみました。

Js4   Js8
(プレスで作った突起でコンパニオンカップと固定される)

こちらは、全体にシンプルな外見となりましたが、基本性能はどちらも同じようなものです。

Js2  Js1_2

また、当初はこのアダプターの内側に、アルコールバーナーの直径に合わせたセンタリングパーツを取り付けようと考えていましたが、カップを動かした時バーナーも一緒に動いてしまうと火が着いたアルコールが飛び散ってしまう恐れがあるため、あえて上に置くだけという構造にしました。

さて、これで実験してみましたが・・・・
・・・残念ながら設計上で問題があったようです!。
ストーブに点火して火力が安定し暫くすると一時火勢が強くなりますが、その時風に煽られると炎がコンパニオンカップ下部の排気口から噴出し、コジー(ネオプレーン製カバー)を焦がしてしまうのです。

Js17

しかも、炎とコンパニオンカップの熱交換部が近すぎて効率良く熱が伝わっていないという感じでした。

結局、今回製作したアダプターの高さ(30mm)が足りないということが主原因のようです。
そこで、高さを45mmとした改良型(画像↓)を製作してみることにしました。

Jk2

(以下、続く・・・)

(お願い)
1mm~2mm厚のチタン版はストックが沢山あるのですが、0.5mm厚の手持ちが底をつきそうです。以前の購入先がチタンを扱わなくなり入手不能となりました。
どなたか、0.5~0.8mm厚のチタン板をアマチュア向けに、が小口(30cm角位)で購入できるお店をご存知の方はお知らせいただければ幸いです。

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2008年10月30日 (木)

“マイクロマックスUL”のウインドシールド(超軽・最終型?)

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★☆☆☆
(改造は自己責任で!)


スノーピークの“ギガパワー・マイクロマックスUL”はオートイグナイターは付かないものの、軽さといい質感といい世界に誇れるMade in Japan の傑作ストーブだと思います。
そんな訳で、我が家にもう一つこれがあってもいいかな(?)などと考えて、つい2個目を購入してしまいました。

Nnws1
(最終型をセットした状態)

このストーブ用ウインドシールドは、先にご紹介した「改良型」で機能的にはほぼ完成していますが、今回は2台目のマイクロマックスUL用に「改良型」をベースにさらに改良を加えることにしました。
素材は前回の「改良型」製作で蓋の部分を使用してしまい、中途半端になってしまったチタンクッカーの鍋本体部分です。
前回のウインドシールドより直径が一回り小さいので、ストーブのゴトク部分の先端がウインドシールドの外縁から少し飛び出すという理想的な大きさとなりました。

Nnws3
(㊧最終型 ㊨前回製作の改良型)

加工法は前作と同じなので省略しますが、前回は全体を焼き戻ししたので表面がチタン焼けで青黒っぽくなってしまいましたので、今回は焼き戻し無しで加工してみました。(実際には何回か使用すると同じように焼け色がついてしまうのでしょうが・・・)
案の定プレスされて加工硬化していたようで、板金は難しく、縁の折り返し部分は前回同様直線にはなりませんでしたが何とか実用上問題にならない範囲に加工できました。

Nnws2
(ゴトクを安定させるため3箇所プレス加工した)

前回の改良型と異なるのは、ゴトクの切り欠きと組み合わさる部分3箇所に小さな凹みを加工したことです。
加工は、ハンドプレスでΦ2ミリの線材を押し付けて整形しましたが、この加工によりゴトクが定位置に安定しますので不用意にゴトクが回転してしまうことも無くなります。

Nnws4
(旧改良型も最終型同様に3箇所のプレス加工を追加!)

また、前作よりも小型ということで重量もちょうど30gにおさまりました。
まだ試してみたいアイデアはあるのですが、アマチュアの加工能力ではこの程度が限界だと思いますし、機能的にはほぼ完璧といっても良いと思います。

もし、不要な(?)チタンクッカーやチタン食器の蓋などがあったら、皆さんにも是非チャレンジしてもらいたい実用的な自作山道具です。

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2008年10月23日 (木)

“VARGO”アルコールストーブを弄る

便利度 :★★☆☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


私は山でアルコールストーブを使うことは殆んどありませんでした。
ガスストーブのほうが火力も強く、火力調節も簡単ですし、最近は非常に軽い製品も市販されているからです。

Ulw
(Snowpeak のU.L.ガスストーブはなんと56g!)

一方、アルコールストーブはというと、“パイトーチ”式を除き点火してから火力が安定するまで時間がかかり、火力もイマイチで風にはめぽう弱く、しかも通常は火力調整ができません。
おまけに、アルコールストーブは燃焼時間が短いのに燃料の途中補給ができず、また燃料を使い切るまで吹き消す以外に消火はできないのです。
また、アルコールの炎は明るいところでは視認が難しく、こぼれたり飛び散ったりした燃料に火が着いた場合にはテントを火事にしてしまう危険も高いと思います。

しかも、燃費の悪いアルコールストーブは、数日に及ぶ山行になると食事のメニューをかなり工夫しないと燃料込みのイニシァル重量ではガスストーブに負けてしまうでしょう。

(いささか悪口を書きすぎましたが・・・)このように、デメリットの多いアルコールストーブではありますが、なんともいえぬ独特の味わいがあるせいか、根強いファンも多いのです。
ウエブを巡って見ると、最近のウルトラライト系のバックパッカーやハイカーには何故かアルコールストーブが人気で、空き缶利用の自作派も多いようです。

そこで、いい歳をして流行に流され易い私の事ですから・・・『そろそろ、アルコールストーブ関連で何か作って見ようかなぁ~・・・』などと考えてみました。

とはいえ、皆がやっている空き缶ストーブでは面白くありません。
で・・・、市販の軽量アルコールストーブを使って工作してみることにしました。
購入したアルコールストーブはVARGOの“デカゴン”。
まるで弱そうな怪獣みたいな名前ですし、ガスストーブと同等な高価格の割には雑な造りで、シンプルで軽いだけが取り柄のストーブといった感じです。
無駄遣いかなあ?とも思いましたが、いつものように「チタン製」という言葉に負けてこのストーブを買ってしまいました。

V1

点火してみると、本体上部の突起部がゴトクとなってシェラカップ程度は乗せられるようですが、クッカーだと小さなものでも不安定で安心して乗せられたモノではありません。
しかも、炎が真横に噴き出すため小さなカップだと熱効率が悪そうです。
実際に500CCの水をクッカーに入れ点火してみましたが、満タンの8分目位のアルコールを入れたのに、約10分で沸騰前に燃料切れになってしまいました。
取り扱い説明書には「カップ2杯の水を5~6分で沸騰できる」と記載があったのですが・・・?
また、5~6分とは点火後2分程して炎が安定してからの話なのでしょうか?

そこで早速改造です!
まず直感的に本体の突起だけではクッカーの底とのクリアランスが不足するように感じましたので、専用のゴトクを作ることにしました。
0.8mm厚のチタン板を2枚画像(↓)のような形に切り、スリットを入れてX字形に組み合わせる構造にしましたが、これは、風に弱いアルコールストーブの耐風性を向上させようとの意図もあります。

V15   V2

2枚のゴトクは、本体上部の3箇所の突起と干渉するため、正直角には交わりませんが実用上はまったく問題にはならないでしょう(画像↓㊧)。

さらに、炎の向きを上に向けるため、本体上部にある24個ある小さな火口に細い鋼線を挿して上向きにこじって小さなハンマーで軽く叩き、炎の噴き出す角度を上向に変えました(画像↓㊨)。

V3    V35

これである程度の大きさのクッカーでも安定して乗せられるようになりましたし、炎もクッカーの底に上手く当たっているようです。

この状態で、15cmのチタンクッカーに500cc・20℃の水を入れ、炎の安定したストーブに載せたところ、オリジナルの状態よりはずいぶん改善したような印象でしたが、それでも9分で軽く沸騰したまま、燃料切れで消火するまで、グラグラと沸き立つような状態にはなりませんでした。
ゴトクの高さが足りないのかも知れませんが、本当に説明書にあるように「カップ2杯の水が5~6分で・・・」なんでしょうかね?

