山で使うナイフは?
便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆
(下に紹介した現在使用中の小型ナイフについての評価です)
昔から山登りに刃物は必携とされていました。
最近は死語となっているかもしれませんが、以前はやや大振りのフォールディング・ナイフを『登山ナイフ』などと呼んでいたことを御記憶の方も多いと思います。
確かに、沢旅や藪山、あるいはサバイバル登山(ナンチャッテも含む?)などで、いざという時に役に立つのはナガサや剣先鉈を含む大型のナイフ類であることは間違いないかも知れません。
しかし、私も以前はナガサを自慢げにザックのサイドに取り付けて沢を歩いたこともありますが、実際には岩魚をさばく時に「使いにくい包丁」として活躍したくらいで、本来の出番はあまり無く、今では物置の何処かで錆にまみれているはずです。
また、テント場の整地で笹などの刈り払いを行うときも、ナガサや鉈より“ゴム太郎”というノコギリのほうが意外にも大きな威力を発揮しますし、流木の薪作りも良く切れるノコギリはナガサの何倍?もの能率で薪を作ってくれます。
そんなわけで、私は此処十年程は山にはノコギリ以外の大型刃物は持参せず、調理と岩魚をさばく為の中型のフォールディング・ナイフ程度しか携帯していませんでした。
さらに、ULの流れもあってか最近は沢でも、さらに小型の刃物しか持っていかなくなりましたし、通常の登山の場合にはスイス・アーミーナイフの鋏とピンセットと爪楊枝の付いた、一番小型のナイフ(画像↓)だけで済ましてしまうことも多いのです。
さて、そんな小型ナイフの中でも私がお気に入りなのが“BUCK/HARTSOOK NeckKnife(S30V) ”と“Karshaw/NationalGeographic JEEVA”です。
前者は刃渡り4.8cm 重さ15gとかなり小さく、頼りなげですが、S30V 製のブレードは切れ味も鋭く、また刃持ちもよく、小さくても尺岩魚位までなら難無く捌くことも可能です。
(画像↓、の樹脂製のシースが古いモデルで固定が甘いため、不用意に抜けないように細引きで固定するようにしてあるが、現在のシースは改良されている)
後者は樹脂のカラビナ状のハンドルがあるためナイフとしては使いにくいのですが、ザックやギアラックに掛けて置けるため、沢登りやクライミングの最中に咄嗟に使用する事も可能ですし、テントの中でループに吊るしておいたりできますのでとても便利です。
製作しているのは“貝印㈱”なので、刃もパッケージ出しの状態で産毛が剃れるほどしっかりしています。
またこのナイフも32gと軽くほとんど負担になりません。
(Karshaw/NationalGeographic JEEVA)
さらに小型のモデル(画像↓㊨)もあります。このナイフもブレードのロック機構こそありませんが、アルミ製のカラビナ部分の造りも良く十分実用的です。
なお、上記4種については刃渡り6cm以下なので、目的さえあれば(原則として)合法的に携帯が可能です。
(なお、同じメーカーの、さらに大型カラビナツールはドライバーが付いていたりして便利かもしれませんが、重さが200グラム以上あり山用としてはちょっと中途半端な感じがします)
また、クライミングや沢で、緊急時(?!)にロープを切断する時や、急遽ラペリング用の捨て縄を作るときなどもナイフは必須ですが、こんな目的に限定するなら、セレーション・ブレード(波刃)のナイフが絶対的に有利です。(画像↓)
また、波刃だと調理には不向きと思われがちですが(まぁ、実際に不向きなのですが・・・)岩魚の刺身くらいでしたら、私でもそれ程見栄え悪くなく造ることもできましたので、思ったより普通に使えます。
(このような大きな穴のあるナイフだとカラビナで吊るしておける)
また、普通の直刃のナイフでも普通に研いで鋭く刃付けをした後、ハンドルの付け根から3~4センチ位の部分を♯400以下の荒目のダイアモンドファイル等(画像↓)で、カッティングエッジの角度に添って軽くタッチアップして荒らしておくと、ロープの切断が頗る容易になりますので、ロープを使う登山に直刃のナイフを携帯する方は是非試してみてください。
(昔の武士がいざ出陣という時に、普段は剃刀のように研いである日本刀を、庭石に一撫してから門を出た・・・、というのと同じ原理ですね)
(余談ですが・・・) -戯論・ナイフ考-
実は、私・・・、現在は卒業してますが、秋葉原の事件以来、さらに日陰者扱いされるようになった、ナイフ・マニアだった時期がありました。
そういえば、あの事件以来ダガータイプのナイフは所持自体が非合法になりましたよね。
私としては、ダガーナイフに肩入れするつもりはありませんし、私自身もこんなナイフを持ち歩きたいとも思いません。
しかし、型の如何を問わず、必要な?道具を自由に持ち歩けないばかりでなく、所持すら禁止している国なんて、逆説的かもしれませんが、私はある意味でとても不健全な気もします。
実際に街中で腰に大型ナイフを帯びている人が居たら・・・、私だって、それは確かに異常だと思います。
「おい、おい!、お前はクロコダイル・ダンディーのマイケルか?」って感じですよね。
しかし、所持すら禁止っていうのは大きなお世話って感じるんです。
私の目から見れば、ナイフの収集は児童ポルノの収集よりもよっぽど健全(笑)ですし、違法薬物と同列に所持自体が禁止ってのは如何なものでしょうか?
