プロモンテ VL23 は使えるテントか?②(改造編)
便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(改造によってこのテントの潜在能力をが発揮されます)
(“プロモンテ VL23 は使えるテントか?①”からの続きです)
前回の記事でご紹介したように、“プロモンテ VL23”はまずまずの軽量テントですが、細部には気になる点も幾つかあります。
今回はテントの細部をチューニングし、このテントのポテンシャルを最大限に発揮させる改造を行いました。
①ガイライン(張り綱)のスライダーをケブラー・ラインに合わせた細径用の物に変更して(↓左画像、㊨は細径用ランナー、㊧は標準付属のΦ3~4ミリ用、本来はデフォルトでこうなっていなくてはならないはずだ!)、さらにラインを冬用テントのようにスライダーがテント側にくるように倒立形式に結び直しました。(↓右画像、こうするとペグが使えない時、石などを支点にしたり、雪用の紐付き竹アンカーを使用するのに便利です)
②一回り大きな VL33 と同じように、フライの短編下縁中央に薄いナイロンテープのペケ(画像↓㊧、テント・シート屋さんはロープを結ぶタブをこう呼ぶ)を縫い付けて ペグ等で外側に引けるように改造。(フライに張りを持たせ、風でバタつかず雨天時にも本体に密着しないようにして、雨漏りを防ぎ通気を良くするためです、また画像ではケブラーラインになっていますが、後に細いショックコードのい輪に交換しました)
③ペグダウン不能時に石等を支点にするため、フライの長辺両側中央にある短い張綱を、スライダー付きガイラインに交換。(入り口側には全室があるが、画像↓に見られるようにカタログの図と異なり後室は無い)
④フライ下縁にある四隅のバックル用テープと、長辺の2個のペケの計6箇所の縫製が貧弱(一本の縫い目だけで縫製!)なため、補強縫いを行った。
薄い生地を使用しているのだから、より丁寧な縫製が必要で、せめてバータックくらいは必要な場所だろう。(他のメーカーでも同様な縫製のテントがあるが、強いテンションが掛かった時に縫い目が千切れることで本体が裂けるのを防ぐ効果??、くらいはあるのだろうが、少々手抜き過ぎだ!)
(明るい赤色の縫い目が今回行った補強縫い、当初は上側の暗い赤色の糸一往復でテープが縫われていただけ!)
⑤フライをフレーム側面中央に連結する部分の構造の設計が煮詰められておらず、縫製も貧弱な印象です。
此処はテント本体に掛かる風圧をフレームからガイライン(張り綱)に受け渡す重要な部分で、この型のほとんどのテントではフライに小さなスリーブを設け、本体フレームに連結したガイラインをこのスリーブに通して外に出すという構造を採用しています。
“ VL23”では軽量化のためか、本体のフレーム部分ではなくフライシートにガイラインを固定し、その部分の裏側に紐を付けてそれでフレームに結びつける方法を用いていますが、重要な部分にしてはかなり貧弱な造りです。(又聞きですが、この部分が引き千切れた例を耳にしました)
(デフォルト状態では薄いフライの共生地製の紐で蝶結びするだけ!)
改造の概要は、ガイライン取り付け部の裏側にテープの輪を縫いつけ、細いダイニーマロープの輪にオシャブリ(テント・シート屋さんはこのような棒状のボタンををこう呼ぶ、手元にちょうど良いものが無かったので、とりあえず①の画像にある楕円形の小径ロープ用スライダーを細く加工したもので代用してあります)を通す方法に変更するというものです。
この部分の改造は文章では表現しにくいので、画像をご覧頂きたいと思います。
また、このような構造にしなくても、ある程度丈夫な平紐を表のガイライン用テープの位置に重ねて、バータックで双方をしっかり縫い付けるだけでも十分強度が高くなるでしょう。
(デフオォルト状態では、裏の薄い紐が縦1本で縫われているため、表のテープとテープの間に縫い目が掛かり強度が不足する事態も予測される)
(㊧縫い目には溶剤系のシームシール剤を塗布、㊨裏側の状態と自作のオシャブリ)
フレームに固定した状態は下の画像をご覧ください。
(ループをフレ-ムに回しオシャブリを輪に通して固定する)
設営の際もループにオシャブリを通すだけなので手袋をしたままでも何とかなりそうですし、4箇所を一々蝶結びするより簡単で、時間も掛かりません。
また強度も確実に数倍アップしていると思います。(念のため、オリジナルの紐も取らずに残してあります)
★以上が今回行ったチューンナップの概要です。
最後のガイライン取り付け部は少々面倒ですが、それ以外は比較的簡単に改良が可能で、労を要せずこのテントの性能を格段に向上させてくれますから、このテントのユーザーには是非お試しいただきたい改造です。
また、ギアハンモックの取り付けも予定しており、最適な方法も思いつきましたので、また後日紹介したいと思います。






















































































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