V4

どなたかアルコールストーブに詳しい方のご意見を伺いたいところです。

(現在、このアルコールストーブとジェットボイルを組み合わせた下の画像のようなモノを試作・試験中です・・・近日公開予定ですので、乞う御期待!)

Js1

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2008年10月 2日 (木)

“マイクロマックスUL”のウインドシールド(超軽・改良型)

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★☆☆☆
(改造は自己責任で!)


先にスノーピークの“マイクロマックスUL”のチタン製ウインドシールド作製の記事を書きましたが、今回その改良型を作りましたのでご紹介します。

Wscomp1  Wsnew1
(1号機㊧、と改良型の2号機㊨・縁の部分の高さに注目)

前回のウインドシールドは、丈夫な造りではありましたが、軽いとはいえストーブ本体よりも重くなってしまいましたし、また縁の部分が高すぎて大き過ぎるクッカーだと炎の逃げ場が塞がってしまうという問題もありました。

今回はその問題を総てクリアーしたウインドシールドを目指して設計に取り組んでみました。
まず、軽量化のために取り付け部の四角い1mm厚チタンプレートを省略しストーブ直付けとし、縁の高さも低くカットすることにしました。
素材は既製品のチタンクッカーの蓋ですから、こちらが希望する高さに調節するためにはどうしてもカットせざるを得ないのですが、問題は縁をカットした切断面をどうするかということです。
素材となったクッカーの蓋の縁はプレスでカールさせてありますが、素人ではとてもそんな加工はできませんし、かと言って0.4ミリの薄板の切りっ放しでは強度的に弱く簡単に変形してしまいそうです。
そこで、板金加工で縁を幅4ミリ程内側に折り返し二重にする事にしました。

理屈は簡単ですが、板金などやったことがない素人がいきなり難加工材のチタンを相手にするのはかなり無謀な試みであることは確かです。
しかし、乗りかかった舟ですからアマチュアの特権「駄目で元々」精神でチャレンジすることとなりました。

まず希望する縁の高さに折り返し代の幅を加えた高さに一周をカットします。
次に、全体を熱して焼き戻しを行い、折込む高さに加工した自作の当て金を内側に当てて外側からプラスチックハンマーで叩いて折り筋を入れ、徐々に全周を内側に折り込んでいくのですが・・・そこは、やはり素人の悲しさで、注意して作業してもどうしても直線にはならず苦労しました。

Wsnewup  Wsnew

とはいえ、折り返した部分を金床と板金ハンマーでイジメて馴染ませたら不細工とはいえ何とか縁の部分の強度は出たようです(画像↑)。
また、判っていたことではありますが、加工に際しバーナーで焼き戻しをしたら、全体がチタン特有の焼け変色を起こしました。

(チタンの焼けはサンドペーパーで擦ったぐらいでは簡単に落ちません。どなたか簡単にチタンの焼けを取る方法をご存知でしたら教えてください)


後は、前回同様サークルカッターでストーブのゴトクに刻んだスリットと組み合わさる円形の穴をあければ完成です。
テストした限りでは(外観を除けば!)理想的なウインドシールドだと太鼓判を押せるほどの性能だと思います。
そして、重量も34gと前作の約半分となりましたから、この世界最軽量のストーブのパートナーとしては最適ではないでしょうか。

Wsneww  Wsnew3  Wsnew2

戸外でストーブを使う場合、ウインドシールドの有無が沸騰時間に大きな差をつけます。
かと言ってストーブ全体を覆う折りたたみ式やMSRのようなアルミホイル製のものは重く嵩張りますし、手軽ではありません。
その点このタイプの物は、セッティングも簡単でありながら十分な効果が得られますから、省エネの観点からも是非お勧めしたい改造だと思います。

(なお、現在更なる改良型が完成していますので、追ってご紹介します)


(余談ですが・・・)

このストーブにも“ウルトラライト”という名称が冠されていますが、私も最近のウルトラライト・ブームにはかなり毒されているようで・・・、「ウルトラライト」とか「クラス最軽量」などというキャッチコピーに、ほいほい乗せられてしまいます。(まぁ、以前からチタンだとかカーボンなどという言葉に弱かったのですが・・・)

しかし、最近つい衝動買いしてしまった(使用頻度の低いであろう)軽量山道具を前に、ふと考えたことがあります。
それは、私の登山にとってウルトラライトという方向性は、はたしてどのような意味を持つのか?ということです。

私の場合は、年齢からくる体力の低下やあちこちガタの来た骨格をカバーする、というのが主目的なのかもしれませんが、同時に自身が反省しているのは、装備の進化に甘えて“担げる躰”を維持するトレーニングを怠っているのではないかという事です。
沢などで装備を省略できず、必要に迫られて重荷を背負わなくてはならなかった時、特ににこれを感じてしまうのです。歳なのだからしょうがない、とも思うのですが・・・。

そもそも、“ウルトラライト(=「超」のつく程の軽量化)”とは長期山行やロングトレイルを“無補給”“ノー・デポ”で歩き通す必要から、「その目的のためなら、寝る・食うは多少不自由でも我慢しよう・・・」というところがルーツであって、「ただ、楽をしよう・・・」ではなかった筈です。
そんな気概を持ってロングトレイルに挑戦する人のバックパックは、旅の前半には食料や燃料でパンパンに膨れ、ウルトラライトどころか、肩にズッシリ負荷を掛けているはずです。

また、通常は3日以上掛かるようなコースを1昼夜で駆け抜けるようなトレラン的登山を志すアスリートにとっての“ウルトラライト”とは、限界まで身体を鍛えあげたた上で、更なる高みを目指すための残された唯一の選択肢としてのそれなのでしょう。

つまり、“超”軽量化の前提として、それは『己の目的を実現する手段であって・それ自体が目的ではない』という事を忘れてはならないと思うのです。

私もこのブログの記事では、「○×gの軽量化!」などと大騒ぎし、『軽量道具自慢』を発信している張本人なので大きな口はたたけないのですが、本音を言えば、私はこのウルトラライト志向自体が自己目的化してしまうと、私自身の中で、山登りという遊びが本来の楽しみ(食う・寝る・遊ぶ)を失ってしまうのでは・・・とも、危惧しているのです。

さらに、冗談半ばで極論すれば、1~2泊の山行にウルトラライトな装備を駆使するのは、5.9のラインをボルトラダーで攀るような行為に等しいかもしれないのです。

逆説的ではありますが・・・軽量化でロングトレイル踏破を目指す、真のウルトラライト志向のバックパッカーは、寧ろ普通の山行ではザックに石でも詰めて足腰を鍛えるのが本筋なのかも知れませんよ~。

な~んちゃって!
肩の凝る精神論は「閑話休題」。

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2008年9月 4日 (木)

MSR/ドラゴンフライのポンプ?