「ダガーナイフは主として刺突を目的とした形状であるから、一般的に考えて、所持する合理的な理由は見出せない」というのが優等生的説明なんでしょうが、“それ”を美しいと感じて傍においておきたいという合理的理由のあるマイノリティーの存在は、統計上無視され、有意数とは考えられていないのです。
美術館には「人殺しの為」に作られ(しかもその目的で実際に使われた!)た日本刀が芸術作品として陳列されていますが、あれだって総ての人が美しいと感じる訳ではありませんよね。
だったら、まずはそんな危険な物から所持を禁止し、スクラップにしてしまえば良いんじゃあないでしょうかね。
拳銃や自動小銃えならいざ知らず、「たかがナイフ」・・・、たかがナイフなんですから。
まあ、刃渡り6センチ以下なら持ち歩いても良いそうですが、万が一職務質問された時にポケットから出て来ようものなら、どんな小さなナイフでも警察署まで連行される口実となってしまうのですから困ったものです。
70年安保闘争時代には、文房具のオルファ・カッターですら、持ち歩く時に新品の刃でも6センチ以下に折っておかないと、公安の職質で別件逮捕される(・・と、友人が言ってました、笑)ことも現実にあったのですから・・・。
むしろ、ダガーナイフ以上に危ない刃物だって身の回りには一杯ありますよ。
ほとんどの包丁は所持してはいけない刃渡り15センチ以上の刃物なんじゃないでしょうか。
私なんか、ダガーよりむしろ刺身包丁やアイスピックのほうにより恐怖感を覚えます。
しかも、大多数の健全な(?)ナイフマニアは大事なナイフを血で汚そうなんて思っていないはずです。
もし必要に迫られても(?)大事なコレクションには手を触れず、別の刃物を使うってのが本当のナイフ愛好者なんだと思いますよ。(多分?笑)
だいたい、あの秋葉原の事件にしたって、初めに群集に突っ込んで人の命を奪ったのはトラックじゃなかったでしたっけ?。
そして、我が国で、1年間に病気以外が原因で死ぬ人の直接の死因を分析したら、トラックが原因となる事件事故の方が、ナイフが原因となるものより何千倍も多いんじゃあないでしょうか?
だったら、まずトラックを所持禁止にしたほうが良いんじゃあないのか・・・と、真剣に考える私は、論理的なのか、それとも馬鹿なのか、どっちでなんしょうかね?
なんか、この国は都合の悪い事が起こると、象徴として、皆に分かり易い悪者をでっち上げて、それを槍玉に挙げて、(それも、多くの場合マイノリティーか反撃できない弱者を・・・) 皆でボコボコに叩いておいて、それで事足れり、と安心してしまい、本質的な原因はほったらかしにしてしまう、という悪い風習が幅を利かせている・・・。何かそんな風通しの悪さを感じちゃいますね。(“バイク乗り”なんか、いつも十把一絡げにこういう扱いをされてきました・・・し、ましてやナイフ愛好者なんてホビーの範疇ではモロにマイノリティーですから、ジャンケンする前から“鬼”にされちゃうんでしょうね)
私も、モラルやエチカなどという言葉を恥ずかしげもなく口にできる歳にはなりましたが、それでもなお、モラル・マジョリティーを自称する胡散臭い連中にはどうしてもシンパシーを感じられません。
(例によって論旨不明瞭につき・・・、閑話休題)
そんな訳で、我が家には数え切れない?ほどの刃物があります。
そればかりか、約25年ほど前にナイフメーキングに凝った時期がありまして、工作好きが高じて、最終的にはスプリングロックのフォールディング・ナイフの製作まで手を伸ばした経歴の持ち主なのです。(道徳的多数派から見れば、モロに変態かな?)
(自作したナイフ達)
男子は総じて刃物に興味を持ちがちですし、工作好きの私としては当然の成り行きだったのでしょう。
当時は金も無く、高価なナイフ用のベルトサンダーも買えずコツコツと手造りをしていたのを懐かしく思い出します。
また、シース(鞘)作りのおかげで、レザーワークも上手になりました。
そんな訳で、ナイフの記事を書いたのを機会に、自宅に残っている作品を、久々に押入れの奥から引っ張り出してみましたので、ついでに幾つか御披露したいと思います。
まだ工作技術も未熟でしたし、さすがに四半世紀前の作品なのでミラーフィニッシュも曇り、ニッケルシルバーのヒルトも緑青が浮き、手縫いのシースもカビや経年変化でくたびれていました。
一応掃除はしましたがなかなか元通り綺麗にはなりませんでしたので、事情を斟酌してご覧ください。

また、当時は、サバイバルナイフが流行だったためか、使いもしないのに、この種のナイフやファイティングナイフなど、ずいぶん物騒で非実用的なものを沢山作りました。
今考えれば赤面モノですね。









































































































































































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