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

(これはMSR/ドラゴンフライ・ストーブについての評価です)

私はMSRの液体燃料ストーブを、XGK → ウィスパーライト → XGKⅡ → シマーライトと25年位使い続けています。
これらの燃料タンク分離型のストーブは重心が低く安定性が高いという利点があるのですが、燃料バルブがタンク(ポンプ)側にあるため操作にタイムラグが生じ、火力の微調節が全く苦手と言う弱点もありました。
慣れれば、少々の火力調節も可能ですが、弱火~トロ火までの調節となるとガスストーブには一歩も二歩も及ばないというのが正直なところです。

Df0

しかし、もう10年近く前になるでしょうか・・・、同じMSRから「強火からトロ火まで安定した火力調節ができる」というメリットを謳ってドラゴンフライというストーブが発売されました。
MSRファンの私としては気にはなったのですが、華奢な外観と、この機種だけ専用のポンプ・ユニットを使用するという互換性の無さが気になって購入には至りませんでした。

しかし、昨年の末・・・使用している方からの薦めがあったことと、「なぜ専用ポンプが必要なのか・・・?」が気になったこともあり、(最近はガソリンストーブを使用する機会が少ないにもかかわらず・・・)突然このストーブを衝動買いしてしまったのです。

そしてやっと、何故この機種だけ専用ポンプが必要なのか?従来のポンプは使えないのか?という私の疑問が解消しましたので報告したいと思います。

【ドラゴンフライを使った感想ですが・・・、(XGK-EXと同等な重さを気にしなければ)
華奢な外観からは想像できないような火力(轟音も!)と、ガスストーブ並みの繊細な火力調節機能を併せ持った、現在最もお薦めできる液体燃料ストーブだと断言できます】

さて、私の記憶ではMSRのポンプユニットはマイナーチェンジを除けば、大まかに分けて、初代から第4世代までの4種類に分類できるのではないかと思います、そして4世代の亜種としてドラゴンフライ専用の赤ポンプ(初期モデルは第3世代亜種の青ポンプ)が存在するのです。
画像↓は左から、第2世代~第4世代の汎用ポンプ、そして右端が現行のドラゴンフライ専用ポンプです。

Df1
(この他に黄ポンプといわれる初期型もあります)

通常のMSR汎用ポンプとドラゴンフライ専用では、どこが違うのか確かめるために早速分解してみました。
私も分解して驚いたのですが、バルブの構造はまったくの別物です。
画像をご覧になればお解かりのように、汎用ポンプのバルブシャフトは一体型でテーパー状になった先端部で燃料の流量をコントロールする構造になっています。
一方、ドラゴンフライ専用のバルブは、先端にスプリングで保持されたプランジャーが装着されていました。

Df4  Df3
(㊧が汎用ポンプ、㊨はドラゴンフライ用を分解したところ)

画像からは判りにくいかもしれませんが、汎用ポンプはスクリュー式のバルブを上下することで燃料の流量を任意に漸増減できる単純な構造であるのに対し、ドラゴンフライ用は2段式のバルブになっていたのです。

つまり、ノブを回すと燃料の流路が開くのは汎用ポンプと同じですが、ゴラゴンフライ用のポンプはスプリングで押されたプランジャーが流路を閉ざしているため、ノブを回しただけでは燃料は流れません。
バーナー部のソケットがポンプ部の穴にに挿入され、ソケット先端が穴の奥中央部に突き出しているプランジャーの先端を押し上げるまでは、この2段目のバルブがスプリングの圧力で閉ざされ、バルブを全開に廻し切っても、燃料が流れない構造になっていたのです。
結局、ドラゴンフライには合計3つのバルブがあるということですね。恐れ入りました!
(以前の“青ポンプ”がどうなっていたかは不明ですが、概ね同様だと考えられます)

Df5
(㊤がドラゴンフライ用、㊦が汎用ポンプのもの)

これは、ドラゴンフライの場合、ジェット直下にあるクールフューエルバルブと名付けられたセカンドバルブで燃料の流量の微調整から消火までを行えるため、火が消えていたとはいえ、ポンプ側のバルブが閉まっているとは限らないのです。
そこで、うっかりポンプ側のバルブを閉じずにコネクターを分離したとしても加圧された燃料が噴出さないように、との安全対策がこの複雑なバルブの構造の理由だったのです。

さて、それでは通常のポンプはドラゴンフライにも使えるのでしょうか?

結論から言うと・・・それは“NO”です。
下の画像をご覧ください。

Df6
(ドラゴンフライの燃料チューブソケットは直径が一回り大きい)

バーナー部の燃料ソケットの接続される穴の直径が、ドラゴンフライとそれ以外用のポンプでは異なることが理解できると思います。
構造をよく見てみたらポンプボディーの型が両者で異なるので、ソケット部の小パーツ交換で対応することも不可能のようで、残念ながら、互換性は全く無いということです。

誤用による事故を避けるためには仕方が無いとはいえ、ソケット部分を同じにしてくれていたなら、緊急時に自己責任で汎用ポンプをドラゴンフライに流用(逆は不可ですが・・・)することも可能だったと思うのですが・・・。
メーカーも製造物責任者としてこのような対応を採らざるを得ないのでしょうが、少々親切過ぎる気もしないではありませんね。

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2008年8月21日 (木)

“PRIMUS/スパイダー・改”をさらに改良

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


以前の記事で、プリムスのスパイダーストーブのゴトク部分をステンレスからチタンに変更し軽量化を図った改造を紹介しました。
これはこれで十分実用にはなったのですが、このストーブはオリジナルの状態でも、重い鍋などを載せた時にゴトクの接地部分が外側に開き気味になってしまう傾向が見られました。

実用上で問題になる事ではないのですが、今回は念のため耐荷重性を向上させる目的で少し改造を加えてみました。

Pri1
(五徳を開くとケブラーラインが3角形に張られてゴトクの末端部分が固定される)

工作は簡単で、画像のようにチタン製の自作ゴトク2本の末端部分を鋭角に曲げ、フューエルパイプを兼ねたゴトクの接地部分の真鍮パーツに小さな穴を開け、太目のケブラーの編み糸の輪を固定しただけです。
ケブラーはほとんど伸びず耐熱性もあるのでこの用途には最適の素材です。
畳んである五徳を開く途中に、このケブラーのラインをフック状に曲がったゴトクの末端に引っ掛け、開ききればしっかりとテンションがかかって五徳が固定される仕組みです。

Pri2
(ケブラーラインが引っ掛るようにゴトクの末端部分を鋭角に曲げた)

実際に使用してみてもかなりリジットな感じになり、耐荷重も向上したようです。

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2008年7月24日 (木)

“マイクロマックスUL”のウインドシールド③

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★☆☆☆
(改造は自己責任で!)


“マイクロマックスUL”のウインドシールド②、からの続きです!

Wscomp1_2
(完成した状態)

次にウインドシールド側の取り付け部分を造ります。
この作業では、厚さ1ミリの正方形のチタン板のセンターに、3個のゴトクのスリットの内側にジャストで内接する直径の穴を開けなければなりません。

ノギスで大まかな穴の半径を割り出し、サークルカッターをその寸法に調整して切削しますが、まずは1ミリ厚のアルミ板のテストピースに穴を開けてみて実際にストーブと組み合わせながら微調整を繰り返し、それから本番に臨んだたほうが無難です。
私もアルミ板で2回試作して寸法合わせした後、本番のチタン板を加工しました。
地道な作業ですが、失敗をしたくなかったらこのような段取りを惜しんではいけないと言うのが、私が過去の苦い経験から学んだ教訓です。

Testp
(左の2枚がアルミのテストピース、右が製作中のチタン製プレート)

さて、このパーツがバーナー部のスリットとキッチリ組み合わさるのが確認できたら、一回り大きな穴を開けたチタンクッカーの蓋と組み合わせてアルミのリベットで留めすればめでたく完成です。(画像↓)

Wscomp0

手持ちのクッカーの蓋を流用したため、少々深さがありすぎて、大きすぎる鍋ですと底とウインドシールドとの隙間がなくなってしまいす。
この状態だと深型の1.5リットルクッカー位までが精一杯のようですから、今後チタン板とウインドシールド本体の間にスペーサーを入れるか、あるいはちょうど良い寸法のチタン製の皿などの材料が入手できたら作り直してみたいと思います。

また、完成重量は64gと丈夫にした分重くなってしまいましたが、純正の小さな“チタン地オート”のウインドシールド(スクリーン)が57.5gですから、この自作ウインドシールドもその効果を考えればまずまずの軽さだと思います。

しかし、ここであらためて感じるのは56gのストーブ本体が如何に軽く仕上がっているか、ということですね。

Wswait

実際にテストしてみても、取り付け強度に関しては予想以上にしっかりと組み合わされ、通常の使用では容易には外れそうもありません。
また、肝心の防風機能ですが、大きくて深さもあるため多少の風があっても炎が流されたり飛んだりすることもなく、効果絶大といった感じです。

Wscomp2  Wscomp3

まだ課題は残っていますが、まずまずは大成功といったところでしょう。

㊟ 一連の画像では便宜上(?)スノーピーク社指定外のガスカートリッジを使っています

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2008年7月17日 (木)

“マイクロマックスUL”のウインドシールド②

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★☆☆☆
(改造は自己責任で!)


“マイクロマックスUL”のウインドシールド①、からの続きです!

Ul_2
(↑画像は後述の切り欠き加工済のものです)

さて、最初で最大の問題は“マイクロマックスUL”にどのような固定方法でウインドシールドを取り付けるかです。

以前ご紹介したように、プリムスP113のウインドシールドはストーブ・ベース部を加工して共締めする方法、あるいは被せて載せるだけの簡単な方法でも対処できました。
また、プリムスP153では、ステンレスピンでゴトク部にウインドシールドをしっかり固定する方法を選択できました。

しかし、この“マイクロマックスUL”では構造上いずれの方法も一長一短で採用困難な印象です。
また、軽量に仕上げたいし、複雑な構造やピンなどの部品を要する方法もできれば採用したくありません。
ストーブを手にして色々考えた結論は、板状のゴトク部分を切欠いて浅いスリットを入れ、ウインドシールドにそのスリットの内法寸法に合った円形の穴を開け、畳んだゴトクを展開しながらゴトクのスリットに穴の内縁を嵌め込んで固定する方法を思いつきました。(表現力が乏しいため言語では表現できません!画像↓をご覧ください)

Set1  Set2  Set3
(㊧から㊨画像のように順番に展開すると固定される)

さて、設計が済めば早速加工です。
まず、画像のように3枚のゴトクの同じ高さの位置にスリットを切欠きます。
この位置でこれくらいの大きさでしたら実用上の強度は十二分に確保できるでしょう。

Slup1  Slup2
(加工済みの状態・この溝にウィンドシールドが固定される)

当初は分解してゴトク単体をフライス盤に固定し、1.5ミリのメタルソーで切欠き加工しようとしましたが、このストーブは混合管とバーナーヘッドが圧入嵌合で固定されているようで(?)事実上ゴトク部分の分解は不可能と判断して、完成状態のまま加工しました。
ゴトクの形状は重なり合う関係で3つとも形状が違いますので、スリットに段差ができないように注意してください。
ドリルと金工用の糸鋸を使って粗加工し、最後は精密ヤスリで形を整えました。

Set4  Set5
(ゴトクのスリットと円形の穴はこのように結合される)

次にウインドシールド本体を加工するわけですが、流用するチタン・クッカーの蓋に穴を開けただけでも特段問題は無いと思いますが、板厚が薄く燃焼時に加熱されると撓む事が予想され、また強度的に若干心配も残ります。
そこで、少々オーバークォリティーかもしれませんが、取り付け部のみ1mm厚のチタン板を加工したパーツ(上の画像の四角い板)を作って組み合わせることにしました。

〈以下、続く〉

㊟ 一連の画像では便宜上(?)スノーピーク社指定外のガスカートリッジを使っています

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2008年7月10日 (木)

“マイクロマックス/UL”のウインドシールド①

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★☆☆☆
(改造は自己責任で!)


最近、スノーピークから『世界最軽量・56g』を謳った、“ギガパワーマイクロマックス・ウルトラライト”という小型ストーブが発売されました。(画像↓)

Ul  Ulup1  Ulw

しかし、世界最軽量とはいってもこのストーブは基本設計からイグナイター(点火装置)を省略した構造であるため、これまで軽量ストーブの最右翼だった“プリムス・P113(イグナイター標準装備)”の76gと単純に比較して、どちらが軽いとは一概に判断のできないところもあります。
また、私はイグナイターの無いストーブには興味が無かったので(条件の悪い時だと、何回カチカチやっても点火せず、結局ライターのお世話になることがしばしばだったとしても・・・)、このストーブに関してはさほど興味はありませんでした。

私がよく使用するのは“プリムス・P113”ですが、これはイグナイター付きでも非常に軽く、日帰りやソロ用ならスノーピークの“チタン地オート”と並んで最高のストーブだと思います。
しかし、このストーブの弱点は鍋を載せるゴトク部分で、2人以上の山行で1.5リットル以上の鍋を載せるとなると完全に能力の限界を超えてしまう気がするのです。
そこで私は、複数人での無雪期テン泊山行で軽量化を図りたい場合は、若干重くてもゴトクが大きく丈夫な“プリムス・P153”(限定チタン仕様)を使用することにしていました。

P113 P153 Tto
P113w P153w Ttow
(㊧プリムスP-113 ㊥同、P-153 ㊨スノピ/チタン地オート)

ところが、先日山道具屋に新商品として展示してあった“ギガパワーマイクロマックス・ウルトラライト”を手にとってみると、非常に軽量なのと、それにも関わらずゴトク部分が予想以上に大きく、かなりしっかりした造りとなっていることに驚かされました。
これだったら、1.5リットル鍋でも十分耐えられそうですし、ストーブ自体の高さも低く、低重心で安定した調理ができそうな感じです。

Ulup2

イグナイター無し、ということで一瞬購入を躊躇しましたが、“チタン”と“最軽量”という言葉が私の物欲に火をつけ・・・!、案の定、即購入してしまいました。(我が家には一体何個のストーブがあるのやら・・・)

さて、自宅でこのストーブをあらためて観察してみると、全体に華奢な印象を受けるものの、細部までの丁寧な仕上げと意外にしっかりした造りに、所持すること自体の喜びを感じさせてくれる魅力的な製品だとあらためて感じました。

ただ、問題があるとするとカートリッジ取り付け部がアルミ合金にタップを立ててあるだけなので耐久性が心配なこと。(普通のアルミのベースではネジを切った真鍮のスリーブを圧入してある・画像↓)

V113  Vtto  Vul
(㊧P-113、㊥チタン地オートと㊨マイクロマックスULのカートリッジ取り付け部)

混合管とバルブ&カートリッジ取り付け部総てがアルミ合金製なので燃焼中に熱伝導で本体が下部までかなり熱くなりOリングの劣化が心配されること。
あとは、ゴトク下部の造りが繊細なので長期間使用しているととゴトクの定位置ストップの節度が甘くなるのでは・・・といった心配くらいでしょうか。(ゴトクがずれると鍋がひっくり返り大火傷という事態も起きかねないので、この点は何とかメーカーに改善をお願いしたいですね!)
また、どうでも良い事かもしれませんが、メーカーの仕様では 「材質:チタン・ステンレス・アルミ・ブラス」 となっていましたがバーナー部の裏側の円盤はどう見てもメッキ鋼板のようです。
“チタン・地”では「材質:チタン・アルミ・ブラス」の表記どうりバーナー部もチタンで作られていましたので、メーカーもせっかく此処まで拘った“マイクロマックス・ウルトラライト”ならこの部分もチタンを使用してもらいたかったですね。


しかし、この魅力的なこのストーブですが・・・、残念ながらこの製品にも本体固定型のウインドシールドのオプション設定が無いのです。

(私は、戸外でストーブを使用する場合ウインドシールドは絶対に必要だと感じていますし、メーカーも「ストーブをテントや室内で使用するな」と、大袈裟なコーションプレートを製品に取り付けてまで注意を促す以上、しっかりした防風対策を用意すべきだと思います。)

そこで、早速この“ギガパワーマイクロマックス・ウルトラライト”のウインドシールドを造ることにしました。

素材はいつものように激安バーゲンで買ったチタンクッカーと、チタン板です。

Wscomp1
(完成した状態)

〈以下、続く・・・〉

㊟ 一連の画像では便宜上(?)スノーピーク社指定外のガスカートリッジを使っています

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2008年4月24日 (木)

PRIMUS"EtaPower"をモディファイしよう②

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★★★★★
(製品自体ではなく、今回の改造についての評価です)


“PRIMUS/EtaPowerをモディファイしよう①” からの続きです。

欠点ばかり論っているように見えるかもしれませんが、実は私個人としては S/EtaPowerに、とても好感を持っているのです。
“MSRのリアクター”や“JET-BOIL”(付属の専用五徳を付けたとしても)に比べて、格段に汎用性が高く、しかも低重心で安定が良いからです。(メーカーの警告に従わなければ、付属外の鍋やポットの使用も可能です)

しかし、新製品だからでしょうか?前回の記事にも書いたように、細部の造りについては気になる所もいくつか見受けられますので、取りあえず分解して手直しをして見ることにしました。

Eta1_2

さて、まずストーブのバーナー部とベース部分とを分離して、ベース部から3個のステンレス製の五徳部分を分離します。
表からリベットの頭をΦ3ミリのドリルで揉んでしまうか、裏側からブラインドリベットの尻の部分をエンドニッパーで切断し、断面にオートポンチを当ててカチンとやればリベットは表に抜けてしまいます。(リベットの頭の直径より少し大きめの穴を明けた金属の敷き台などを使用しないとアルミのベースが変形するので慎重に!)

Eparts
(パーツに分解した状態)

分解ができたら、ステンレスの五徳を万力で固定し、ストッパー部をペンチやプラスチックハンマーなどでイジメて、オリジナル状態よりも手前でストッパーに当たるように加工します。(画像↓)
これで、五徳の上辺がやや内傾し、ストッパーの当りが安定した位置になっていれば加工終了です。
ついでに、五徳基部のウインドシールドを止めるタブの部分もベースと平行になるくらいまで曲げておきましょう。

Egotoku2   Egotoku1  Egotoku3
(㊧㊥無加工の物と万力で銜えペンチやプラハンマーでて加工したものの比較、㊨なんとか内傾した)

次に組み立てですが、強度を考えるとステンレスのブラインドリベットかビス・ナットで留めるのがベストだと思いましたが、重さのことを考え、素材は同じアルミですがブラインドリベットよりも強度のある通常のアルミリベットを使用しました。
これだけでもずいぶん強度は上がったはずです。

Riv1_2  Eriv
(㊧ブラインドリベットを外し→㊨ムクのリベットでかしめた状態)

バーナー部は以前紹介したようにビス・ナットで留め、さらにプレヒートパイプのバルブ側の末端付近をチタン板で作ったクランプ介し五徳のリベット穴にビス・ナットで共締めしておきました。
これでバーナー部がしっかり固定され、当初のようにグラグラ不安定になることは無くなりました。

Ephp   Eend
(㊧画像の中央がクランプとビスでパイプを固定した箇所、㊨完成した状態)

さて、これでとりあえず私の納得できる状態になったわけですが・・・、正直な話を言えば手間の掛かる割には実用上ほとんど使い勝手の向上は無いと思います。

まぁ・・・、私の趣味の問題だと思って御笑覧いただければ幸いです。

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2008年4月17日 (木)

PRIMUS"EtaPower"をモディファイしよう①

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★★★★★
(製品自体ではなく、今回の改造についての評価です)


プリムスの新製品“イータパワ(EtaPower)/EF Trail ストーブ”は確かに熱効率が良く、省エネにも貢献する優れた性能を備えた製品ですが、その性能に比して構造や製品造りにはまだ未成熟な部分も幾つか見受けられます。

Eta1

前回、バーナーとベース部分の固定の甘さや、点火装置の構造上の問題を指摘しましたが、このストーブにはその他にも幾つかの構造上の問題があるのです。

まず、鍋の乗る折りたたみ式の五徳部分ですが、本来五徳上端は水平より中心に向かって内傾していて直径の小さな鍋から大きな鍋まで、その外周の3点で接しているべきものなのに対し、この製品では五徳の上面が外傾しているのです。
これだと普通の鍋でも使えないことはないのですが、安定性に少々問題が発生します。

Gotoku1  Gotoku2
(五徳の上面が外傾斜していると大きな鍋を載せても内側の1点でしか鍋の底を支えない)


説明書には付属の専用鍋以外は使用するなと記載されているので、建前上メーカーに責任はないことになりますすが、実際の使用に当たっては、皆さんも調理用の鍋以外にも、お茶用のポットやコーヒーメーカーをこのストーブの上に乗せることは必定ですよね?


『私は吹雪の日でなくても積雪期はテントや小屋の中でこのストーブを使うでしょうし、付属の鍋以外にもこのストーブの上に載せると思います。
製品にどんなに大きなコーションプレートが付いていても、私はそんな注意書きなど理解した上で無視するでしょう。
それでCO中毒になっても、火傷をしても自己責任の結果だと納得し、メーカーにその責任を転嫁するつもりなど毛頭ありません。
つまり、私は私の判断で・私の自己責任において・私の使いたいように、これを使いたいということです。
だから、私は私の納得のいくように製品をモディファイする・・・私の意図は、それ以上でも、それ以下の何物でもありませんし、他人に薦めるつもりもありません。』



さて・・・。
また、展開した五徳の足が固定されるストッパーの部分ですが、端ギリギリの部分でしか接触していないのも気になります。(画像↓)
使用しているうちにガタが出て、熱湯を沸かしている時にストッパーから外れたらシャレになりません。

Asi
(ヒンジ部分・五徳はストッパーの左端の1点でしか接触していない)

さらに、五徳の3つの足は、それぞれ2個づつの細いアルミのブラインドリベットでベースから吊り下がるように固定されていますが、ここも一見して貧弱です。
ウインドシールドを取り付けると、五徳基部のタブがウインドシールドに乗るような形になるので、ストーブ単体使用時より多少安定します。(しかし、このタブも曲がる角度が浅く、しっかりと固定されるという感じではありません、ベースと平行になるように曲げ直す必要もありそうです)

Riv1  Riv2
(㊧㊨2点で吊り下げる構造・五徳の荷重はブラインドリベットに梃子のような回転モーメントとして働く、また㊧画像中央にあるウインドシールド固定用のタブも角度が不適切だ)

冬季に雪のブロックで水作りをする時など、スプーンで結構乱暴に鍋を突っついたりしますが、先に述べた五徳のストッパーの拙い構造と供に問題が生じる前に手直ししておいたほうが賢明だと感じました。

そこで、今回思い切ってストーブを分解し、ブラッシュアップ&モディファイしてみることにしました。
(続く・・・)

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2008年4月14日 (月)

PRIMUS/Etapower を早速いじる!

便利度 :★★★★☆
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


高効率ストーブの“決定版”(?)みたいな前評判だったPRIMUSの“イータパワー”ですが、日本のガス険をクリアしていよいよ国内販売が始まります。
・・・で、私もいち早く買っちゃってますのでレポートしたいと思います。(こうなると完全に山道具病ですね・・・)

Eta1  Eta2
(全体㊧とストーブ部分㊨)


この時期、山でテント泊する根性が無かったので自宅でのテストとなりましたが・・・、それでもこの結果、この種のクッカーとしてはベストな熱効率という謳い文句も伊達ではない事が実感できました。
広告では、250型カートリッジ1個で、2人で5日分計30食の調理ができると記載されていましたが、広告の例のようにα米やフリーズドライを多用するなら、これもまんざら嘘ではなさそうです。

Eta3
(鍋底にある熱交換部分が高効率のカギ)


また、ストーブの重心も低く非常に安定があり、ベニヤ板1枚下に敷けば冬のテントの中でも安心して調理や水作りができそうです。 (大原則としてテントの中でストーブを使うのは禁止のはずですが・・・そんなの守っている人はいるのでしょうか?)

また、重量の実測値ですが。

鍋(2.1L、ハンドル・蓋含む) 392g
ストーブ本体            262g
ウインドシールド         119g
  合計(収納袋除く)        791g
《カタログでは742gとなっていました。おそらくハンドルを含まない重量でしょう》

・・・と、軽くはありませんが、重過ぎると言うほどでもありませんネ。
MSRのデュラライトの2Lパン(蓋・ハンドル含む)が実測369gですから、鍋だけで392gというのはこの熱効率を考えれば妥当なものでしょう。

また、ストーブ本体だけだと262gですから分離型としては軽い部類なのですが、現物を見ると重い真鍮のパーツが多用されていますので素材と構造を変えれば、まだ30g位は軽くできそうな気がします。

Eta4
(Etapowerの全パーツ)

しかし、この優等生のように見えるイータパワーですが、「製品としての完成度は?」と問われると、ハッキリ言って疑問を感じざるを得ない点も幾つか存在します。
例えば、分離式になっているバーナー部と台座部分の固定が小さな板バネだけでなされる為、カートリッジを動かすと(私はガスカートリッジを持ち上げて直火加熱するという反則技も時々するので・・・)燃焼中でもバーナーが外れてしまう可能性があること。
また、点火装置の構造や取り付け方が貧弱で、すぐに曲がったり破損してしまいそうなのも心配です。

Eta7
(全体に華奢な造りで、特に点火装置は簡単に壊れそうだ)

そこで私は、画像のように2本のビスで台座とバーナー部を固定し(リベット留めも考えましたが、現状復帰の簡単なビスでの固定にしました)、グラグラしている混合管の部分もステンレス線で動かないように留めました。
収納時に少し嵩張るようにはなりましたが、使用中にバーナーが外れる心配は完全に無くなりましたし、組み立てる手間も必要なくなりました。
また、分解すると台座部分に飛び出してしまう点火装置の碍管とワイヤーですが、このように固定してしまうとバーナー部でガードされるので、破損の可能性も少なくなると思います。

Eta5      Eta6
(バーナー部と台座部分の固定)

・・・と、言うわけで・・・、確かに優れた製品ではありますので、物好きな方にはお薦めいたしますが、一般の登山者に「即、買いなさい!」とまではいいかねる微妙な位置にある道具のような気がします。

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2007年11月25日 (日)

“JETBOIL”の系譜

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


ジエットボイルの登場でにわかに沸騰した高効率スト-ブ人気ですが、極め付けと思われた“MSRのリアクター”に続いて、近々プリムスからもこの種のストーブが発されるとの事で、しばらくこの市場の動きから目が離せなくなりました。

しかし、高効率ストーブ自体は最近になって開発された物と言うわけでもありません。
なんとその原型は、二昔以上前から存在したのです。

META(固形燃料)を使用するビバーククッカーは除くとして、私がとりあえず高効率ストーブの元祖と思っているのは、水筒で名高いドイツ、マルキル社の“ストーミー”シリーズで、自分自身もこの分離型のストーブを二十年近く前から何台か使い続けています。
今回は、実際に使った経験から、レトロからニューカマーまでのこの3タイプを比較してみたいと思います。

3item
(左から、マルキル・ストーミー、ジエットボイル、MSR・リアクター)

【マルキル・ストーミー】
元祖、高効率ストーブのシリーズです。
分離型、一体型、コールマンストーブと組み合わせる物など、数アイテム造られていて、時を経た今でも欧米市場では依然現役のスグレモノです。
しかし残念ながら「ガス検」の関係でわが国では発売されていません。
私は海外で購入しましたが、予備としてもう1台所有している程のお気に入りです。(↓右の写真のモデルとなっているのは未使用の予備、その隣にある袋入りのが使用中のもの)
別の記事に書いたように、分離型の利点を生かした危険な裏ワザで冬でも快適に使用できます。

Markil1 Markil3 Markil2
(折りたたみの三脚で置いても安定し、カートリッジと共に収納可。ハンギング用のチェーンも付属)

【ジエットボイル】
いわずと知れた、ベストセラー。
特に説明の必要は無いでしょう。
しかし、よく「ガス検査」通ったな!
(↓画像はオリジナルでなく、自作のバーナー部と組み合わせた物)

私も非常に便利に使用していますが、2人までのお茶やスープ用、あるいはクライミング用と割り切って使った方が良いでしょう。
ちゃんとした夕食をを作るのも無理ではないでしょうが・・・適していると言えない事は確かです。
また、110型のガスカートリッジではパワーブースターが使えないので、極端に寒い時期にはエクスペディションタイプの250型カートリッジを使用するか、加えてパワーブースターを併用する必要があるかもしれません。

Jb

【MSR・リアクター】
鳴り物入りで登場した、新顔の高効率ストーブです。
バーナー部は画像のような特殊な形状で、炎は上がらずメッシュ部分が灼熱して燃焼します。(専用のクッカー以外は使用できません!)
また、残念ながら自動点火装置は無く、ライターかマッチが別に必要です。

React1 Reaci2

専用のクッカーは1.5リットル(沸騰は1リットルまでとの記載あり)で2人でも余裕で炊事が可能でしょう。熱交換部と便利な折畳み式のハンドルが一体化されています。

Jbreac
(効率を高めるクッカー底面の熱交換部、左・ジエットボイル、右・リアクター)

実際に湯を沸かしてみると!!劇的な速さで沸騰する。しかも風があっても全くと言って良いほど影響を受けない。凄い!
気化熱でカートリッジが冷え、出力が低下する前に沸騰が完了しますが、厳冬期にはパワーブースターが必要とされるかもしれません。(まだそのような状況で使用したことがありません)
しかし、残念ながらこれも「ガス検」の関係で現在日本国内では発売されていません。

弱点は600グラムという重量でしょうか?・・・しかし、マルキルストーミーはセットで690グラムですから、この性能から考えると決して重いとはいえないのかも知れません・・・。

【総括?】
正直な所、この手のストーブは汎用性に乏しく一般的とは言い難いシロモノである事は明らかでしょう。
しかし、道具マニアはこんな魑魅魍魎の世界に魅せられるのですから困ったものです!

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2007年11月13日 (火)

PRIMUS・P-123S・改/チタン仕様

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆

無雪期の山でストーブの軽量化を図るなら選択肢はいくつもあります。
燃料込みで最も軽いのはアルコールバーナーでしょう。しかし、これは軽いことは軽いのですが、火力や扱いやすさなど総合的に見た場合、私はハードな登山用としてはまだ満足できるレベルには至っていないと思っています。

また、軽量ガスストーブで最右翼に位置するのがプリムスのP-113ですが、これだと本体は僅か76gしかありません。
また、ソロでの長期山行でしたら燃費の良いジェットボイルも装備の軽量化に貢献してくれるでしょう。

しかし、無雪期ならいざ知らず厳冬期に敢えてガスストーブを使うとなると私の選択肢はかなり限定されてしまいます。
それは、私が冬山でガスストーブを使うとしたら、カートリッジとバーナーの分離したセパレートタイプのストーブ以外使用する気がしないからです。

何故なら、ただでさえ狭い冬のテントの中、(パワーブースターで低温下の燃焼を可能にしたとしても)重心の高い一体型のストーブは非常に不安定で、常に鍋をおさえていないと大火傷の危険も高まります。
その点、全高の低いセパレートタイプなら炊事中に鍋をひっくり返す危険性も極めて低くなり、水作りの時に鍋の底の水滴を拭いたりすることを含めて、一人で調理することが可能となります。(私はガソリンストーブでもMSRのシマーライトという分離型のストーブを使用しています)

また、これは大きな声ではいえないのですが、私が冬にセパレート型のストーブを使う最も大きな理由は、低温時にバーナーの火で直接カートリッジ部を温めることができるからです。(爆発の危険もあります!責任は持てません・・・!!)

Imgp1554
(PRIMUS・P-123S、と交換した五徳)

と・・・言うわけで、私は、セパレートタイプの中でも最も軽いプリムスのP123Sを使用しています。
この製品はそのままでも230gとかなり軽いのですが、今回はこれを更に軽量化し使いやすくする改造をおこなってみました。

まず、燃料ホースですが、オリジナルではステンレスメッシュ巻きのホースが使われていますが、カッコは良いのですが重いし硬くて柔軟性が無いので、先ほど述べたカートリッジの直火加熱(?)の時にストーブ本体が不安定になりますし、500サイズカートリッジの使用も考慮し、長めの耐熱耐油ホースに交換しました。

また、オリジナルでは五徳の部分がステンレスでしたので、これをΦ4mmのチタン丸棒に交換する事にしました。
チタンは画像↓のようにステンレスの半分近い軽さですし、驚くほど熱伝導性が低いのでバーナーの五徳としては理想的な素材でしょう。

Imgp1552 Imgp1553
(左・オリジナル、右・チタン製)

工作については画像を見れば一目瞭然ですが、チタンの丸棒をオリジナルに合わせて手製のベンダーで曲げただけです。
加工の難しいのは、バーナー側の端にピンを通すΦ2ミリの穴を開ける作業だけですが、ここは正確に行う必要があるため、私は専用の治具を作って加工しました。
また、鍋の乗る部分はチェッカリング鑢でギザギザを付けましたが、オリジナルの物より滑り止め効果が高くなったようです。

Imgp1555 Imgp1558
(右画像の手で持っているのががオリジナル、下が自作のチタン製五徳)

なんだかんだで、ホースを長くしてもオリジナルの状態より30g以上も軽量化ができ、辛うじて200gを切ることができました。
めでたしめでたし!

Imgp1559

ちなみに、私は軽量化原理主義者ではありません。(?)
軽量化のために安全性や快適性・経済性を犠牲にしようとは考えていないのです。
ただ、装備を軽量化した分、ザックの中に「酒」を如何に多く詰め込めるか、を最大関心事にしている事は確かですが・・・。
 

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2007年9月 8日 (土)

便利だよ“つめかえ君”

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆(かなり高価格なので)
危険度 :★★☆☆☆(自己責任で!)


山にガスバーナーを持っていく時、中途半端に残っているカートリッジをどうしようか悩みませんか? 途中でガス欠は切ないし・・・もう1個予備カートリッジを持ってくのも重いし・・・。
という訳で、中途半端な残量のガスカートリッジがたまっていく・・・。
特にジェットボイルや日帰りBCや一泊山行時に多用する110型のカートリッジは、常に満タンの物を持って行きたいので、中途半端にガスの残ったカートリッジがたまりがちですよね。

Tume1cart
(左から500型・250型・110型)


そこで、私は数年前からALVAの“つめかえ君”という大変便利な道具を使ってこの問題を解決しています。
ALVAのホームページには、たくさんの種類の製品が掲載されていますが、EPI・プリムス・スノーピーク等の登山用のバーナーカートリッジ同士の詰め替えが可能なのは“N-Nタイプ”という製品です。
私は主に、中途半端な残量の複数の250型を一つにまとめる時や、500型から110型への補充に使っていますが、“ガス検”も“メーカーの免責事項”も御構い無しという御意見無用の裏道商品ですし、ボッタクリと言っても良いくらい高価なのですが、自己責任で使えばとっても便利!!
私にとって無くてはならない道具の一つとなっています。

Tume2body Tume3do
(㊧つめかえ君本体、㊨詰め替えている様子)     

【ガスの残量判断や詰め替えの時の、ワンポイント】

①私は、標準型(呼称は230又は250型)カートリッジの満タン時重量を概ね(365g~)375g、空カートリッジの重量は146g、また小型(110型)カートリッジは満タンで(195g~)200g、空で90gを目安にして充填していますが、メーカーやカートリッジの種類によって総重量に数グラムの差がありますので、念のためお使いになるカートリッジの重量を量って記録しておく事をお薦めいたします。
特別な意図が無い限り、ガスの補充は同一メーカー同種カートリッジにしておいた方が無難かもしれません。

②ガスを補充される側のカートリッジを冷蔵庫の冷凍室で10~20分ほど冷やしておかないとスムーズな作業ができません。

③上記の重量を目安に、デジタルスケールでカートリッジの重さを量りながら慎重に作業をしてください。

Tme4hakari
(グラム単位で計測できる秤は必須です)


④ガスを規定以上に入れすぎると、燃焼時に生ガスが噴出し炎が高く上がって危険です。
入れ過ぎた場合は、面倒でも必ずガスを戻してください。テントを火事にしたくなかったら・・・。

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2007年8月24日 (金)

焚き火の“着火剤”

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


沢登りの隠れた楽しみの一つが「焚き火」ではないでしょうか?
ローインパクトを信条としているナチュラル志向の登山者からは『焚き火など以ての外』と叱られるかも知れませんが、楽しいものは楽しいのですから・・・。
私は最大限の注意をすれば、沢の流木を利用した焚き火くらいだったら、許されるのでは・・・と考えています。

Fire2

焚き火上手の人は、マッチ一本と少々の新聞紙だけで短時間で立派な焚き火を作れますが、私のような未熟者では何らかの着火剤を使用しないと失敗も多いのです。
また、源流釣り師などは補修用に持参しているガムテープをて着火剤としても流用しているようですが、短時間で確実な焚き火を熾したいのなら市販の着火剤を使った方が確実です。

Fire
(左がロゴスの固形着火剤、右がジェル状の着火剤)


私は、以前には登山用品店で売っている“META”や“エスビット”という固形燃料を使っていましたが、たまたま手持ちがなかった時、近所のホームセンターでキャンプ用の小さなパッケージに小分けされたジェル状の着火剤を購入して使用したところ、これが大正解でした。
炎が大きく強力で、それまで使っていた小さなMETAのように火床にした丸太の隙間から下に落ちてしまうような事もなく、確実に焚き火を熾す事ができたのです。
という訳で、以来しばらくこのジェル状の着火剤を使用していました、が・・・ホームセンターのキャンプ用品売り場、恐るべし!。
昨年、このジェル状着火剤に勝るとも劣らない(・・・と言うか、完全に勝っている!)着火剤を見つけたのです。

それは、“ロゴス”という量販店向きのキャンプ用品を作っているメーカーの固形着火剤なのですが、火力も十分で炎の持続時間も長く、半分に切って使用しても焚き火の着火には十分な能力を持っています。
また、水がかかっても消えない程の火力を持っていますので、少々の雨の中でも短時間で焚き火を熾すことができそうです。
これも自信をもってお薦めできる製品です。

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2007年7月16日 (月)

プリムスP-113“ ウインドシールドDX”の製作

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


今回は、プリムスP-113用の固定型ウインドシールドを作ってみました。

Wsdx1 Wsdx2

ウインドシールド本体は激安バーゲンで買ったチタンクッカーで、バーナー取り付け部は1mm厚のチタン版を曲げ加工しアルミリベットで固定してあります。
P-113のガスカートリッジ取り付け部は"ジェットボイル・改”同様1mm薄く旋盤加工していますがそれ以外は手を入れていませんので、ウインドシールドを使用しない時は1mmのスペーサーリングを使用すれば支障なく通常のバーナーとして使用できます。

Wsdx3 113base_1

写真に一部見えているのは寒冷時用のパワーブースターで、ウインドシールドにはこれを使用するための穴を明けてあります。
乗せてあるだけのウインドシールドと違いバーナーと一体化していますのでハンギングタイプとしても使用が可能です。

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プリムスP-113用ウインドシールドを作る

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★☆☆☆☆

ガスバーナーを野外で使った経験のある方なら、少しでも風があると沸騰までに予想以上の時間がかかることはご存知だと思います。
プリムスのP-113は軽量ストーブの最右翼なのですが、残念ながら専用のウインドシールドがありません。

Ws1 Ws2

MFMMバーナーは風に強いと言われていますが、実際にはかなり風の影響を受けてしまうので仕方なく簡単装着のウインドシールドを作ってみました。
素材はバーゲンで買ったチタンクッカーの蓋の部分でバーナーとゴトク部分に対応する穴を開けただけですが、効果は絶大です。
本体の改造無しに、ただ乗せるだけのウインドシールドでも実感できるほど沸騰時間に差が出ますので是非お勧めしたい手作り道具の一つです。

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ジェットボイルをいじる

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★☆☆☆☆


ジエットボイルは冬のワンデイ・バックカントリーツアーなどで、その有効性を発揮し手放せない道具の一つになっています。
しかし、バーナーの部分は重たいしイグナイター部分の拙い造りもイマイチでこの道具の素晴らしさをスポイルしているような気がしませんか?。
そこで最軽量の“プリムス P-113”のバーナー部分を利用して超軽量の“ジェットボイル・改”を作ってみました。
オリジナルが433gなのに対し、370gに仕上がりましたので63gのダイエットです。

Jet1 Jet2 Jet3

〈工作のポイント〉
・フレーム部分は1mm.厚のチタン板を曲げ加工してカップ取り付け部にリベット留め
・P-113本体はゴトクを取り外し、その3箇所の穴を利用しカップ取り付け部にビス留め
・1mm.のフレームの厚さだけP-113本体のカートリッジ取り付け部を切削(→写真・切削前と後の状態)

113base

・切削はミニ旋盤を使用し、四つ爪チャックに本体を咥え正確に1mm.薄くする

工作はバーナー本体の切削以外は難しくないわりにはスマートな外観も含め非常に有効な改造だと思います。
また、“プリムス P-113”は軽量化好きの私にはお気に入りのストーブで、他の工作にも利用していますので後ほど紹介したいと思います。

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2007年7月15日 (日)

“プリムス P-153” 用ウインドシールドを作りました

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

プリムスのP-113は軽量小型で2人位までの短期」山行には好いのですが、なにぶんゴトクが小さいため、2リットルクラスのクッカーでは不安定極まりありませんでした。
そこで、少々大型で軽量のストーブを探していたら、たまたま限定生産のプリムスP-153のチタンモデルを発見してしまいました。
私はお恥ずかしながら“チタン”と“カーボン”という言葉にめっぽう弱くて、チタンと聞いただけで取り敢えず物欲が先行してしまう悪い癖があるのです。
で、結構高価だったのですが当然のように物欲に負けて購入してしまいました。
しかし、このストーブも専用のウインドシールドはオプション設定がなかったのです。

そこで、当然のように自作してみました。素材は例によって激安バーゲンで買ったチタンクッカーの蓋です。

153ws1 153ws2

〈工作の要点〉
・バーナーの4つのゴトク下部に高さを揃えて穴を開ける
・クッカーの蓋の中央に正方形の穴を開ける
・この正方形の穴の寸法はアルミ板等で試作を行い正確に決定のこと
・写真のような形状にのステンレスの線材を加工する

153ws3


取り付けは、バーナー本体をウインドシールドの上部から挿入し、裏側でバーナーのゴトクに開けた4箇所の穴にステンレス線で作った固定ピンを差し込むだけです。
しっかり固定できるようにするには、ゴトクの穴の位置とウインドシールドの正方形の穴の寸法を面イチで合わせられるように正確に加工することです。繰り返しになりますが不要の薄いアルミ板等で試作を行い穴の寸法を割り出してください。穴が大き過ぎるとしっかり固定できませんので特に注意してください。

効果は抜群で、野外調理の能率が上がりますよ。
しかし、何故プリムスはEPIスノーピ-クのようなウインドシールドをオプション設定していないのでしょう?(下の写真はスノーピークの純正ウインドシールド)

Snowp

テントの中では火気使用禁止という(誰も守ってはいないが・・・)建前がある以上、バーナー使用は戸外で行うのが前提だとすれば、ウインドシールドは必需品だと思うのですが。

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丸型飯盒はスグレモノ

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


沢登り用のクッカーとして真っ先に思い浮かぶのは“ビリー缶”でしょう。特にこれでなくてはというような特徴も無い只の鍋なのですが、焚き火に吊るせる構造を持つ数少ない製品だったのが多くの沢登り好きに愛用されてきた理由なのでしょうか?。
ところが、製造中止になったのでしょうか、ここ数年は購入不可能な状態となっていました。

Maru

そこで私がお勧めしたいのが“丸型飯盒”です。登山用品店よりも夏場のホームセンターのキャンプ用品コーナーなどに置いてある場合が多い、安価で購入できる製品です。
普通は5合炊きのものが多いのですが、探せば4合炊きのものも入手可能です。

難点は焚き火に吊るす取っ手の部分がゴツくてパッキングしにくいことですが、私はこの取っ手を取り外し、ステンレスワイヤーで作ったものに取り替えて使用していますが、この改造もかなり有効です。
写真は愛用の4合炊き改造丸型飯盒と、出番待ちの5合炊きテフロン加工飯盒です。テフロン加工のものはかなり割高なのですが、たぶん美味しい“おこげ”が食べられそうなので楽しみにしています。

◎参考に、私流の焚き火飯盒炊爨術を公開します。

①テン場に着いたら先ず米を研ぎ、米に水を馴染ませておきます(できたら1時間以上)
②飯盒を焚き火にかけ、沸騰するまで待ちます(飯盒の中子は使用しません)
③沸騰した状態で3~4分そのまま火にかけ続けます
④次に一旦火から下ろし、焚き火の横に置き10分程待ちます
⑤最後に焚き火の上にやや遠めに吊るし、3分加熱します
⑥火から下ろし5分以上蒸らします

以上、20分以内で失敗無しに美味しいご飯が炊き上がるはずです。お試しあれ!

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